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私の恩師でもあるその上司は、就職後「必ず親睦登山に参加するように」と言った。
さらに後日、トレッキングシューズと靴下を渡された。
所属部署全員参加で、年に一回、日帰りで山に登るのだそう。
毎年登山の日が近づくと、徐々に職場は重苦しい雰囲気に(その上司以外)。
前日には、明日は登山かぁ…と溜め息があちこちで聞かれていた。
でも当日参加してみると、山の中では皆、意外と和気藹々な様子が不思議だった。
数年後、上司は定年になり、職場の親睦登山は自然消滅した。
そして、私もしばらく山から遠ざかっていた。
ある時、年に一回しか履いていなかったトレッキングシューズを見つけ、ふと思った。
「…もったいないな」
そこから、母と共に山ツアーに参加してみたり、当時の勤務先に山好きがいたことも幸いし、自らの意志でちょこちょこ登るようになった。
若干きつかったそのシューズは、後に自分のお金で新調し、ザックやウェア等も少しずつ揃えていった。
当時の上司の言動は、今だとパワハラといわれるかもしれない。
ただ、上司は親睦登山を始めてから毎年、新人たちにあらかじめ足のサイズを聞き、自腹でシューズと靴下をプレゼントしていたそう。
「山は老若男女いつでも誰でも楽しめる」が口癖の方だった。
その上司にシューズをいただかなければ…渋々ながらも山を体験していなければ…
そして、私にもったいない精神が目覚めなかったら(苦笑)、現在山歩きをしていなかったかも…と、しみじみ思う。
山登りへの目覚めは人それぞれと思うが、私の場合は「パワハラ?」と「もったいない」なのかも💦💦
親睦登山!
初めて聞きました。しかも靴と靴下を上司が自腹を切って渡されるとは驚きです。
強制参加とはまた強引かなと思いますが、それがきっかけで登山に目覚めるとは、人生分からないものですね。
親睦というとほとんど飲み会を思い浮かべます。
私は酒は飲まないので同僚からイヤミを言われたりバカにされたりした事もあります。
「登山だったら地獄の果てまで付き合うよ😁」
と私が言ったら驚いてましたけどね😆
山では初対面の人でも何の抵抗もなく話をしますが、登山ってみんなが同じ苦労をして頂上に登るので、お互いに戦友のような気持ちになるからなのかなぁと思ってます。
yamayama27さんの上司も、登山をする事でみんなの気持ちが一つになる事を期待していたのかも知れませんね。
いやそれにしても、山に興味のない人はやっぱりため息しか出ませんか😅
コメントありがとうございます!
ちなみに…
その年入った新人は、上司と共に(親睦登山の1〜2週間程前に)下見登山もさせられてました💦
当時は何故わざわざ同じ山を2回も登る??と思いましたが、今思えば、新人の靴慣らしの意味もあったのかも…。
元々体育会系で、素直だった(笑)私は、そうか…皆で登るんだ…くらいに思ってましたが、同期は心底しんどそうでした😅
上司にはとても感謝しています…。
なお、上司の名誉の為に申しますが、仕事ができて人望のある方でした。職場の雰囲気も良かったです😄。
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