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愛宕山(あたごやま)

最終更新:recokun

火伏の御利益で名高い京都の霊山

"嵐山の渡月橋越しに望む愛宕山"
"嵐山の渡月橋越しに望む愛宕山"

愛宕山は京都府京都市と亀岡市にまたがる山で、日本三百名山に選定されています。山頂部は京都市に属しており、標高は924mです。
「朝日岳」の別名もあり、これは、京都を取り囲む山々の中で最も早く朝日を受けることに由来します。

"琵琶湖より望む比叡山"
"琵琶湖より望む比叡山"

京都市内からは西に望み、東に対峙する比叡山(標高848m)とともに人々に親しまれています。
山頂部はこぶのような形をしており、比叡山との昔話が伝えられています。かつて二座が背比べをしたところ、決着が付かず喧嘩になってしまったそうです。怒った比叡山は愛宕山を殴り、愛宕山にこぶができてしまいました。こぶの分だけ愛宕山は高くなり、勝利を収めました。

全国の愛宕神社の総本社

"愛宕神社"
"愛宕神社"

愛宕山は古くから霊山として崇められています。
開山は701〜704年頃とされており、修験道の開祖である役小角(えんのおづの・えんのおづぬ:634-701年)と、白山を開いた泰澄(たいちょう:682-767年)によって成されたと伝えられます。
山頂にある「愛宕神社」は、「愛宕さん」の愛称で呼ばれています。日本各地には約900の愛宕神社がありますが、ここに鎮座する愛宕神社はその総本社です。
さらに、全国にいくつもある「愛宕山」のほとんどは、愛宕神社に関連するようです。

"愛宕神社の御札"
"愛宕神社の御札"

愛宕神社は防火・鎮火に御利益があると有名で、「火迺要慎(ひのようじん)」と書かれた御札を授かることができます。京都では飲食店や一般家庭の台所にこの御札を貼り、火難を防ぐ風習があります。
また、3歳までに参拝すると一生火事に合わないとも言われています。

"千日通夜祭:賑わう愛宕神社"
"千日通夜祭:賑わう愛宕神社"

例年7月31日から8月1日にかけては「千日通夜祭(せんにちつうやさい)」が催されます。当日にお詣りすれば千日分の御利益があるとされており、毎年数万人が登拝に押し寄せます。
「表参道」の登山道には照明が付けられ、参拝者らは御札と神花である樒(しきみ)を求めて夜通し登ります。この時、下る人は登る人に「おのぼりやす」と声を掛け、反対に登る人は下る人に「おくだりやす」と挨拶をします。

"南郷公園(亀岡市):明智光秀像"
"南郷公園(亀岡市):明智光秀像"

愛宕神社は、武将・明智光秀(あけちみつひで:生年不肖-1582年)が参拝した神社としても知られています。彼は、本能寺にいる織田信長を攻めるかどうかを占うため、おみくじを3回も引いたとするエピソードが残っています。

戦前はリゾート地だった

"愛宕ケーブル駅跡"
"愛宕ケーブル駅跡"

昭和初期から戦前までは、リゾート地の一面もありました。山麓から中腹までケーブルカーが開通したことをきっかけに、遊園地やホテル、スキー場などが建設されました。
ところが、戦時中に不要不急のものとしてケーブルカーは廃線となり、併せて施設も閉鎖となりました。その後、再建されることはなく、山中には軌道や駅舎などの遺構が存在しています。

モデルコース

"モデルコース"
"モデルコース"

6時間48分 10.3km
清滝バス停(9分)→二の鳥居(105分)→五合目(47分)→水尾分かれ(28分)→総門(26分)→愛宕山(53分)→月輪寺(52分)→月輪寺コース登山口(17分)→空也滝(10分)→月輪寺コース登山口(26分)→東海自然歩道分岐(32分)→清滝バス停

愛宕山には複数の登山道がありますが、最も利用されるのは「表参道」です。
周回するルートもよく選ばれており、表参道から愛宕神社へ向かい、月輪寺(つきのわでら)を経て下ります。(登山口:清滝バス停

"二の鳥居"
"二の鳥居"

清滝バス停から舗装路を進み、朱塗りの二の鳥居を越えると登山道が始まります。

"表参道:登山道"
"表参道:登山道"

所々に階段がある道で、周囲は杉の大樹に囲まれています。

"17丁目"
"17丁目"

あちこちに看板が付けられており、史跡の説明や距離の目安が書かれています。
また表参道は、1丁目から50丁目に区分されています。一の鳥居を1丁目とし、山頂は50丁目です。
道中には古い丁石(ちょうせき:丁目ごとに置かれた石)も見られます。お地蔵様の丁石も多く、行き交う人々を見守っています。

"水尾分かれ"
"水尾分かれ"

「五合目」や「水尾分かれ」など、いくつかのポイントには東屋が建っており、休憩することができます。

"愛宕神社境内"
"愛宕神社境内"

「黒門」と呼ばれている総門をくぐると、愛宕神社の境内です。
石灯篭が両側に並ぶ平らな道を抜け、石造りの長い階段を登り切れば、愛宕神社がある山頂です。

"登山道(愛宕神社〜月輪寺)より京都の街並みを望む"
"登山道(愛宕神社〜月輪寺)より京都の街並みを望む"

行程のほとんどは樹林帯のため、見晴らしはあまり期待できません。場所によっては、木々の間から京都の街並みを展望することができます。

"月輪寺:親鸞聖人像と時雨桜"
"月輪寺:親鸞聖人像と時雨桜"

愛宕神社で参拝を済ませたら、月輪寺方面へ進みます。道は表参道よりも細く、落ち着いた雰囲気です。
月輪寺は、重要文化財に指定される平安時代の仏像をいくつも宝蔵しています。
敷地内の「時雨桜」は、流罪が決まった親鸞聖人(しんらんしょうにん:1173-1263年)が手植えした桜です。時雨桜は春になると、晴れた日でも葉から雫をこぼします。その不可思議な光景はまるで、親鸞聖人が師である法然上人(ほうねんしょうにん:1133-1212年)との別れを惜しみ、泣いているようだと言われています。

"月輪寺:ホンシャクナゲ"
"月輪寺:ホンシャクナゲ"

また、樹齢が千年以上の「子宝紅葉」や、京都市の天然記念物に指定されるホンシャクナゲも見られます。

"空也滝"
"空也滝"

時間に余裕があれば「空也滝」への寄り道もおすすめです。
落差約15mの直瀑で、空也上人(くうやしょうにん:903-972年)の修行場だったそうです。現在も、滝行がよく行われています。
登山口 清滝バス停
愛宕神社二の鳥居
愛宕山登山口
愛宕山水尾登山口
愛宕山樒原登山口
細野口バス停
基本情報
標高 924m
場所 北緯35度03分36秒, 東経135度38分02秒
カシミール3D
山頂
トイレ 簡易のものが2つ

山の解説 - [出典:Wikipedia]

愛宕山(あたごやま、あたごさん)は、京都府京都市右京区の北西部、山城国と丹波国の国境にある山である。京都市街を取り巻く山の中で、比叡山と並びよく目立っており、信仰の山としても知られる。
山頂は京都市に所在するが、約1.5km西に市境があり、山体は亀岡市にまたがる。標高924m。三等三角点「愛宕」(890.06m)は山頂の北方約400mの地点に所在する。
京都盆地の西北にそびえ、京都盆地東北の比叡山と並び古くより信仰対象の山とされた。神護寺などの寺社が愛宕山系の高雄山にある。山頂には愛宕神社があり、古来より火伏せの神様として京都の住民の信仰を集め、全国各地にも広がっている(愛宕権現参照)。亀岡市側の登山口にも「元愛宕」と呼ばれる愛宕神社がある。
本能寺の変の直前に明智光秀が愛宕神社を参詣し愛宕百韻を詠んだことでも知られる。亀岡市から愛宕山への登山道は光秀が通ったことから「明智越え」と呼ばれている。
昭和初期には愛宕神社参詣の足として愛宕山鉄道が嵐山駅からふもとまでの鉄道と山上までのケーブルカーを敷設し、あわせてホテルや遊園地もある愛宕山遊園地が開かれ、観光客で賑わった。しかし世界恐慌や戦争の影響で客足が落ち、第二次世界大戦末期にはケーブルカーが不要不急線として廃線になり遊園地やホテルも閉鎖された。これらは戦後再開されることが無かった。ドライブウェイが整備され市街地に近い山として戦後観光客が増加して発展した比叡山や六甲山などとは対照的である。天気がよければ大阪市内の高層ビル上などからも山塊を確認することができる。

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