私の１週間には、障害者の生活介助を中心に曜日ごとに必ず行なう役目がある。週末には土曜もしくは日曜の１日を義務と責任のある用事で東京に行くというパターンを１年以上続けている。そういう訳で土日の何れか残る１日は少しゆっくりできる休養日となる。それなら毎週山行ができそうだが身心ともにそのような元気は残念ながら持ち合わせしていない。せいぜい月に１回くらいが程よいペースとなっている。１週間の時間経過は、7日間であり168時間であり1分の10080倍と表せるし1年の365分の7と分数でも言うことができる。
しかし不思議なことに物理学での時間は一定なのに、山行後の7日間はとても長く１か月も２か月も前のことのように感じる。一方、同じ7日間でも山行に行かずに毎週やってくる用事は昨日のことのように、あった言う間の繰り返しと感じる。楽しい時は遠ざかり、面白くない時は近づいて来る。まるで浦島太郎の物語だ。人も追いかけると逃げる。逃げると追いかけてくるか。何百年も生きた太郎も飲めや歌えの楽しい時はあっという間だった。
私には全く無理なことだが、もしも１週間毎に山に行くことができたら、さぞ楽しいだろうと思う。さらに時間がぐんと長く伸びて長寿を全うし大往生できるだろうかと考える。しかし、そう簡単ではないようにも思う。人の欲というものは際限なく湧いてきて満足できないもの。
だったらどうするか。最近、私は一生悟れないだろうと思うようになった。むしろ悟り何てものは無いと思うようになった。所詮人間はこの世の相対的世界に生きている。迷いがあるから悟りがあり、悟りがあるから迷う。他力での悟りしかないのであろうが、それも錯覚や思いこみに違いない。だから悟りを求めようなんて思わないことにした。心を空っぽにして、嫌なことでも受容し淡々とやり過ごしたいと思う。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する