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山に登ることが生活であり、ある種仕事でもあった時代から、本業を別に持ちつつ週末を楽しみに生きる、という時代にかわっている。
ある作家は、本を読むことは人生を少し休むことだ、降りることだ、と言っていたが、山も似たようなものかもしれない。別の世界を本なら読むことで、山なら歩くことで受け入れる、受け入れられる。ページをめくった瞬間から、下界を離れた瞬間から、ここではない何処かに連れて行かれる。
山に登る意味に関しては、偉い登山家も大したことは言っていないし、寧ろ理由のわからないキツイことを、一生懸命やるという諧謔には、意味を附させない厳しさまで感じる。
自己対話?トレーニング?下界に戻ったときの楽しみ?別になんだっていいよ。一人だろうが大勢だろうが、目的の有無も関係なく、山はいつも懐が深い。
今週末は、どこに行こうかなあ。パーティーでの白馬を考えていたが、天気で流れたし。久しぶりに頸城の方に行こうかな。妙高が僕を呼んでいる気がする。
