なんの予備知識もなく、友人に誘われるまま観に行きました。
20年程前の大量遭難を題材にしたということも、
そしてその惨事自体も私は知らなかった。
この映画は題材からして、山に登ってみたいと思える内容ではなかった。
多くの人が命を落としたので見終わったあと、後味の悪い思いも否めない。
商業登山の悲しい現実もチラつく。
高いお金を払っているから登らせるべきだという
依頼側と請負側の思いが一部で交錯する。
大金を支払って、しかもなかなか登頂することが叶わない高峰だから
両者の中で「来たからには絶対に…」という思いがグッと強くなり
判断を狂わせてしまう。
誰しもが、抗えない思いに囚われてしまうのだろうか。
奇跡的に生還した人がヘリで帰還する際、数日前に
意気揚々と渡った大きな吊り橋の上を通り過ぎる。
このような状況の落差を、誰一人思い描いてなかったで
あろうことを思うと、とても息苦しい気持ちに襲われた。
映画の終盤手前、エベレストが映し出される。
人々は右往左往しているのに、エベレストはただただ、
人々を魅了して止まない、変わらぬ姿でそびえていた。
〜なんとも、やり場のない気持ちになった映画だった かな。
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