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2018年08月15日 12:35股関節痛全体に公開

脊柱管狭窄症改善するも今度は股関節痛

 2017/02/24の日記に、腰部脊柱管狭窄症手術後6ヶ月後の診察で問題なしとなって、山歩きを再開した旨を記したが、その後に左側の股関節痛を発症してしまった。その時からずいぶん時間が経過してしまったが、今回はこの股関節痛について記しておこうと思う。ちなみに腰の方は今のところ良好で、足の先の方の痺れや力が入りにくい点はあるものの余り気にならない程度であり、腰の痛みや重だるい感じは全くない。
【股関節痛発症】
 手術後6ヶ月の診察で問題なしと言われ、高尾山ハイキングをしたり、街中や郊外のウォーキングを行うようになった。そのうちに10〜20kmのウォーキングをほぼ毎日やるようになっていた。ところが4月終わり頃の或る日突然に、左股関節に激しい痛みを感じて歩行が困難になってしまった。数日間家の中にとどまり安静にしていたところ、強い痛みがあるものの歩行はできるようになったので、最寄りの整形外科医院で診てもらった。X線画像による診断では股関節そのものは問題ないが、左足の腿の筋肉が固くなっておりこのために股関節が痛むようになったのだろうとのこと。
【なかなか痛みが取れない】
 この筋肉のコリをリハビリで取り除くようにしていくことになった。しかしその後、週2〜3回のペースで3ヶ月ほどリハビリに通ったが痛みは全く変わらなかった。リハビリの内容は自宅で一人でできそうなものなので、通院は止めにして自宅でリハビリ紛いのことをやることにした。そのころには診断結果がどうも違うのではないかと思い始めていた。
【別の医院で診てもらう】
 12月まで自宅でストレッチなどを続けたが痛みは相変わらずなので、ついに他の整形外科で診てもらうことにして、家族から評判が良いと聞いた整形外科に行くことにした。そこにはMRI装置もあり、かなり混雑していたので評判が良いのは事実なのだろうと思った。ところがそこの先生は、股関節が痛いという話をしたのに、脊柱管狭窄症の手術をしていることにこだわって、腰の方から来ている股関節痛だろうと判断したようだ。このため股関節ではなく腰の方のMRI画像だけを撮って、それに基づいて治療することになってしまった。腰の方を疑っても股関節のMRIも撮るべきじゃないかと思ったのだが・・・。
 診察内容に疑問を持ちながらも、しばらくその医院で治療を受けることにした。治療内容は、ロキソニンとリリカを服用しつつリハビリを行うというものだった。ロキソニンとリリカで痛みは多少和らいだが、ロキソニンはあまり飲み続けると腎臓に良くないそうなので、十日ほどで飲むのを止めにした。すると再び痛みが元に戻るのでそのことを先生に話すと、リリカの服用量を増やすとともに坐骨神経に直接痛み止めの注射をされた。この注射は半日ほどは効くがじきに痛みは元に戻ってしまう。このようなことを2〜3回繰り返した頃、腰の手術後の定期診察を受ける時期となった。
【更に別の専門医に診てもらう〜股関節唇損傷と診断】
 腰の手術をした病院での前回の定期診察時には、腰とは別の部位だったので担当の先生には股関節痛の相談はしなかったが、今回は股関節痛について今までの経緯を詳しく話した。そうしたところきちんと診てもらえることになった。
 実は昨年12月に「別の医院で診てもらう」ことにした際に、先の腰の手術を受けた病院で診てもらうべく予約を入れたところ、治療を受けた腰とは別の部位の診察で紹介状もない場合の予約ということで、ずいぶん先の4月下旬の予約日となってしまった、という経緯があった。
 腰の担当の先生の診察では(当然MRI画像までちゃんと撮って)、股関節そのものは変形もしていないし問題なさそうだとのこと。念のために股関節担当の先生に診てもらうべくそちらの予約も取ってくれた。
 そして3月中旬に股関節担当の先生の診察を受けた。「股関節唇損傷」という診断であった。「股関節唇」とは、大腿骨の骨盤に収まる部分(大腿骨頭)が骨盤側にしっかり収まるように骨盤側についているリング状のパッキンのような軟骨のことで、これが何らかの原因で損傷してしまった状態が「股関節唇損傷」とのこと。股関節唇には神経があるので損傷すると痛みを生じることになる。
 一般的には、足を激しく動かすサッカー選手やスポーツジムのインストラクターなどに多いらしい。その他、股関節の骨の形状によって繰り返し運動の結果損傷することもあるらしい。加齢だけでなるものではないとのこと。
 その先生の話では、この疾患は良くもならないし悪くもならない。股関節鏡視下手術というのがあるが、現状では必ず良くなるとまでは言えないし、この手術をするとなると(この病院では)2カ月入院することになる。この手術の技術はまだ発展途上にあるので、2カ月の入院と完治するか不確実というリスクを冒してまで、今すぐに手術するのは勧めない。
 ということで、当面保存療法(ネットで調べた方法)を自宅でやりながら様子を見ることにした。いつまでかはわからないところが不安なところではあるが。このまま山歩きやウォーキングに復帰できないまま歳を取ってしまうのではないか、股関節唇損傷が影響して変形性股関節症になってしまわないか(ネットでそういう内容も見受けられる)、などなど不安。
【ネット情報あれこれ】
 ネットで調べると、お笑い芸人の松本人志やレディガガもこの股関節唇損傷になったらしい。世間で認知されるようになったのが比較的最近(松本人志が手術を受けたのが2010年頃)で、股関節痛になった人は私のようにネットで検索して知るようになるのが多いようだが、一般の人たちの認知度は今なお低いようだ。さすがに整形外科医はそういうことはないだろうが、でもX線画像や造影剤を使わないMRI画像だけではわからないらしい。私の経験では、街の整形外科クリニックの多くは「股関節唇損傷」を正しく診断できないのではないかと思う。
 治療方法については、まず保存療法を行ってこれでだめなら手術ということになるらしい。手術については医療関係者側のサイトではうまくいく前提での話が示されているが、患者側のブログなどを見ると、うまくいかなくて後悔しているという内容がいくつもある。
 手術による方法は、股関節鏡視下手術というのが主流であるようだ。これは股関節近辺にいくつか穴をあけてそこから内視鏡や手術器具を入れ、内視鏡の映像を見ながら損傷個所の治療を行うものとのこと。うまくいくかは担当医の技量にかなり左右されるようだ。この手術は日本では比較的新しくてそれだけ経験豊富な医師が少ないらしい。
 もう一つの保存療法は主に、痛みを感じる股関節の動作や姿勢を避ける生活を続けつつ、股関節周りのマッサージや筋力のトレーニング、股関節の可動域を広げるストレッチなどを行なうものとのこと。手術を避けたいというのが人情であり、このため股関節痛の保存療法を売りにした治療院もネット上で見受けられる。ある股関節痛治療を専門にしている理学療法士のWebサイトには、手術しないで保存療法だけでジョギングなどの運動もできるまでに回復した事例がいくつも紹介されている。また手術でも痛みがとれなかった患者が保存療法で良くなった事例も示されている。本当かなと疑う気持ちと本当であったら嬉しいなという気持ちが半々である。ただこの治療院は治療費がかなり高額でまた予約がなかなかとれないので、手をこまねいているところである。
【自分の現状と今後】
 現状は、発症した当時から良くもなっていないし悪くもなっていない。歩行スピードは遅いが、2〜3Kmの距離なら補助具など使用しないで歩行できる。つまり普通の生活はできている。当面は手術はしないで様子を見ようと思っている。以前のようなウォーキングや山歩きができなくて残念だが。
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