2023/1/21-22にJANのセーフティキャンプに参加して学んだ内容の備忘録。
間違った内容もあるかもなので、参考にしないでください。間違いに気づいた優しい方は指摘くださるとうれしいです。
ちょっとずつ更新していきます
〇雪崩の危険トライアングル
雪崩地形にいること(斜度・地形の罠)・不安定な積雪状態であること(直接証拠・雪・気温)・原則的な行動様式を守っていないこと(安全な場所で止まる)
この3つが全てそろった条件下で雪崩に巻き込まれる。逆に言うと、どれか一つでも外せば雪崩に合うリスクは極小さく出来る。
※不安定な積雪状態について、地形によって30cm違うだけで積雪構造が異なることはザラのため、一か所ピット掘ったから大丈夫とは言えない。
〇雪崩の分類
(点発生/面発生)(乾雪/湿雪)(表層/全層)によって種類を分類する
大きさは1〜5の5段階。雪の重量によって分類され、10のべき乗[t]のべき乗数がそのまま大きさになる
1は怪我しない程度の小規模
2〜は死傷があり得る規模
厚さ40cmで幅50mほどの表層雪崩は大体サイズ2
※動画でみた、海外の爆発で点発生しそれがトリガーで全面にヒビが入って面発生になったのはサイズ2→サイズ4を誘発した(あのサイズでも4)
※山スキーで死傷雪崩になりやすいのは面発生乾雪表層雪崩。
パウダー狙いということで母数が大きいこともあるが、結びつきが弱く、雪崩のスピードが速いため、巻き込まれやすい。
〇積雪と雪の変態
ウィンドスラブ:降雪は風によって斜面を移動し、風下側に移動する。移動の際に粒子が細かくなり堆積後にスラブを形成する。(シュカブラなどもウィンドスラブの一種)数日で安定する。
ストームスラブ:大量の降雪などがあった際にまとまった新雪で形成されるスラブ。
結合が弱く、低温が続く場合に長く残るが、一般には1,2日で安定する。
降雪は圧密・焼結し沈降する。その後の温度変化によって積雪構造が変化する
球形化:新雪は角が取れ密度が高くなり安定する。(しまり雪)
再結晶化:しまり雪に霜がついて再結晶化する。結合が悪く不安定(しもざらめ雪)
しもざらめ雪が再度球形化することもあるが、時間がかかる。この結合が悪い層が弱層になる。
しもざらめ雪は積雪構造内の温度勾配が大きい時に成長が進む(※10cm/1℃以上)、角ばっている
※ワッフ音:弱層が壊れる音、足元だったり100m離れた位置だったり。
※HN24:24hあたりでの積雪深さ。例えばHN24が50cmで全ツアー禁止など
〇雪崩地形
雪崩が頻発する斜度は30~45°
発生区・走路・堆積区を見極めて侵入はなるべく最小限に。どうしても侵入の必要があるときは一人ずつ素早く通過などリスク分散を行う。
地形の罠:樹木や露出した岩、崖、凸状地形など発生原因になったりや衝突したときに重大な結果をもたらすもの。すり鉢状ボウルや漏斗状の沢など、大量の雪が溜まる堆積区となりえる場所などのこと
斜度が緩く、樹木が濃く生えている尾根は安全地帯であると考えられる。
※シール歩行をする際、アイゼン・ヒールサポートを使わず、キックターンも行わないで楽に登っていける斜度が一つの目安。
風の影響で雪の堆積する箇所や逆に飛ばされて弱層が浅くなっているところ、斜面の斜度が大きく変わるところに注意が必要
〇積雪構造
大事なのは、雪は常に変化しているということ
人の衝撃は40~60cm程度まで伝播するとされており、雪面からそのくらいの深さまでに弱層があり伝播性が良いと面発生雪崩を誘発する。
正構造:雪が下になるほど硬く安定していること。理想的な積雪状態
逆構造:硬い層と硬い層の間に柔らかい層が存在すること。弱層になる可能性がある
MFcr:溶けて凍ったクラスト層。名前がカッコよくて覚えた。
一概にクラスト層が悪いのではなく、上下の教会の結びつきが良ければ安定していると考えられる。
〇入山前のブリーフィング
入る斜面の方向と前日当日の降雪・風向からどこに雪が堆積し、どのようなスラブが発生しているのかを考える。
また、そのスラブが時間経過とともにどのように変化していくのかを推定する。
上記から発生しうる雪崩の種類と規模にあたりをつけ、その日の危険度合を決定する。
※JANの雪崩情報が参考になる
〇プローブの用途
掘り出しの前に積雪内を調べる。埋没者発見の他に、簡易の積層変化にも使用できる。
プローブを挿入するときの音・感触の変化でクラスト層などがどのくらいの位置にあるのかを把握する。
〇積雪の観察・ピットチェック
プローブで積雪内に枝などの障害物が無いか、平均的な堆積かを確認する。
雪を掘るときはフォールラインに対して垂直に。設計図を書いてから、掘り出しを開始する
観察面は掘り出した側面、日影面で行う。手で触って層の変化を読み取り、
ハンドテストで硬さ(F/4F/1F/P/K)や雪温度を計測・記録する
掘り出したい正面に対して、端の1列を切り出す必要がある。
上部の新雪層をスコップで掬い、バーブテストを実施。
その後、下まで切り出す。
スノーソーで切れ目を入れて30cmの角柱を作成する。
手首10回・ひじ10回・肩10回たたき、破壊の発生有無を確認する
破壊が見られた際は一度停止し、観察・記録を行う。
〇埋没者救助
※雪崩埋没者の生存確率は15分で50%を切るといわれている。
1,捜索斜面が安全であることを確認(2次遭難を防ぐ)
2,捜索者全員のビーコンがサーチになっていることを確認
3,グループで広範囲に広がって捜索開始、ビーコンに反応が出たら「〇m」の声を上げる(スキーでは移動速度が速いので、落ち着いてゆっくり近づくことが大切。)
4,近づいたら、リーダーはプローブ・スコップの用意を指示し、詳細位置を決定する。
5,プロービングで埋没者を探す。ヒットしたらプローブは抜かずに掘り出しを開始する。
6,複数埋没者がいる場合は、シグナルを記録したら他の箇所の捜索に向かうのも
※ビーコンの性能が大きく寄与する。
※ビーコンの発信は1秒に1回なので、動く際は1秒ごとに
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