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さて本題、先日千葉の盤洲干潟に行ってきました。東京湾に残された数少ない自然干潟の中でも最大のもので、引き潮に連れて広大な浅瀬が海の下から出現します。山じゃなくても「もっと自由に冒険したくなる」ヤマレコアプリをお供に踏み込んで行くと、例によってお姉さんのアナウンスが潮騒に紛れて聞こえてきました。ところが普段は海に沈んでいる場所を歩いているつもりなのに、どうやらどこまで進んでも「標高は1mです」としか言ってくれない、ということに暫くしてから気がつきました。聞き漏らしもあったかも知れませんが、結局最後までマイナスというセリフは聞けずじまいのまま。
・・・ひょっとしてヤマレコのガイド機能は、標高0m以下に対応していないのでは?と思ったところ、そもそも標高とは東京湾の「平均海面」が基準となっているとのこと。その値は満潮位と干潮位(もちろん風や波の影響もある)の間に収まるはずなので、今回の自分の行動範囲は定義上の0m地点に達してなかった可能性も考えられます(スマホのGPSログだと-11mまで記録されていましたが、これは誤差が大きそう)。
もっとも日本各地には恒常的にマイナス標高になっている、海抜0メートル地帯なども存在します。地図をつらつら見てゆくと、東京都江東区の元八幡交番近くに-2.6mの3等三角点と-2.4mの1等水準点が並んでいる地点がありました。三角点の方は国土地理院の基準点閲覧サービスで「埋没」なので、残念ながら見たり触れたりすることは叶わない状態。しかしヤマレコが対応していれば、お姉さんの貴重なマイナスヴォイスがお手軽に聞けるのかも知れません。
ちなみに日本最低標高地点は青函トンネル内の-256.5674m、地表に限ると八戸石灰鉱山が現役操業中で、現在も絶賛記録更新中の約-170mだそうです。驚いたことにヤマレコでも「八戸キャニオン」としてポイント登録されているようなのですが(https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/ptinfo.php?ptid=7337)、
立入禁止らしく山行記録ゼロなのは是非もなし。とはいえ地中ならまず電波が入らないとしても、この八戸鉱山は露天掘りなのでアプリが動くチャンスはありそうだ、と思った次第でした。
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