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更新日:2018年09月19日 訪問者数:730
登山・ハイキング 技術・知識
鎖にフリクションヒッチ
SoSo3
沢登り・岩登りを始めて3年目になりますが、ロープワークや登山の安全確保を学ぶようになってから疑問に思っていたことがありました、、、
それは、鎖にフリクションヒッチを巻いて制動が効くのか、というもの。先日山で実際に試した結果、「スリングを緩めれば動くし、締めれば止まる!」という、通常のロープに対するフリクションヒッチと同等の機能が、鎖に対しても発揮されるということが分かりました。以下、簡単に説明を。

※登山道における鎖は安全が保証されているものではなく、原則、登攀の補助に使う程度のものと言われています。また、このノートは私の1回の実験の結果に過ぎないので、実際に使用する場合はご自身で制動性をご確認ください。あくまで、安全のための工夫の1アイデア、というレベルです。


一般的に、ハーネス・スリング・カラビナを用いて鎖場で確保しながら登る場合、ハーネスとカラビナ2枚をスリングで連結し、カラビナを鎖に掛けながら登ります。鎖のトラバース中に滑落すれば鎖にぶら下がる形となりますし、壁や斜面の登降中に滑落した場合は鎖の途中の支点や杭などに引っ掛かって止まることになります。
が、しかし、壁や斜面の鎖には、単に上から垂れ下がっているだけで途中の支点が全くないものもあります。その場合、カラビナを掛けていても何の意味もなく、滑落すれば一番下まで落っこちてしまいます。

そこで、鎖の途中で滑落を止めてくれるような道具・技術はないだろうか、、、と考え、思いついたのが鎖にフリクションヒッチでした。鎖は凹凸が多いし止まるのではなかろうか、、、金属の表面はつるつるだし滑るかな、、、果たして。
Web上にはこの組み合わせに関する記載はほとんどなかったので、先日、乾徳山の鎖場で実際に試してみることにしました。。。


山頂手前の岩場に垂れ下がっていた鎖は、幅3~5cmくらいのやや太めの鎖。使用したスリングは径8mmの手製ロープスリング(60cm)。
まずはクレイムハイストでチャレンジ。鎖に4巻きして、引っ張ってみると、おぉっ、しっかり止まります。なんか感動しました(笑)
ただし、スリングを緩めてもなかなかうまく滑らせて移動させることができません。

今度はマッシャーでチャレンジ。マッシャーのほうがクレイムハイストより制動力は弱いと言われていますが、いろいろ試した結果、マッシャーの3巻きでも十分制動するようです。(ノートに貼付した画像はマッシャー3巻き)
マッシャー3巻きだと、緩めた時の移動もかなりスムーズでした。
鎖はスリングに対して思ったより摩擦が大きいみたいです。

結論としては、
鎖にフリクションヒッチを巻くと、ロープ同様、緩めれば動くし締めれば制動する。

ということで、鎖場での安全確保の一手段として、一考の価値ありだと思いました。
どなたかのご参考になれば幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございましたm(_ _)m
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この記録へのコメント

登録日: 2016/1/8
投稿数: 53
2018/9/25 18:59
 私も興味がありました
実験ありがとうございます。使わなくても知っているのと知らないのでは大違い。参考にさせていただきます。
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