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それぞれの都合で2班に分かれての山行となった。
Aチーム(上高地→岳沢→前穂→奥穂) 4人
Bチーム(上高地→横尾→涸沢→奥穂) 3人
私はBチームでの参加となった。
1日目に上高地で別れた後、横尾山荘に宿泊。
ほどほどに飲んで眠って、翌朝涸沢へ出発。
初めは調子よく進んでいたが、
涸沢が近づくにつれて徐々に足が重くなり
涸沢ではすでにバテバテだった。
以前にも同じコースを通っているが
ここまでしんどくはならなかった。
コンディションもそんなに悪くなさそうだったのに・・・
滑落したり、石を落としたりしないように
慎重にザイテングラートを登り
標準タイムを大幅に超過して何とか穂高岳山荘に到着した。
上で休憩中に同行メンバーと失速の原因について話した。
「やっぱりあれじゃないですか？」
「あれかなー」と私。
私のザックの中には7人で穂高岳山荘で落ち合ったときに飲もうと
2Lのアルミパックの赤ワインが入っていた。
体力のない私には2Lでもこたえたのかもしれない。
ビンはかさばるし持って帰るのが大変なので
アルミパックにしたが、ちょうどよいサイズがなかった。
落ち着いて考えれば、ボトル2本半以上だし多すぎた。
結局、みんな疲れていたのか、山上ではあまりワインは売れず
翌日残り1.5L(推定)を背負ってザイテングラートを降りるはめになった。
はるばる奈良県まで持ち帰り、1人さびしく5日間かけて飲み干した。
私にはきつい登山となってしまったが、2日目の早朝、
涸沢岳に登って淡いワイン色に染まる槍ヶ岳を見れたのが救いとなった。
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