世間ではまもなく卒業シーズン突入ですが、わたしもようやくクラック講習卒業と相成った。喜ぶべきところだが、なんとなくすっきりしない。
この日の講習内容
��2人1組でジャムの練習 強く引き付けられるポジションや姿勢を探る
�▲�ラックでジャムの練習 フィンガーの効かせ方など
��カムセットの練習 カムの適正角度、パラレルのセットのコツなど
�さ柑Δ掘�5.7）でリードしながら落ちる練習
�ゥ侫薀奪轡絅瀬鵐后�5.9）で本気トライ
この日卒業する気マンマンで臨んだ講習。
OSトライはオバステ正宗（5.8）と思ってたのに、
「フラッシュダンスをOSトライしてください」
がーん！
やられた、あの人の策略にはまってしまった。（今月上旬のレコ参照）
しかしだ、「講習で登れた人はいない（たぶん）」とあの人が言っていた。
ここでOSしたら「kanosukeさんすご〜い」ってことになるんじゃ。うひひ。
とヨコシマなモチベーションで取りついた。
そして1便目。
あえなく核心手前で撃沈。
しかし2便目でRPすればまだまだ、とカムセットのポジションとムーブを探りながらTOを目指す。しかしなかなか核心でのジャムが決められず、悪戦苦闘。
テンションの嵐の果てにテラスにマントリングで乗り込んだ時にはすっかりヨレヨレ息も絶え絶え。テラスから終了点までカムをセットできる場所が見つけられずに、これは敗退するのが正しいのか、高いので落ちてもグラウンドにはならないからランナウトでもありなのか逡巡しつつモタモタしてたら、
「ホールドを探ってみて確実にイケそうならプロテクションなしでもOKですよ。」
との助け舟。んで、ようやくTO。
どれくらい時間をかけたかわからないが過去最高に粘ったのではないかと思う。
なんとかムーブやジャミングのポイントはわかったつもりになったのでRPの可能性の感触は得たものの、カムセットが甘かったり、ジャミングポイントにカムをセットしてしまって混乱したり、落ちたら危ない所でカムをセットしてなかったり、リスクマネージメントでは反省点が多々。
さらにカムの回収ももたついた。
まず懸垂で下りるか、ロアーダウンするかの判断がダメだった。
斜上するルートで懸垂での回収は困難なのにホールドを辿ればできると思ったが、
懸垂の準備でロープを垂らしたら想像以上にルートから離れてたのでこりゃダメだとロアーダウンに急遽変更。こういうところは岩場での実戦経験不足が出てしまう。
塾長からは「懸垂からのロアーダウンの変更はビレイヤーとの意思疎通が図れないリスクがあるので避けるべき」と指摘される。
また、カム回収もスタック気味のカムはロープを外してから回収するのだがその時のセルフをどうとればいいいのか混乱したり、一番下のカムを回収するときにカムを外したら横に振られて岩に激突することを想定できていなかったり、てんでダメダメ。
卒業要件では登れることよりも「安全」が重視されるのでこりゃアカンわ。
肉体的にも精神的にもボロボロ。
しかし、2便目できっちりやったると、まだ心は折れてはいなかった。
心は折れてはいなかったが、身体は折れていた。
結局1便目でできたムーブや効いたジャムもできなくなり、ズタボロのあげくA0でTO(エイドの場合TOっていうのだろうか？）せめてカムだけはきっちりセットしようと思ってたのに甘いヤツがあったりして。
途中で降りてしまおうかと思ったりもしたが今日の卒業はダメでも次回につなげるためにもムーブだけは固めておこうとミシンを踏み過ぎて足がピクピクしているのに意地で粘ってしまった。
だらだらと長いこと2便もビレイさせらたKIさんには本当に申し訳ないことをしてしまった。
地面に降り立ったとき自分の不甲斐なさに腹立たしかったり悔しかったり。
日も暮れてヘッデンつけながら意気消沈して帰り支度をしていると塾長が
「kanosukeさん、おめでとうございます、クラック講習卒業です」
すっかりお預けと思っていたので嬉しかったのは間違いないが、自分的にはカムをビシッと効めてさっそうとOSしてきれいに卒業する絵を描いていたのでちょっと複雑。
卒業といってもたくさん課題や反省点が見えたのでもっと練習しないと。
少なくともフラッシュダンスをRPしないと自分的には卒業した気分になれない。
卒業課題にフラッシュダンスをしむけたあの人に付き合ってもらってマルチ講習に入る前にきっちり落とし前をつけよう。うん、そうしよう。
ところでミシンを踏み過ぎたせいか帰路右足の付け根の腱に激痛が走り、この日記を書いている現在歩行もままならない。ガラにもなく粘り過ぎたのだ。
あの人の声が聞こえる、「中高年はムリしちゃいけません。」
卒業したのに今一つ喜びが伝わってこない書き出しだったので、？？？と思いましたが、色々なことがあったのですね。
何はともあれ、卒業おめでとうございます‼
全力を出し切ったクライミングは見る人の感動を呼んだのではないでしょうか？
えっ？早く終わりにしてくれないかな〜と囁かれていた？
RPトライお付き合いしますよー(ここでは言えませんが、あのことを忘れずにネ
核心て、ワイドに入る前の甘いシンハンドのところでしょうか？
geraさん、ありがとうございます。
卒業できたのもgeraさんのおかげです。感謝感謝。
フラッシュダンスRPできずにすっきりはしないものの、課題が浮き彫りになりオバステ正宗をあっさりOSするよりも充実した講習になったので講習課題としてはよかったのだと今は感じています。
さすがウラ塾長、洞察力が鋭いですね〜
ビレイをしていた岩ガールが私の粘りに感動していましたよ。なんでわかったんですか？
核心は私的には２カ所あって一つはご指摘のワイド直前のシンハンド、もう一つはテラスに乗り込むところです
RPトライおつきあいよろしく〜。
あのこと？ハテ？
クラック講習卒業おめでとうございます。大丈夫です。卒業の時はみんな同じようにこれでいいの？と疑問を持ちながら卒業しているような気がします。
マルチ講習、お付き合いしますのでお声をかけてくださいね。
cherroさん、励ましのお言葉ありがとうございます。
これでいいの？と問題意識を感じることももしかして卒業要件のひとつかもしれませんね。
マルチ講習おつきあいしてくれるんですか？
遠慮なくばんばん声かけさせていただきますよ！あざーすっ！！
皆さん、お察しが良いですね。
カムさえ使えれば良いってもんじゃなく、戦略とか安全面の反省を、日々できるようになってこそです。
それは、終わりなき旅で、生涯学習に感じます。
課題設定としても、今回はフラッシュダンスがちょうど良いレベルだったと感じています。
ちょうどオンサイト成功率が５０パーセント弱の課題で、“少なくとも安全に落ちれること”（完登は、ある意味オマケ）を意識してトライすることは、最も効果が出るように思っています。
塾長、コメントありがとうございます。
先日は体調の悪い中ご指導ありがとうございました。
RPできなかったのでなんとなくすっきりしませんでしたが、フラッシュダンスは安全管理がまだ不十分だということを知る上で自分にとっていい課題だったと思います。
でもやっぱり悔しいけど。
登る前はクライミングよりもカムセットを意識しようと思ってたはずなのですが、余裕がないグレードだとついついムーブだけに集中しがちになる性質なのだと認識させられました。行き詰ってもレストポイントまでいったん下がらずに突っ込んでしまうクセも。
猪突猛進型クライマーなんでしょうか。
学ぶことはたくさんありますね〜。講習だけですべてを理解するのは不可能ですから問題意識をもつことが重要なのですね。
これからは自己練で精進したいと思います。機会があれば補講も受けようかと。
当初クラックは苦痛にしか感ぜずマルチまでの我慢すべき通過点という位置づけで、ワレメ愛好家の先輩諸氏をただのヘンタイだと思ってましたが、自分でプロテクションを作りながら登ることの楽しさだったりジャムの効かせ方だったり、フェースよりも自由度が高く創造的な特性にだんだんはまりつつあります。
それにしてもオンサイト成功率50%もあるんですか？！ちょっとショック。
いや、私は内心２０〜３０％くらいと思ってましたよ。
本人的に５０％くらいと予想する課題に取りつくと、９０％登れそうなルートよりも勉強になりますよって話です。
フラッシュダンスのオンサイト成功率だと勘違いしてました。
ワタシ、50%なんて言いましたっけ？
内心では8割ぐらいは登れると思ってたんですけど。
根拠ですか？ないです
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