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えっ、屋久島でも雪降るの?という質問がめちゃくちゃ来るので、以下まとめました。
屋久島は鹿児島県以南の島で、決して近くはないが、奄美大島ら辺といえば、ある程度は位置がわかるだろう。ちなみに、屋久島から一番近いメジャーな島は種子島。そんな屋久島が雪降るはずがないと、一般的にはそう思うかもしれない。
屋久島に雪が降る理由としては、海と山の両方の関係性がある。冬型気圧配置の時、屋久島に流れ込む雲は九州本土とは違うのです。東シナ海を長距離・長時間に渡り進んできた雲なので、一言で言うとレベチの雲です。南の島とはいえ、標高2,000m級の山なので、例年山頂付近は2〜3mの雪が積もると言われています。今シーズンはラニーニャ現象で、例年以上に冷えると言われている。
アクセスしにくさの問題で、八ヶ岳連峰よりかは入山数は少ない。そのため、遭難件数がそんなに多くはない。屋久島での遭難事故を調べていくうちに、気になる記事を見つけた。それは冬に起きた永田岳遭難事故。単独で入山した男性が永田岳の岩場で滑って滑落し、自ら通報したものの、昼過ぎからは本人と連絡がつかず、翌日捜索隊が本人を発見したものの、死亡が確認されたという内容です。永田岳は、夏山でも見ての通り、岩場の山であり、初心者には不向きのルートです。さらに、冬山装備ではなかったことから、ビバークして乗り越えることができなかったと考えられています。
屋久島をガイドする方々は、冬の屋久島に行く場合は冬山装備をと伝えている。夏の屋久島で遭難事故起きたとしたら、人気シーズンなので、他の登山者に見つけてもらえる可能性が高い。しかし、冬は日・ルートによっては誰も来ない時もあるし、フェリーも天候によっては欠航することもある。さらに、電波も繋がらない場所が多い。
赤岳鉱泉が冬山なめんなよ!と啓発していた同様に、屋久島は、他の南の島とは異なった気象現象が起きている関係を知らずに、雪なんて降らないと思い込みで行くのは良くないことがよく分かる事例ではないだろうか。
最後に、投稿した写真について説明したい。宮之浦岳山頂は晴れていたが、雲海の上だった。宮之浦岳から下りていくと、雲海の下に入ることになり、そこは荒れていた。正直バラクラバなしでは行動は厳しいほど、かなり冷たい風がビュービュー吹いており、トレースもすぐに消えるほどだった。夏はロープが登山道に張っているから、迷うことはないのですが、冬はそのロープが埋まるほどの雪が降ります。なので、方向が分からなくなるトラブルが起きやすいです。
夏はこうだったからと、冬の屋久島をあんまり甘く見ない方がいいです。とはいえ、ものすごく危険なところという訳ではありません。寒波直後だったら、時期によってはラッセル強いる時もあります。誰も入山していなければ、大変な思いをする時もあります。そういう時があることを頭に入れておいてもらえたら、と思います。
今回、小屋泊での計画でしたが、夜はかなり冷えることは分かっていた。小屋が満員かつ開かなかった場合に備えて、テント一式も持って行っていました。使うことはなかったのですが(笑)
37年前の年末に屋久島の宮之浦岳に登りましたが、ご指摘の通り雪が降りました。
場所により30cmほど積もったと記憶しています。アイゼンは使いませんでしたが。
1日小屋で停滞して翌日に晴天の頂上に立ちました。
その翌日は朝から大雨で鯛之川が増水して濁流状態。
何とか対岸に渡れないかと、あちこち動き回っているうちに現在地が分からなくなり、原生林の中をさ迷い歩いて遭難寸前の状態に陥りました。
まさに「屋久島なめんなよ!」です😅
こんばんは。コメントありがとうございます。
そうだったんですね。まだ活動記録あげていませんでしたが、年始に行った時は、チェーンスパで行きました。他の方は軽アイゼン、12本アイゼンの方もいらっしゃいました。晴天の宮之浦岳に登頂できて、感慨深い思い出になられたことでしょうね🥹✨
原生林の中を迷われたこと、さぞ大変だったことでしょうね。夏だと簡単と思われがちですが、川の増水リスクが一番大きいですよね💦冬はあまり雨が降らないかもしれませんが、今の屋久島の川は、昔よりも水量がだいぶ減ってきておりました。
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