先週の福島出張先登山のつづきの話です。
レンタカーを郡山市駅近くの店に返し
お店の方に駅まで送ってもらった。
すでに温泉で山姿からスーツ姿に着替えていた。
運転する店員さんは快活な20歳代くらいの若い男性だった。
「天気どうでした？」と話しかけてくる。
「地上は曇りだったけど、山の上はぱらぱら降っていたよ」
と、答えると若者は急に声質が変わった。
「山に登ってたんですか？」
「ええ、ロープウェイ利用で安達太良山ですが」
大層に山登りというには照れる。
すると若者は
「個人的な話ですがいいですか？」
と、私の返事も聞かずに話始めた。
「私も山登りしたいのですが、道具はどれを買ったらいいんですか？」
突然の展開にあわてたが、駅まで5分ぐらいなのでシンプルに答えた。
「まずは、スニーカーと街使いのリュックで、多くの人が登っている
初級の低い山から始めるのがいいと思います」
「それでよいと思ったら続けていけばいいんですよ」
「人に話を聞いて、経験を積むうちに必要なものがわかってきますから
順次買い揃えていくのです」
若者の参入を促す、ハードルを下げた話し方をした。
それから、価格の安いレインウエアを着て北アルプスへ行き
雨に長時間降られて寒い思いをした話をした。
「その後はちゃんとしたゴアテックスのウエアを買いました」
そうこうしているうちに駅に着いた。
最後に、若者に話しかけた。
「福島にはたくさん素晴らしい山があるので、ぜひ登って下さい」
私なんかで話できるのはこれぐらいですが
山登りを楽しむ若者がひとりでも増えるといいな
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