2021年4月10日、北海道の厚岸町(道東の下の部分)で山菜採りの老人(60代男性)がヒグマに襲われて死亡する事故があった。報道によると頭部・頸部をヒグマに噛み砕かれて死亡したようである。山中でヒグマに出会って襲われたら助かる見込みは無いように思われる。ヒグマが生息する山には入らないのが一番ではなかろうか。
ではツキノワグマはどうだろうか。ヒグマほど巨大ではなく凶暴でも無さそうな気はする。万が一山中で出会ってしまっても何とかなりそうな気がするが気のせいだろうか?
山岳地帯の長野県には多くのクマが生息しているらしい。クマによる人身被害状況を調べてみたがいまいちよく分からない。しかし時たまそのような事故が報道される。ただの目撃情報はもう少し多い。「熊出没注意!」「この地域で熊の目撃情報がありました」みたいな立看板をあちこちで目にする。
さて、我々は登山中にクマと出会うことがあるだろうか?予断ではあるが、ないと思う。クマと出会えればそれはある意味僥倖と言えるだろう。それほど人間とクマとの接近遭遇は稀である、と私は思う。クマに襲われることは宝くじが当たるくらいに稀なこと。しかし現実に1億円当たっている人がどこかにいるように、クマに襲われている人もどこかにいるのだ。となればクマ対策もとらないわけにはいかないのだ。
さてクマ対策。我々に出来ることは何だろうか?まず最も大事なのは「クマに会わないこと」である。クマの生息地域、習性を知り、クマが居そうな山、時間帯には登山を控える。人間がクマをおそれるようにクマも人間をおそれているという。だからクマに人間の存在を教えればクマの方から自主的に逃げていくらしい。熊鈴、ラジオ等を鳴らすのが有効であるとするのはそのせいだ。しかし熊鈴等は言うほど効果がないという人もいる。効果などないのにせっかく静かな山中でやかましく鈴やラジオを鳴らしていたら興醒めだしバカみたいだ。うーん、どうなんだろう。
さて、あろうことかクマが現れた!どうする?クマとの距離がある程度離れていれば気づかれないようにそっと立ち去るのが吉。気づかれていてもクマの様子を確認しながら後退りする。たぶんクマの方から去っていくような気がする。クマがこっちを見ている時に背中を向けてはいけないそうだ。全速力で逃げても「クマは人間よりズット速く走れます」だそうだ(笑)。
いきなりクマが至近距離に現れた!どうすんだオイ!もうダメだ。おしまい。じゃなくてホントにどうしたらいいのか?昔は死んだふりをすればいいなんて言われてた。なんでそんな俗説がまかり通っていたのか謎だ。死んだ動物はクマの貴重な動物性タンパク源だそうです(笑)。死んだふりをしてたら本当に死んでしまうんですね。ハハ。
大声を上げたりストックを振り回したりするのは悪手。クマを刺激するだけみたい。こっちに攻撃してくる前に立ち上がって「ガオー」と威嚇してくる場合には向こうも相当にビビっているらしいので落ち着いて(落ち着けるかっつーの!)距離をとればいいらしい。
襲われるのを回避するのが一番で、何としてでも回避しなければならないが、万がいち襲われてしまった場合、どうすんだ?無抵抗・非暴力主義で、うずくまって頭と首を両手でガードして嵐が過ぎるのを待つ?それとも玉砕覚悟で手持ちの武器で闘うか。手持ちの武器にもよるだろうがクマに効くのだろうか?鎌とかじゃどうにもならんだろう。キャンピング・ナイフ?怒れるクマにナイフが通用するとは思えんな。鉈?まー無理っしょ。相手は重量級戦車みたいなもんだから。そもそもナイフだの鉈だの振り回してクマを傷つけるってのもどうなの?と思うよ。母クマ傷つけたら子クマたちはどうなるの?クマの個体数は減少傾向にあるらしいし、そのうち絶滅危惧種になるかも。クマと人間、かたや絶滅危惧種、かたや増殖中みたいな。
山はクマのテリトリーです。クマに敬意を払いましょう。