日本国内でもiPhoneの衛星通信による緊急通報が利用可能に

2024年08月14日 05:25未分類全体に公開

日本国内でもiPhoneの衛星通信による緊急通報が利用可能に

6月頃に山岳遭難時の通信デバイスについて比較記事を書きました。その中で、海外ではiPhoneの衛星通信による緊急通報が提供開始されているが、国内は未定と記載していました※。

ところが7/30にappleから、日本国内でもiPhoneの衛星通信による緊急通報が利用可能になったとのプレスリリースが出ていました。国内の捜索・救助機関（警察、消防、海上保安庁等）との調整にもっと時間がかかると思っていましたが、結構早かったです。
https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/07/emergency-sos-via-satellite-available-today/

関連記事です
 https://mag.yamap.com/magazine/58236
https://dime.jp/genre/1828794/
https://eng-blog.iij.ad.jp/archives/27067

ポイントとしては
・iPhone 14シリーズ、iPhone 15シリーズで、iPhoneのアクティベートから2年間は無料で利用できる（2年間後の話はまだ公開されていない。有償になる可能性も・・）
・緊急SOSが発信された場合に対応する衛星中継センターを日本独自に設置。日本の警察（110）や消防（119）と海上保安庁（118）は電話での通報が基本のため、救助機関との連携で研修を受けた日本語ができる担当者が常駐して対応する
・事前に緊急連絡先を設定しておけば、衛星通信での緊急通報時に、衛星中継センターとのやり取りや位置情報を自動的に共有できるため、状況をすぐに伝えることができる
・iPhoneの「緊急SOSのデモ」を使用すると、緊急通報の手順を事前に確認できる
また記事には特に記載はないのですが、緊急通信なので、おそらくキャリアは問わない（docomo, AU, SoftBank・・・等）と思います。実際に、IIJMioのエンジニアの方のブログでもSIMを無効にしてもデモは動くとの情報ありました。

遭難時の国内でのSOS発信についてのイメージを更新しました。今回、赤い四角形の部分が新たに設置された衛星中継センターになります。ここから国内の捜索・救助機関に連絡されるイメージとなります。

iPhoneの14,15シリーズは価格も高いので、このために新たに購入するのは正直躊躇しますが、既に持っている登山者には特に有益かと思いますのでご参考に

 https://kenjiro-t.hatenablog.com/entry/2024/08/14/

※過去の比較記事
 https://kenjiro-t.hatenablog.com/entry/2024/06/04/
https://kenjiro-t.hatenablog.com/entry/2024/06/18/

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