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「ノーベル賞 青色LED実用化までの道のり」を聴講してきました。
講師:豊田合成 特任顧問 太田 光一氏
とても為になる素晴らしい講演でした。
印象:頭に残っていることを書きます。
大切なことから
・「誰もやらないことにチャレンジすることに意味がある」
ほとんどの研究者があきらめて撤退した材料窒化ガリウム(GaN)に
粘り強く取り組んだのが赤崎、天野ペア。
・「発明にはセレンディピティがつきもの」
炉の調子が悪く1000℃に加熱する予定のところ400℃までしか上がらず、
しかたなくその状態で実験。(天野先生)
→結果、きれいなGaN単結晶を作ることに成功。世界初。青色LEDの基盤技術。
・赤崎先生が、パートナーとして半導体メーカーではなく
自動車部品メーカーの豊田合成を選んだ理由→熱意!
(ものづくりには色々な意味で「熱意」が一番大切だと思います)
・受賞理由
「高輝度、省エネルギーの白色光源を可能とした高効率青色LEDの発明」
→青色LEDのみで白色LEDができる
(どのようできるか興味のある人は検索してみてね)
ここからはエピソード(豆知識)
・日本のパスポートにブラックライト(紫外線)を当てると、
顔写真と外務省の印影が浮かび上がる。
→偽造防止のため ご自分のパスポートで実演されました。
知らなかったので豆知識がひとつ増えました。
・受賞者には後日メダルのレプリカが3つ送られてくる。
(豊田合成には赤崎、天野両先生から寄贈されたレプリカメダルが2つある。
たぶん日亜化学にはないんだろうな)
・晩餐会(1,000人程度)にはスウェーデンの優秀な学生が招待される。
2年連続で招待されることがステータスとなる。
・「My name is red、but・・・・・」赤崎先生のつかみの一言、大うけ。
・やっぱりというか 赤崎、天野⇔中村(わだかまりあり)
覚えているのはこれくらいかな?
ここからは、ちょっと自慢話です。
講師の太田さんが、特許の重要性を話されたときのこと。
聴講者に質問がありました。
「円断面の鉛筆だと机に置いたときに、転がって落ちることがありますね」
「それを防ぐために6角形断面の鉛筆を発明しました」
(これだと例えば8角形断面の鉛筆を作っても特許侵害とはならない)
「権利範囲をできるだけ大きくするためにはどのような表現にすればよいでしょうか?」
(真似されないためにはどうすればいい?)
「どなたか?」
(だれも手を上げず)
「では、前に座っている学生さん(女性)」
「多角形」
「50点」
「記念品あげてください」
「記念品をあげるというと急にたくさん手が上がりますね」
「はい」(おッ、一緒に申し込んだNPOの同僚)
「2点が平面と接するような形状の・・・」
「75点」
(そろそろ手を上げようかな?)
この後、学生さんが積極的に手を上げて答えますが、正解には至りません。
「では、ヒントを。楕円でも転がりませんよね」
俺、正解に確信を持つ。
「はい」(元気良く手を上げる俺)
「真円ではない」
「はい、正解」「非真円ですね」
何人かが正解した俺のほうを振り向きました。
俺、鼻高々。
記念品ゲット。
頭の回転が少し速くなってきたような・・(病気がよくなっているのかな?)
太田さん、途中途中エピソードを交えながら話されたので、
退屈することなく、おまけに記念品までもらえて良い一日になりました。
左:講師の太田さん
中:戦利品(LEDソーラライト)
右: 美人
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