5/27マルチピッチ体験講習を受けてきました。
前回は雨で中止、今回も予報的にはアウトかと思ってましたが、リアル塾長がナイスな提案をしてくださった。
予定してた越沢はまずダメだけど、小川山なら昼ごろから回復して岩場を選べば午後行けるかも。
これを逃すと後がないワタシは即決でノリました。
早朝雨の東京から車を走らせると甲府盆地からは止み八ヶ岳山麓では晴れ間も出るほどとなり、勝ったな！とほくそ笑んだのもつかの間、川上村の手前から雨。
それでも朝の雨は想定内、東屋でロープワーク講習を受けつつ外の様子をにらんでいると、やみましたよ、雨、お昼前に。YES！!
ロープワーク講習の内容
・ロープのたたみ方いろいろ 復習
・ロープのウラ、オモテと確認の仕方
・スリングの収納法
・アルパインQDのスマートな作り方
雨が止んだのでさっさとマルチピッチ講習へ。
とやってきたのはスラブ状岩壁。先日来たばかりなのにいきなり迷う
平日とはいえこんな天気ですからだれもいなくて貸切状態。
めったにない状況なのでふだんは途中落石しやすいからということで講習では使わない右側のルートが選択された。
体験講習は講習生がルートを決めてそれに従って塾長がリード、受講生がフォローというスタイル。
塾長リードなので自分では不可能なラインも無理が効くのだが、一応自分で行けそうなルートをないアタマをフル回転させて探す。しかし現場に行かないとわからいことも多く、塾長をもってしてもダメなラインもあった。
そんな感じで講習的に細かめに刻んでウルトラセブンから上がって岩のトップまで5ピッチ。
慣れない作業とルーファイにもたつき、短い距離を4時間以上もかかって
ようやく岩峰のトップに立つと、ガスがとれて日が差した奥秩父の山々にぐるりと囲まれて眼下に雨上がりの瑞々しい森が広がる絶景を眺めていると爽やかな初夏の風が気持ちよく頬を撫でていった。
このとき、あ〜自分はこれがやりたかったんだとわかった。
時間はすでに16:30。
休憩もそこそこに下降開始。
先日来たときに最初の懸垂下降（風とともに去りぬというマルチルートあたり）をそのまま下に降りていけば戻れることを知っていたのだが、一応何も情報がない体で、というのとすぐ降りたらもったいないということもあり、トラバースも交えてもとのルートに戻りつつ非合理的なラインで降りたときには日が暮れていた。
マルチピッチを体験して感じたことは、すごく面白い、反面、すごく難しい。
次リードしろと言われてもできないだろう。
ライン読み、敗退シナリオ、安全確保、作業の数々、システムの理解、覚えること考えることが山ほどあって前途多難ではあるけれど、この日に立った岩峰での感慨は忘れられない。
よっぽど楽しかったのか塾長のブログにアップされたワタシの写真はどれもこれも、こいつチョークバッグに別の白い粉を入れてきたんじゃないかと思われても仕方ないほど、ヤバいくらいにヘラヘラしていた。
