ペリエを飲みながら。
前はサンペレグリノにはまっていたが、ペリエに戻った。
まず一日経って液剤の浸透具合を確認
この靴は革の加工が糸による装飾ではなく、圧で押し潰して形やラインなどを型どる加工を行なっている。
すると何が起こるのかと言うところだが、薄々気づいているところではあると思うが、その通りだ。
液剤が余分に溜まってしまうのだ
溜まった液剤は乾いていくうちに、押し潰された革の表面から少しずつ色素を奪い垂れ流していく。
写真は撮らずにすぐさまブラシでこすり落としたが、まるで革の血管のようになっていた。
色素は目視で抜けている事は確認できない程度の状態だった故にワックスに乗り込んだ。
ワックスを塗り込む
ワックスの塗り方というのは、十人十色
しかもスエードに塗る人はそう多くはない。
ワックスの経験はほぼ無く、初めてといっても良いようなレベルだ。
今までは防水スプレーや液剤のみだった故柔らかさやサラサラ感、手軽さはあった。
ただ今回新しく購入した靴はスエードを寝かせて色を濃くし、使えば使うほど味が出るようなホーボーさんのような登山靴を目指すつもりだ。
なぜ寝かしたかったのかと言うと、スエードが毛羽だったままだと、防水スプレーや液剤のホールド、吸収の効率がよく、かなり撥水してくれる。
しかし、泥を伴う擦れ汚れには弱い。
毛羽だった場所に、泥や土を擦れの圧力によって無理矢理擦り込まれる原理で浮いていた毛が押し潰されてしまう。
するとホールドしていた撥水性能が無くなる。
だから最初の段階で寝かせておき、その上からワックスという新しい膜で覆い、撥水性能を常時保持し、汚れの付着も多少は防げる。
ワックスが擦れによって取れたとしても、ワックスの下地には防水剤が塗り込まれている。
こんな好都合な登山靴は無いだろう。
ゴアテックス顔負けだ。
メンブレンまで水がいかないのだから笑
因みにゴアの通気性能が損なわれないのか と言うことについて。
まず言っておくが、ワックスを塗る塗らない云々に関わらず、靴の側面、所謂革の表面からの通気はほぼ無い。
では一体何処から通気するのか。
答えは靴上部の足首をホールドしてくれているベロ回りからだ。
靴自体にナイロン素材がある靴は別だが、革には通気性などほぼ無い。
シリオのとある靴だけは、ソールの足の裏側の表面に溝、側面にはその溝から通じる穴が空いておりソールからも通気する設計になっている。
だから通気性に関しては気にしなくても良い。
本題から逸れたので話に戻る。
というか日記に文字制限は無いのか?
とてつもなく長くなっちまう笑
ワックスを塗り込む時に注意したのはムラがないようにすること。
しかしこれはスエードだ。
あまり塗る人が居ない理由も分かる気がした。
伸びないのだ。
全くと言っていいほど伸びない。
薄く伸ばす 円を描きながら伸ばしていく だなんて甘い考えじゃ一日たっても終わりゃしない。
塗ったら一瞬で吸収されてしまう。
つまり何が起こるか。
ムラがどうしても発生してしまう。
ムラムラじゃねーぞこのヤロー笑
↑ ?
難しい。難しかった。
だが楽しかった。
これで1日目は終了だ。
明日、2回目、またペリエを飲みながらやっていこうと思う。
因みにインソールについては悩み中だ。
衝撃吸収用のインソールは分厚すぎて圧迫されて、歩いていけば、特に小指が痛くなる。
しかし踵や土踏まずは完璧な盛り上がりだった。
いっそ爪先から切るか?
悩みどころだ。
靴を改良している気がして気分がいいし楽しい。
山の醍醐味は手入れにあると言うが、本当だ。
ソール問題も明日に持ち越しだ。
myogにならない解決策を編み出したい。
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