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秀則コーナーTR(クラック登り
原住民TR 直上
イブ リード 最後のカチをホールドするも、右手を上げる時に、右足への意識が 無く滑り落ちる。12:00
イブ リード No3ナッツを掛けるもフォール 15:00
イブ リード No3同じくフォール 核心部マッチしてから右手をジャムさせてからの足順が???になってしまった・・・。16:00
イブ リード 最終
まだまだ登りたいが夕陽が迫る時間、そんな時に
師匠「もう、一本出さないの?」
私「でも、時間が・・・・」
師匠「まだ、大丈夫ですよ、夕陽が沈んでから登れますよ」
私「もう一本出します!!!」
お隣で原住民を登ってるパーティーを待ちながら、西にゆっくり沈む太陽をながめて時を待つ。初めは夕陽が沈むので焦ってたが、師匠の言葉をもらって踏ん切りつけて、ホントに綺麗な夕陽を30分眺め、時折、身体を動かし、特に足まわりを入念にほぐし、水分を摂り、仲間のチョコをもらい、太陽が落ちてから本日の最終便。
まずは、大きくわれたスタートに足をかけ、レイバックでのスタート。
マスターカム 0/1にロ―プを掛け、左手を軽く伸ばす、右手はガストン。
足を上げ、右手のジャムが効く所を探る。
胸辺りで、No4のナッツを決め、左を軽くまた伸ばす。
もう一度軽いジャムを右手で決め、左手のジャム。
すぐ上にエイリアン 青をきめ、左足をあげ、マッチする左手のホールドの所にNo3のナッツを入れる・・・・今まで何の苦労もなく、おさまっていてくれたナッツが決まらない・・・1度、2度、3度・・・中で横向きななってしまっていたので仕方なく取外し、再セット・・かすかに小刻みに動き出す右足、左足もぬるりとはきだされているような・・・・焦る気持ちを抑えて、セット。
今まで最高の感覚、登り出した時は少し騒がしかったが、今は何も聞こえない。
話してなかったのか、私の耳が閉じてたのか?
右手を掛け、左をマッチ。
右足をクラックの中に入れ、左の細かなスタンスに足を運び、右足をカチへと移動させる、
「ふっ、うっ」
声にならない声が漏れる・・・・そこから、核心のブランクを飛ばし、右手でジャムをキメる。
ここからバランスが悪いム−ブをこなし、クラックの中のガバへ右足をのせる。
ジャムの右手は其のままで、クラックの中のフレークしたガバ(指は第一関節までは入らない)
一段と大きな声で叫ぶ
「うぉーおぅー」
細かな左足、ガストンの右、ガバ足の右、最終のマスターカムの00。
「大丈夫!大丈夫!」
自分に言い聞かせる、小刻みに動く足と身体に言い聞かせ、ロープを手繰り寄せ自分のセットした00番にクリップ。
左手を数回シェイク、まだまだ終わっていない。
左のカチに手を伸ばし、右足の意識を忘れず、右手を2回すばやくシェイク。
万歳の姿勢で右手もホールド。
左足をフレークに移しながら、更に声を張り上げる!!
「うおーわぅー」声にならない声を上げる。
左手を一段奥まったクラックに差し入れる。
差し入れたクラックがまるで迫りくる様な感覚の中、無我夢中で右手も上のクラックに差し入れ、足を上げ、最後のリップに手をかける・・・・・。
最後の一手一手は叫びながらのクライミングだった。
掛けた瞬間、今日、同行してくれた仲間たちの歓声が遠くから聞こえてから、近くで沸き上がっていた・・・・・湧き立つ周り・・・あと少し・・・慎重に、足を入替え、慎重にマントルを返す・・・・・。
完登・・・。
初めて触れてからだと、十年以上前、当時、まさか、自分がリードするとは思いも寄らず・・・・。
展望台に居た人たちから「おめでとう」をもらい・・・・シリアスに順番待ちをしてイロイロ気を遣わせたのに・・・・すみません。ありがとうございます。
テンションのかかっていないプロテクションを外し、仲間の所に行き、いろいろな声をもらい、とても感謝。
今まで、私に付き合って頂いて、瑞浪に通ってくれた人たちにも、登った瞬間に立ち会ってくれた人たちにも感謝。
とても、心に残るルートの1本となりました。
RPした靴 5.10 Tロック イボルブリソール