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この日は19時には眠りについていました。
夢の中(もちろんその時は夢という意識はありません)、テントで寝ていると周りがザワザワしだして何かがこちらに近づいてきます。
動物かな、とはじめはそう思っていてまあじき居なくなるだろうとそのままにしていると明らかにこちらを目指して近づいてくるのがわかります。
そして今度はテントをバンバン叩きながら周りをぐるぐるとまわりはじめます。
瞬時にこれは鹿とかではないなと理解します。
もしかして熊?とか考えながら
「いやテントの周りに食べ物とか置いていないしな」
「待てよ、ランタン付けっぱなしで寝ているから明かりにつられてイタヅラでもしているのかな」
だとしても熊なら落ち着いて寝ていられません。
静かに様子を伺っていると今度はテントの上から被さってきます。モノポールのテントなのでひとたまりもありません。
あっけなくポールは倒れ、その正体不明のものは私の体を羽交い締めに覆いかぶさってきます。
次の瞬間反射的に左腕でなんとか抵抗しようと腕を持ち上げるとその正体不明のものは私の腕をかじるか掴むのかしてくるので一所懸命振りほどこうとします。
ここで大声をあげます。小屋まで届かなくとももう一人テントで寝ている人が気づいてくれれば誰か助けを呼んでくれるのではと。
ここで、大声をあげたまま「ハッ!」と我に気づき夢であったことを悟ります。
心臓は大きく鼓動していて妙にリアルな夢であったことで改めて何だったんだろうと釈然としない気持ちでしばらく唖然としていました。
時刻は22時15分。寝てから3時間程しか経っていません。
丑三つ時でもないし私は霊感も何もない人間です。
もちろん避難小屋やキャンプ場に一人で泊るときに嫌な感じがする事は稀にありますが、だからといって今回のような夢にうなされた経験はありません。
奥秩父界隈はいろいろな噂があるというのは知っていますが、ことこの甲武信小屋に関してはそういった過去に噂となるような話は聞いたことがありません。
それ以降寝入ってからはもちろんなにもなく、寒さで目覚めた3時過ぎには星空撮影にまで出たくらいなので特に怖いという感覚はありませんでした。
以上になります。
まぁとにかく夢で良かったなというぐらいのものでとくに落ちもありません。
いままで山中泊は何十回としましたが今回のようなことは初めての経験だったので備忘録として残しておきたくなった次第です。
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