今日はすることもなく暇なので、ヤマケイ文庫の「小屋番365日」を読み始めたところ、越百小屋が出てきて、そういえば越百小屋は食事がおいしかったなぁ、ほかにも食事がおいしくて感動した山小屋があったなぁと思ったので、食事内容が特に印象に残った山小屋を思い出した順に古いものから紹介します。ただ、メニューそのものを写真に撮ったわけではありませんのであしからず。もちろん、ほかの小屋がまずかったという意味でもありません。
1 早川尾根小屋(南アルプス)
すでに営業小屋としては廃止され避難小屋になっているようですが、私が利用したのは1993年(平成5年)8月でした。この年は天候不順な年で、麓は晴れていても山は雨という日が多かったのですが、確か金曜日に台風が関東地方を通過し、翌土日は台風一過の快晴という予報だったので、急遽北沢峠から入山して早川尾根を歩くことにしたのでした。早川尾根小屋は今でもなかなか古びた小屋ですが、当時も既にかなり年季の入った山小屋で、正直食事には期待していませんでした。しかし、当時の小屋のご主人は、「この小屋はほかの山小屋に泊まってからくるお客さんが多いから、カレーは出さないようにしている。食材にもこだわって、コメは〇〇産のコメ、味噌は福島産(コメの方だったかな?)のものを取り寄せている。コメは圧力鍋で炊いている」とおっしゃっておられ、当然、豪華なものが出されたわけではありませんが、ご飯とみそ汁が非常においしかったことを覚えています(ほかのおかずはあまり覚えていませんが)。特に、当日小屋を手伝いに来られた方が登山道を登りながら採ったキノコで作ったキノコ汁は最高にうまかったです。ちなみに写真は、35mmフィルムのネガをスキャンしたものです。
2 餓鬼岳小屋(北アルプス)
餓鬼岳小屋を利用したのは2010年(平成22年)7月でした。白沢三股の登山口から文字通り山シャツもトレッキングパンツも汗びっしょりになって登り付いた餓鬼岳小屋の夕ご飯は、ちらし寿司(あるいは五目寿司)でした。体中の水分が汗になって出てしまったかのような状態だった私には、非常に食べやすくありがたかったことを覚えています。
3 越百小屋(中央アルプス)
越百小屋を利用したのは2013年(平成25年)7月でした。もともとこじんまりとした小屋ですが、当日は海の日の連休だったので、大変混み合っていました。「小屋番365日」にもありましたが、マイタケや野菜の天ぷらがとてもおいしかったことを覚えています。天ぷらそのものはよくあるメニューですが、本によれば、無農薬のものを麓の生協で買って運び上げたとのことで、そのご苦労とお気遣いが味に現れたのかなと思いました。
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