またまた重い内容で恐縮です（しかも大変長い）。
2022年2月24日の、日本で言う所のウクライナ侵攻直前の
プーチン大統領の演説は、聴いておられるでしょうか？
今になって再度チェック致しますと、先般のカールソン氏のインタビューとの齟齬も無く、以前は米民主党員だった、ロバート・F・ケネディ・Jr の発言とも一致している事に気付かされます。
この演説の中で、プーチン氏は「〇の帝国」と表現してますが、ブチャの虐〇やノルドストリームの〇破等々を振り返ってみますと、まさにその通りと云わざるを得ません（犯人は露では無かった）。
ご興味のある方、NHKによる翻訳ですが、お読み頂けたらと思います。
御多忙な方用に、特に重要と思われる個所に★印を付け、
その下の方に全文を張り付けて置きますので、是非どうぞ🙇♂️
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220304/k10013513641000.html
また最後尾には演説動画（日本語字幕有り）も貼り付けました。
是非ご覧下さい、それではどうぞ🙏
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プーチン大統領演説 2022年2月24日
��NATOの“東方拡大”への危機感
親愛なるロシア国民の皆さん、親愛なる友人の皆さん。
きょうは、ドンバス（＝ウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州）で起きている悲劇的な事態、そしてロシアの重要な安全保障問題に、改めて立ち返る必要があると思う。
まず今年2月21日の演説で話した事から始めたい。
それは、私達の特別な懸念や不安を呼び起こすもの、毎年着実に、西側諸国の無責任な政治家たちが我が国に対し、露骨に、無遠慮に作り出している、あの根源的な脅威の事だ。
★つまり、NATOの東方拡大、その軍備がロシア国境へ接近している事についてである。
この30年間、私たちが粘り強く忍耐強く、ヨーロッパにおける対等かつ不可分の安全保障の原則について、NATO主要諸国と合意を形成しようと試みてきた事は、広く知られている。
私たちからの提案に対して、私たちが常に直面して来たのは、冷笑的な欺瞞と嘘、もしくは圧力や恐喝の試みだった。
その間、NATOは、私達のあらゆる抗議や懸念にも拘らず、絶えず拡大している。
軍事機構は動いている。
繰り返すが、それはロシアの国境のすぐ近くまで迫っている。
�∪沼�諸国が打ち立てようとした“秩序”は混乱をもたらして来た。
何故、このような事が起きているのか。
自分が優位であり、絶対的に正しく、なんでもしたい放題出来るという、その厚かましい態度はどこから来ているのか。
私達の国益や至極当然な要求に対する、無配慮かつ軽蔑的な態度はどこから来ているのか。
答えは明白。すべては簡単で明瞭だ。
1980年代末、ソビエト連邦は弱体化し、その後、完全に崩壊した。
当時起きた事の一連の流れは、今でも私達にとって良い教訓となっている。
それは、権力や意志の麻痺というものが、完全なる退廃と忘却への第一歩であるという事をはっきりと示した。
当時、私達はしばらく自信を喪失し、あっという間に世界のパワーバランスが崩れたのだ。
これにより、従来の条約や協定には、事実上、効力がないという事態になった。説得や懇願ではどうにもならない。覇権、権力者が気に入らない事は、古風で、時代遅れで、必要ないと言われる。
それと反対に、彼らが有益だと思う事は全て、最後の審判の真実かの様に持ち上げられ、どんな代償を払ってでも、粗暴に、あらゆる手を使って押しつけて来る。賛同しない者は、ひざを折られる。
私が今話しているのは、ロシアに限った事ではないし、懸念を感じているのは私達だけではない。これは国際関係のシステム全体、時にアメリカの同盟諸国にまでも関わって来るものだ。
ソビエト連邦の崩壊後、事実上の世界の再分割が始まり、
これまで培われて来た国際法の規範が、その内最も重要で基本的なものは、第二次世界大戦の結果採択され、その結果を定着させて来たものであるが、それが、自らを冷戦の勝者であると宣言した者達にとって邪魔になる様になってきた。
勿論、実務において、国際関係において、また、それを規定するルールにおいては、世界情勢やパワーバランスそのものの変化も考慮しなければならなかった。
しかしそれは、プロフェッショナルに、淀み無く、忍耐強く、そして全ての国の国益を考慮し、尊重し、自らの責任を理解した上で実行すべきだった。
しかしそうは行かなかった。
あったのは絶対的な優位性と現代版専制主義から来る陶酔状態であり、★更に、一般教養のレベルの低さや、自分にとってだけ有益な解決策を準備し、採択し、押し付けて来た者達の高慢さが背景にあった。
事態は違う方向へと展開し始めた。
例を挙げるのに遠く遡る必要はない。
まず、国連安保理の承認なしに、ベオグラードに対する流血の軍事作戦を行い、ヨーロッパの中心で戦闘機やミサイルを使った。
数週間に渡り、民間の都市や生活インフラを、絶え間なく爆撃した。
この事実を思い起こさなければならない。
というのも、西側には、あの出来事を思い出したがらない者達がいるからだ。
私達がこの事に言及すると、彼らは国際法の規範について指摘するのではなく、そのような必要性があると思われる状況だったのだと指摘したがる。
その後、イラク、リビア、シリアの番が回ってきた。
リビアに対して軍事力を不法に使い、リビア問題に関する国連安保理のあらゆる決定を曲解した結果、国家は完全に崩壊し、国際テロリズムの巨大な温床が生まれ、国は人道的大惨事に見舞われ、いまだに止まらない長年に渡る内戦の沼に嵌って行った。
★リビアだけでなく、この地域全体の数十万人、数百万人もの人々が陥った悲劇は、北アフリカや中東からヨーロッパへ難民の大規模流出を引き起こした。
シリアにもまた、同じ様な運命が用意されていた。
シリア政府の同意と国連安保理の承認が無いまま、この国で西側の連合が行った軍事活動は、侵略、介入に他ならない。
★ただ、中でも特別なのは、勿論、これもまた何の法的根拠もなく行われたイラク侵攻だ。
その口実とされたのは、イラクに大量破壊兵器が存在するという信頼性の高い情報をアメリカが持っているとされている事だった。
それを公の場で証明するために、アメリカの国務長官が、全世界を前にして、白い粉が入った試験管を振って見せ、これこそがイラクで開発されている化学兵器だと断言した。
★後になって、それは全てデマであり、はったりである事が判明した。
イラクに化学兵器など存在しなかったのだ。
信じ難い驚くべき事だが、事実は事実だ。
★国家の最上層で、国連の壇上からも、嘘をついたのだ。
その結果、大きな犠牲、破壊がもたらされ、テロリズムが一気に広がった。
世界の多くの地域で、西側が自分の秩序を打ち立てようとやって来た所では、殆んどどこでも、結果として、流血の癒えない傷と、国際テロリズムと過激主義の温床が残されたという印象がある。
私が話した事は全て、最も酷い例の幾つかであり、
国際法を軽視した例はこの限りではない。
��アメリカは“嘘の帝国”
★NATOが1インチも東に拡大しないと我が国に約束した事もそうだ。
繰り返すが、騙されたのだ、俗に言う「見捨てられた」という事だ。
確かに、政治とは汚れたものだとよく言われる。
そうかも知れないが、ここまででは無い。
ここまで汚くは無い。
これだけのイカサマ行為は、国際関係の原則に反するだけで無く、何よりもまず、一般的に認められている道徳と倫理の規範に反するものだ。
正義と真実はどこにあるのだ？あるのは嘘と偽善だけだ。
★ちなみに、アメリカの政治家、政治学者、ジャーナリスト達自身、ここ数年で、アメリカ国内で真の「嘘の帝国」が出来上がっていると伝え、語っている。
これに同意しない訳には行かない。まさにその通りだ。
しかし謙遜する必要は無い。
アメリカは依然として偉大な国であり、システムを作り出す大国だ。
その衛星国は全て、大人しく従順に言う事を聞き、どんな事にでも同調するだけでは無い。それどころか行動を真似し、提示されたルールを熱狂的に受け入れてもいる。
だから、アメリカが自分のイメージ通りに形成した、いわゆる西側陣営全体が、まさに「嘘の帝国」であると、確信を持って言えるのには、それなりの理由があるのだ。
★我が国について言えば、ソビエト連邦崩壊後、新生ロシアが先例の無いほど胸襟を開き、アメリカや他の西側諸国と誠実に向き合う用意がある事を示したにも拘らず、事実上一方的に軍縮を進めるという条件のもと、彼らは我々を最後の一滴まで搾り切り、とどめを刺し、完全に壊滅させようとした。
まさに90年代、2000年代初頭がそうで、いわゆる集団的西側諸国が最も積極的に、ロシア南部の分離主義者や傭兵集団を支援していた時だ。
当時、最終的にコーカサス地方の国際テロリズムを断ち切るまでの間に、私達はどれだけの犠牲を払い、どれだけの損失を被った事か。
どれだけの試練を乗り越えなければならなかったか。
私達はそれを覚えているし、決して忘れはしない。
実際の所、つい最近まで、私達を自分の利益のために利用しようとする試み、私達の伝統的な価値観を破壊しようとする試み、私たちロシア国民を内側から蝕むであろう偽りの価値観や、既に彼らが自分達側の国々に乱暴に植え付けている志向を私達に押しつけようとする試みが続いていた。
それは、人間の本性そのものに反する故、退廃と退化に直接つながるものだ。
こんな事は有り得ないし、これまで誰も上手く行った試しがない。
そして今も、成功しないだろう。
色々あったものの、2021年12月、私たちは、改めて、アメリカやその同盟諸国と、ヨーロッパの安全保障の原則とNATO不拡大について合意を成立させようと試みた。
すべては無駄だった。
アメリカの立場は変わらない。
彼らは、ロシアにとって極めて重要なこの問題について私達と合意する必要があるとは考えていない。
自国の目標を追い求め、私達の国益を無視している。
そして勿論、こうした状況下では、私達は疑問を抱く事になる。
「今後どうするべきか。何が起きるだろうか」と。
私達は、1940年から1941年初頭にかけて、ソビエト連邦がなんとか戦争を止めようとしていた事、少なくとも戦争が始まるのを遅らせようとしていた事を歴史的によく知っている。
そのために、文字どおりギリギリまで潜在的な侵略者を挑発しないよう努め、避けられない攻撃を撃退するための準備に必要な、最も必須で明白な行動を実行に移さない、あるいは先延ばしにした。
最後の最後で講じた措置は、既に壊滅的なまでに時宜を逸したものだった。
その結果、1941年6月22日、宣戦布告なしに我が国を攻撃したナチス・ドイツの侵攻に、十分対応する準備が出来ていなかった。
敵をくい止め、その後潰す事は出来たが、その代償はとてつもなく大きかった。
★大祖国戦争を前に、侵略者に取り入ろうとした事は、国民に大きな犠牲を強いる過ちであった。
最初の数か月の戦闘で、私達は、戦略的に重要な広大な領土と数百万人の人々を失った。
私達は同じ失敗を2度は繰り返さないし、その権利もない。
★世界覇権を求める者達は、公然と、平然と、そしてここを強調したいのだが、何の根拠もなく、私達ロシアを敵国と呼ぶ。
確かに彼らは現在、金融、科学技術、軍事において大きな力を有している。
それを私達は知っているし、経済分野において常に私達に対して向けられている脅威を客観的に評価している。
そしてまた、こうした厚かましい恒久的な恐喝に対抗する自国の力についても。
繰り返すが、私達はそうした事を、幻想を抱く事なく、極めて現実的に見ている。
軍事分野に関しては、現代のロシアは、ソビエトが崩壊し、
その国力の大半を失った後の今でも、世界で最大の核保有国の1つだ。
そして更に、最新鋭兵器においても一定の優位性を有している。
この点で、我が国への直接攻撃は、どんな潜在的な侵略者に対しても、壊滅と悲惨な結果を齎すであろう事に、疑いの余地はない。
また、防衛技術などのテクノロジーは急速に変化している。
この分野における主導権は、今もこれからも、目まぐるしく変わっていくだろう。
しかし、私たちの国境に隣接する地域での軍事開発を許すならば、それは何十年も先まで、もしかしたら永遠に続く事になるかも知れないし、ロシアにとって増大し続ける、絶対に受け入れられない脅威を作り出す事になるだろう。
��NATOによるウクライナ領土の軍事開発は受け入れがたい。
既に今、NATOが東に拡大するに連れ、我が国にとって状況は年を追う毎にどんどん悪化し、危険になって来ている。
★しかも、ここ数日、NATOの指導部は、自らの軍備のロシア国境への接近を加速させ促進する必要があると明言している。
言い換えれば、彼らは強硬化している。
起きている事をただ傍観し続ける事は、私達には最早出来ない。
私達からすれば、それは全く無責任な話だ。
NATOが軍備を更に拡大し、ウクライナの領土を軍事的に開発し始める事は、私達にとって受け入れ難い事だ。
勿論、問題はNATOの組織自体にあるのではない。
それはアメリカの対外政策の道具に過ぎない。
★問題なのは、私達と隣接する土地に、言って置くが、それは私達の歴史的領土だ、そこに、私達に敵対的な「反ロシア」が作られようとしている事だ。
それは、完全に外からのコントロール下に置かれ、NATO諸国の軍によって強化され、最新の武器が次々と供給されている。
アメリカとその同盟諸国にとって、これは所謂ロシア封じ込め政策であり、明らかな地政学的配当だ。
一方、我が国にとっては、それは結局の所、生死を分ける問題であり、
民族としての歴史的な未来に関わる問題である。
誇張している訳ではなく、実際そうなのだ。
これは、私達の国益に対してだけでなく、我が国家の存在、主権そのものに対する現実の脅威だ。
★それこそ、何度も言って来た、レッドラインなのだ。
彼らはそれを超えた。
そんな中、ドンバスの情勢がある。
2014年にウクライナでクーデターを起こした勢力が権力を乗っ取り、お飾りの選挙手続きによってそれを（訳注:権力を）維持し、紛争の平和的解決を完全に拒否したのを、私達は目にした。
★8年間、終わりの見えない長い8年もの間、私達は、事態が平和的・政治的手段によって解決される様、あらゆる手を尽くして来た。
全ては徒労に帰した。
先の演説でも既に述べた様に、現地で起きている事を同情の念無くして見る事は出来ない。
今やもう、そんな事は到底無理だ。
★この悪夢を、ロシアしか頼る先がなく、私達にしか希望を託す事の出来ない数百万人の住民に対するジェノサイド、これを直ちに止める必要があったのだ。
まさに人々のそうした願望、感情、痛みが、ドンバスの人民共和国を承認する決定を下す主要な動機となった。
さらに強調して置くべき事がある。
NATO主要諸国は、自らの目的を達成するために、ウクライナの極右民族主義者やネオナチをあらゆる面で支援している。
彼らは（訳注:民族主義者ら）、クリミアとセバストポリの住民が、自由な選択としてロシアとの再統合を選んだ事を決して許さないだろう。
当然、彼らはクリミアに潜り込むだろう。
それこそドンバスと同じ様に。
戦争を仕掛け、殺すために。
大祖国戦争の際、ヒトラーの片棒を担いだウクライナ民族主義一味の虐殺者達が、無防備な人々を殺したのと同じ様に。
彼らは公然と、ロシアの他の数々の領土も狙っていると言っている。
全体的な状況の流れや、入って来る情報の分析の結果が示しているのは、ロシアとこうした勢力との衝突が不可避だという事だ。
それはもう時間の問題だ。
彼らは準備を整え、タイミングを窺っている。
今やさらに、核兵器保有までも求めている。
そんな事は絶対に許さない。
前にも述べた通り、ロシアは、ソビエト連邦の崩壊後、新たな地政学的現実を受け入れた。
★私達は、旧ソビエトの空間に新たに誕生した全ての国々を尊重しているし、また今後もその様に振舞うだろう。
それらの（訳注:旧ソビエト諸国の）主権を尊重しているし、今後も尊重していく。
その例として挙げられるのが、悲劇的な事態、国家としての一体性への挑戦に直面したカザフスタンに対して、私達が行った支援だ。
しかしロシアは、今のウクライナから常に脅威が発せられる中では、安全だと感じる事は出来ないし、発展する事も、存在する事も出来ない。
2000年から2005年にかけ、私達は、コーカサス地方のテロリスト達に反撃を加え、自国の一体性を守り抜き、ロシアを守った事を思い出して欲しい。
2014年には、クリミアとセバストポリの住民を支援した。
2015年、シリアからロシアにテロリストが入り込んで来るのを確実に防ぐため、軍を使った。
それ以外、私達には自らを守る術が無かった。
�ゥΕ�ライナ東部の親ロシア派の武装勢力からの支援要請
今もそれと同じ事が起こっている。
今日、これから使わざるを得ない方法の他に、ロシアを、そしてロシアの人々を守る方法は、私達には1つも残されていない。
この状況下では、断固とした素早い行動が求められている。
★ドンバスの人民共和国はロシアに助けを求めてきた。
これを受け、国連憲章第7章51条と、ロシア安全保障会議の承認に基づき、また、本年2月22日に連邦議会が批准した、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国との友好および協力に関する条約を履行するため、特別な軍事作戦を実施する決定を下した。
その目的は、8年間、ウクライナ政府によって虐げられ、ジェノサイドに曝されて来た人々を保護する事だ。
そしてそのために、私達はウクライナの非軍事化と非ナチ化を目指して行く。
また、ロシア国民を含む民間人に対し、数多くの血生臭い犯罪を犯して来た者達を裁判にかけるつもりだ。
★ただ、私達の計画にウクライナ領土の占領は入っていない。
私達は誰の事も力で押さえ付けるつもりはない。
同時に、ソビエトの全体主義政権が署名した文書は、それは第二次世界大戦の結果を明記したものだが、もはや履行すべきではないという声を、最近、西側諸国から聞く事が多くなっている。
さて、それにどう答えるべきだろうか。
第二次世界大戦の結果は、ナチズムに対する勝利の祭壇に、我が国民が捧げた犠牲と同じ様に、神聖なものだ。
しかしそれは、戦後数十年の現実に基づいた、人権と自由という崇高な価値観と矛盾するものではない。
また、国連憲章第1条に明記されている民族自決の権利を取り消すものでもない。
ソビエト連邦が誕生した時も、第二次世界大戦後も、今のウクライナの領土に住んでいた人々に、どのような生活を送って行きたいかと聞いた人など1人もいなかった事を思い出して欲しい。
★私達の政治の根底にあるのは、自由、つまり、誰もが自分と自分の子供達の未来を自分で決める事の出来る選択の自由だ。
★そして、今のウクライナの領土に住む全ての人々、希望する全ての人々が、この権利、つまり、選択の権利を行使出来る様にする事が重要であると私達は考えている。
これに関し、ウクライナの人々にも言いたい。
★2014年、ロシアは、あなた方自身が「ナチス」と呼ぶ者達から、クリミアとセバストポリの住民を守らなければならなかった。
クリミアとセバストポリの住民は、自分達の歴史的な祖国であるロシアと一緒になる事を、自分達で選択した。そして私達はそれを支持した。
繰り返すが、その他に道は無かった。
�μ榲�はウクライナの“占領”ではなく、ロシアを守るため
現在起きている事は、ウクライナ国家やウクライナ人の利益を侵害したいという思いによるものでは無い。
それは、ウクライナを人質に取り、我が国と我が国民に対し利用しようとしている者達から、ロシア自身を守るためなのだ。
★繰り返すが、私達の行動は、我々に対して作り上げられた脅威、今起きている事よりも大きな災難に対する、自己防衛である。
どんなに辛くとも、これだけは分かって欲しい。
そして協力を呼び掛けたい。
出来るだけ早くこの悲劇のページをめくり、一緒に前へ進むために。
私達の問題、私達の関係を誰にも干渉させる事なく、自分達で作り上げ、それによって、あらゆる問題を克服するために必要な条件を生み出し、国境が存在するとしても、私達が1つとなって内側から強くなれる様に。
私は、まさにそれが私達の未来であると信じている。
ウクライナ軍の軍人達にも呼び掛けなければならない。
親愛なる同志の皆さん。
貴方達の父、祖父、曽祖父は、今のネオナチがウクライナで権力を掌握するためにナチと戦ったのでは無いし、私達共通の祖国を守ったのでもない。
★貴方達が忠誠を誓ったのは、ウクライナ国民に対してであり、ウクライナを略奪し国民を虐げている反人民的な集団に対してではない。
その（訳注:反人民的な政権の）犯罪的な命令に従わないで下さい。
直ちに武器を置き、家に帰る様、貴方達に呼びかける。
はっきりさせて置く。
この要求に応じるウクライナ軍の軍人は全て、支障なく戦場を離れ、家族の元へ帰る事が出来る。
もう一度、重ねて強調して置く。
★起こりうる流血の全ての責任は、全面的に、完全に、ウクライナの領土を統治する政権の良心にかかっている。
さて、今起きている事態に外から干渉したい思いに駆られているかもしれない者達に対し、
言って置きたい大変重要な事がある。
★私達に干渉しようとする者は誰でも、ましてや我が国と国民に対して脅威を作り出そうとする者は知って置くべきだ。
ロシアは直ちに対応し、貴方達を、歴史上直面した事の無い様な事態に陥らせるだろうという事を。
私達は、あらゆる事態の展開に対する準備が出来ている。
そのために必要な決定はすべて下されている。
私の言葉が届く事を願う。
親愛なるロシア国民の皆さん。
国家や国民全体の幸福、存在そのもの、その成功と存続は、
常に、文化、価値観、祖先の功績と伝統といった強力で根幹的なシステムを起源とするものだ。
そして勿論、絶えず変化する生活環境に素早く順応する能力や、社会の団結力、前へ進むために力を1つに集結する用意が出来ているかどうかに直接依存するものだ。
力は常に必要だ。どんな時も。
しかし力と言っても色々な性質のものがある。
冒頭で述べた「嘘の帝国」の政治の根底にあるのは、何よりもまず、強引で直接的な力だ。
そんな時、ロシアではこう言う。
「力があるなら知性は必要ない」と。
私達は皆、真の力とは、私達の側にある正義と真実にこそあるのだという事を知っている。
もしそうだとしたら、まさに力および戦う意欲こそが独立と主権の基礎であり、その上にこそ私達の未来、私達の家、家族、祖国をしっかりと作り上げていく事が出来る。
この事に同意しない訳には行かない。
親愛なる同胞の皆さん。
自国に献身的なロシア軍の兵士および士官は、プロフェッショナルに勇敢に自らの義務を果たすだろうと確信している。
あらゆるレベルの政府、経済や金融システムや社会分野の安定に携わる専門家、企業のトップ、ロシア財界全体が、足並みを揃え効果的に動くであろう事に疑いの念はない。
全ての議会政党、社会勢力が団結し愛国的な立場をとる事を期待する。
結局の所、歴史上常にそうであった様に、ロシアの運命は、多民族からなる我が国民の信頼できる手に委ねられている。
それはつまり、下された決定が実行され、設定された目標が達成され、我が祖国の安全がしっかりと保証されるという事だ。
貴方達からの支持と、祖国愛がもたらす無敵の力を信じている。
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以下は、別の方の翻訳：青山貞一氏（東京都市大学名誉教授）
ロシア連邦大統領演説（全文）
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年3月11日
https://eritokyo.jp/independent/Ukraine-war-situation-aow155.html
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では、お付き合い頂き、誠に有難うございました🙇♂️
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