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ヤマレコ質問箱 カテゴリ:その他

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緊急度 1その他
この木なんの木?
質問2023年07月04日 21:10 (2023年07月05日 22:03更新)
奥秩父の甲武信ケ岳〜雁坂嶺の稜線上のコルにある破風山避難小屋周辺(標高約2000m)で小屋のストーブで使う薪を作ったりしております。先日小屋を訪れた時、小屋前に利用者が薪材にと集めた物の中に見慣れぬ木がありました。この木が何者なのか?何か情報が得られればと質問箱に書かせていただきます。
画像は以下をご覧ください。
https://www.yamareco.com/modules/diary/41125-detail-303778
小屋周辺には倒木が多く薪材には不自由しません。主なものはコメツガ、シラビソ、トウヒ、ダケカンバ、リョウブで数は少ないですがナナカマドも見かけます。
問題の木は鋸で切ってみるとものすごく硬くまた切った後、斧で割ってみると簡単には割れずに苦労しました。割った木肌は赤く、木質はケヤキに近いような印象です。
広葉樹であろうと思いますがさっぱりわかりません。
古い切り口に何となく見覚えがあったので、過去の写真を調べてみたところ、この木は小屋近くの登山道脇に登山道整備のために上部を切られた状態で立っていた枯れ木だったようです。
多分この木が生きていたのは明治・大正時代で昭和の初期?位の登山道整備で切られたのではと想像します。田部重治などが歩いた古い時代はこの辺りの植生も今とは違ったと聞きますので、現在の小屋周辺には生きたこの木は無いのではと思っています。
小屋から破風山に向って登っていくと小屋周辺では見られない低木があるので今後注意して見てみようと思っていますが樹木の特定って難しいですね。
枯れた薪の画像しかありませんが、何かヒントなど頂ければ幸いです。
回答2023年07月04日 23:33 (2023年07月05日 22:03更新)
切る前がまっすぐでしたら違うでしょうが、這松じゃないでしょうか。
小暮理太郎が歩いた百年前は破風山には米栂と石楠花が密生し、少し下ると立派な這松が自生していたようです。今本州の高山で見る這松はみな貧弱ですが、知床半島では今でも直径30センチ以上の這松が密生しています。また這松は意外と弱く、私が中学生の時歩いた那須茶臼岳では這松の大海原がありましたが、今は全く見当たりません。樹は完全に乾くと非常に硬くなるとのことです。
お礼 
ハイマツの枯れ木らしき?物を切ったことは一度しかありませんが、その時の経験から「成長は遅いが柔らかく、良い香りがする」という認識がありハイマツは対象外と考えていました。しかしその時は細物であり今回の物は根元の方なのでハイマツである可能性もあると再認識しました。そもそも、葉も樹皮も無い枯れ木の同定など無理がありますよね。情報ありがというございました。