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身仕度を済ませたらゲート脇を通って砂利道を歩き始めます。登山口の標高は1300mあるので猛暑の下界とは違う高原の空気です。十二曲がりと呼ばれるくねくねした未舗装路をウォーキングして標高を上げて行きます。
田代原を過ぎると進行方向右手側が谷側になり開けてきます。途中道路脇に沢水を取れる旧水場もありますが管理もされていないでしょうし持参した水分を補給した方が無難でしょう。前方に中原山の稜線も見えてきて峠が近づいてきたのがわかります。
富士見峠に建っていた富士見小屋は廃業して冬の雪の重さで倒壊寸前だったため昨年撤去されましたがベンチと公衆トイレがあって登山者が一息ついています。峠から直ぐの所に富士見田代があって燧ヶ岳が見えると尾瀬に入ってきた実感も湧いてきます。
峠から鳩待峠方面へ木道を30分も歩くとアヤメ平に着きます。至仏や燧を眺めながらのんびりしたら折り返しましょう。峠から富士見下登山口への道は歩く人も少なく、たまにフンワリと獣臭がすることもあります。薮の中で月の輪熊が僕たちの通り過ぎるのを待っているかも知れません。実際この林道で何度か散歩している熊を僕も見かけています。
とても人気のない登山道ですが、歩く人が増えると静かな雰囲気が失われてしまいます。ここだけの話にしておいてください。