高川山のビッキー

初めて高川山へと出掛けたのが
ビッキーの死後１月経った頃だった

死後間もないという事もあってか
もうビッキーは居ないけれど
そこに
ビッキーという存在が居た事を
思い起こせるものが
あれこれとあり
実際逢う事は叶わなかったが
少しでも存在を
感じる事が出来た

時は流れ…

頻繁に高川山へと
出掛けていた訳ではないので
その変化を詳細に
見てきたとは言えないが
出掛ける毎
ビッキーを思い起こせるものは
一つまた一つと
姿を消していき
今の山頂に
ビッキーを思い起こせるものは
ひとつもない様に
自分は感じてしまう

時も流れているし
それ自体とやかく言うつもりは
ないけれど
自分は
綺麗に富士山の姿が見える
山頂に立っても
何処か寂しい気持ちになる

麓に在るお墓の裏には
年齢不明
雑種
2010/10/06永眠と
記されている

2001年頃から山頂で
見掛けられる様になったそうなので
9年は高川山頂
またはその周辺で過ごしていた事に
なるのか