水道水の有効利用として、お風呂の水を中水として次の3つの用途に使用しています。
１． 洗濯水として、最初の“洗い”の工程で使用。
１日当たり110リッター、年間では40.15ｍ3（55ｌｘ2回ｘ365日/1000）
この際、揚水ポンプの代わりにバケツを利用すれば電気を使いません。
２． 植物への水やりとして（水質的に良くないとの意見もありますが）
３日毎１回当り15リッター、年間では1.83ｍ3（15ｌｘ365日/3日/1000）
３． トイレの流水として
１回６リッター１日当り約１2回、年間では26.28ｍ3（6ｌｘ365ｘ12/1000）
合計すると、68.26ｍ3の風呂水を再利用しています。
2012年の（公社）日本水道協会のデーターによれば、平均的な数値として１ｍ3の水道を製造及び送水するエネルギーの96％は電気で、そのエネルギー製造から生ずる二酸化炭素発生量は、0.468kg−CO2とのことでした。(水道水1m3を作る際、0.468kgの二酸化炭素を発生している)
これを風呂水の再利用に当てはめると、再利用しない場合に比べ31.95kg のCO2発生量を減らしていることになります。既投稿の日記「続々編―「グローバルに考え、ローカルに行動する」山行の令和３年度目標」で記しましたが、ガソリン消費の自動車でのアプローチで考えると往復100ｋｍの山行の2回分に相当します。
補足として、トイレの流水利用について説明します。
ポリバケツ一杯分６リッターの水を洋式便器に勢いよく流し込むのですが、少しコツがあります。一気に流すとその勢いで汚物が攪拌されて便器に最後に残る水（トラップがあるため）が汚れます。簡単にはもう一杯風呂水を流せばいいのですが、これでは勿体ないと思います。どうするかというと、最初勢いよく流し込み、便器で渦流を造り、そこで一旦ポリバケツから流す水量を少なくし、トイレにある水が減ってきたのを見計らって、再度勢いよく水を投入する。まあ、やってみてください。
面白いことに、この作業をしていると、水が渦を作るのが観察されます。勢いよく生じた渦の動きに力強い自然の力を感じています。じっと見ていると水の不思議さも感じさせてくれます。水の不思議な力に関心がありましたら、昔とても興味深く読んだ本を次にご紹介します。エコに興味がおありなら、なおさらバイブルのような本になるかもしれません。
「自然は脈動するーヴィクトル・シャウベルガーの驚くべき洞察」
（アリック・バーソロミュー著）
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