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更新日:2021年05月29日 訪問者数:596
ジャンル共通 IT
任意ルートのコースタイムを見積る
guchi999
 GPS ログやヤマプラ、らくルート、その他で作ったルート( GPX ファイル)を、自分の速度で歩く時のコースタイムを見積るツール(プログラム)です。元の GPX ファイルは読み取るだけで何の変更もしません。
 また、ルートを KML ファイルに出力して国土地理院の地図で表示し、それをダウンロードすればルートの地図も簡単に作れます。

 特別なソフトをインストールする必要はありません。通常使っている標準のブラウザで動きます。
 Google Chrome、Firefox、Microsoft Edge、Android の Chrome、Opera で動作を確認しています。Safari では確認していませんが、一般的な javascript で書いているので多分 Mac でも使えると思います。
(IEでは動きません)

 ヤマレコの地図表示にも使われている、Leaflet のライブラリと地理院の地図データにアクセスします。ネットに繋がっていないと動きません。

 コースタイムは距離と傾斜レンジごとの速度から求めており、標高は地理院地図の10mメッシュのデータをダウンロードしますので、GPX ファイルに標高データが無くても動きます。
 藪や岩場、積雪などの条件は考慮していませんが、岩場は急な傾斜での速度により多少は対応できると思います。

 速度の設定は自分の速度に応じて変えられます。ヤマノート「ログ解析、および間引き」を使えば自分の速度を決める手助けになります。( https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=2988 )
1.準備(HTMLファイルのダウンロード)
下記のURLからファイルをダウンロードしてください。
http://whitecats.dip.jp/up/download/1621927820/attach/1621927820.txt
パスワードは YR-guchi999 です。

また https://www.axfc.net/u/4037500 からもダウンロードできます。

 ファイルは 1621927820.txt という名前のテキストファイルでダウンロードされます。そのままメモ帳等のエディタで開けば、ソースコードが見られます。

 ファイルをどこでも好きなフォルダに置き、適当な名前.htm に変更します。名前はどんな文字でも大丈夫ですが「.htm」は必ず半角にしてください。
 名前を変更する際に「拡張子を変更するとファイルが使えなくなる可能性があります」という警告が出ますが無視して大丈夫です。
 これでアイコンが、図1のように標準で使っているブラウザのものになります。

*)ファイル名の変更方法について(windows)
 ファイル名の拡張子(.txt)が表示されない設定になっており、1621927820 とだけ表示されている場合は、エクスプローラーの左上の「表示」タブをクリックして、メニューバーにある「ファイル名拡張子」にチェックを入れれば、拡張子が表示されます。(windows10の場合)
 もしくは、エクスプローラーのフォルダーオプションで出てくるウインドウの「表示」タブの「詳細設定:」にある「登録されている拡張子は表示しない」という項目のチェックを外して「OK」します。
図1.既定のブラウザが Chrome の場合のアイコン
アイコンは使っているブラウザによって異なります
2.使い方
  図1のアイコンをダブルクリックすると既定のブラウザが開き、図2の画面になります。
 Javascriptが有効でないと動きませんので、無効になっている場合は有効にしてください。
(通常は有効になっていると思います。)
図2.初期画面
画面は縦長です。
この図はスクロールしたものを接続してます。
(1)基本動作

 破線のエリアに GPX ファイルをドロップするか、ボタンを押してファイルを選択して入力ください。ルートの地図が表示され、合計時間、総距離、累積標高が出ます。(図3)
 地図はマウスのホイールか地図上のボタンで縮尺が変えられ、ドラッグ(マウスのボタンを押したまま移動)して移動できます。
図3.GPXファイルを入力した画面
 地図上でマウスをクリックすると、クリックした地点に一番近いルート上のポイントにマーカーが追加され、順ルート、逆ルートのコースタイムが出ます。(図4)
 マーカーを追加すると「@マーカー名称」の中央のボックスにリストが表示されます。この時のマーカーの名称はクリック毎の連番で、上からスタート地点に近い順に並びます。
 マーカーを追加する順序に制約はなく、幾つでも追加できます。

 マーカーを消すには、消したいマーカーをクリックします。リストは自動的に変わります。
図4.マーカー表示
地図をクリックするとマーカーが追加され、コースタイムが表示されます。
 スタート/ゴール、および各マーカーの名称は、「@マーカー名称」のボックス内で変えられます。変えた名称は次にマーカーを追加するとコースタイムに反映されます。最後のマーカーは変更できないので、適当に1つ余分なマーカーを追加/削除してください。(図5)

 「区間距離の表示」は「する」を選択するとコースタイムに区間距離が表示されます。選択の変えてマーカーを追加/削除すると表示が変わります。(図6)

 別のルートを見る時は、そのまま次のファイルを入力すればマーカーはリセットされます。
図5.マーカーの名称変更
図6.区間距離
区間の表示を選択すると、マーカー間の距離も表示されます。
(2)KML ファイル出力

 「出力」を押すと、マーカー付きの KML ファイルがダウンロードフォルダに出力されます。ファイルの名前は変えられます。
そのKML ファイルを地理院地図に入力すればルートの地図が作れます。
 「マーカーのサイズ」は地理院地図で表示されるマーカーのサイズで、ルート地図を作るときに見やすくするために使います。地理院地図で示されるマーカーは、表示されているマーカーとは異なります。
(詳細は3.補足の(B)を参照)


(3)速度設定

 速度は表の値で変えられます。[再表示] ボタンを押すと変えた値でコースタイムが表示されます。
 値を変えても立ち上げる毎に元の設定値になります。毎回、値を変えるのは面倒なので、ソースコードの7行目からの値を変えて上書き保存すれば、次からは変更した値で立ち上がります。
 保存するときは、文字コードをUTF8(BOMなし)で保存してください。

UpSpd1〜UpSpd4 が上り速度(km/h)、DnSpd1〜 DnSpd4 が下り速度です。

const UpSpd1 = 3.15, DnSpd1 = 3.53;
const UpSpd2 = 1.96, DnSpd2 = 2.73;
const UpSpd3 = 1.04, DnSpd3 = 1.79;
const UpSpd4 = 0.62, DnSpd4 = 1.19;

 また、傾斜(昇降値)の範囲も、11行目からの各定数で変えられます。
 UpRng1〜UpRng3 が上り、DnRng1〜DnRng3 が下りです。下りの数字のマイナス符号は必須です。

const UpRng1 = 20, DnRng1 = -30;
const UpRng2 = 40, DnRng2 = -50;
const UpRng3 = 80, DnRng3 = -80;
3.補足
(A)速度の設定について

 傾斜ごとの速度を決める際に「ログ解析、および間引き」( https://www.yamareco.com/modules/yamanote/detail.php?nid=2988 )使ってGPSログから求めるときは、得られた値から10〜20%くらい遅い値にした方が、実際の時間に近くなるようです。

 理由は、ログ解析では停止時間と行動時間の切り分けが完全でないのと、ログのデータ自体がGPSの誤差を含んでいて移動距離が実際より長くなるからです。特に1秒や5秒間隔でのログでは誤差が積算されて大きくなりますので、10m間隔程度で間引くと良いです。このコースタイムのプログラムでも、標高データのメッシュに合わせて入力ファイルのデータ約10mで間引いています。
 また、GPSログの標高データも誤差が大きいので、入力ファイルに標高データがあっても国土地理院のサイトから標高値をダウンロードしています。

 それと、地図をクリックして作った手書きのルートでは、実際の移動距離より短くなるというのもあって、ログから得られる速度の80〜90%の値とした方が良いと思います。


(B) 地理院地図で印刷用の地図を作成
図7.国土地理院地図
出力したKMLファイルを地理院地図( https://maps.gsi.go.jp/ )にドロップすると図8のようにマーカー付きのルートが示されます。
 KMLファイルをドロップしたときに示される地図の縮尺では、マーカーのアイコンが大きすぎるように見えますが、地図を拡大して山行に使える縮尺にすれば、それほど大きくはありません。
図8.KMLファイルをドロップした地理院地図
 地図を印刷するには、ルートの範囲を画像ファイルとしてダウンロードします。
 地理院地図のメニューバーが図9のようになっている時はモバイルモードなので、ヘルプの隣の三本線をクリックして「設定」で「PC版で表示」にしてください。
図9.地理院地図モバイル版のメニューバー
ヘルプの隣の三本線をクリックし、PC版に切り替えます。
画像ファイル作成手順
(1)メニューバーの「共有」をクリックすると出てくるメニュー(図10)のツイッター右隣の山のアイコンを選択します。
(2)範囲選択のダイアログで「範囲を固定」にして、印刷範囲を必要な領域に広げます。図11
(3)「大きさを256x256以上の・・・」のメッセージが出ていても、縮尺を変えれば画像サイズも大きくなりますので大丈夫です。
(4)10mの等高線が分る縮尺まで拡大し [OK] ボタンを押してダウンロード。図12がダウンロードされた地図です。
図10.メニューバーの「共有」で出てくるメニュー
図11.画像範囲の選択
「範囲を固定」を選びます。
図12.ダウンロードされた画像ファイル
この画像は縦横ともに半分のサイズに縮小しています。
画像をクリックし、さらにフルサイズに拡大して表示したときの倍のサイズがダウンロード画像になります。
 地図には縮尺のスケールが無く、さらに印刷するとプリンタの設定で縮小/拡大が変わるため地図上の距離が分かりません。必要であれば、地図の画像範囲を決める前に「ツール」「作図・ファイル」で「面(円)を追加」を選択し、距離が分る円を描いておくとスケールが分かります。
 図13は、滝子山の山頂を中心に半径1Kmの円を描いたもので、「設定」で「ポップアップ複数表示」をONにしているのでマーカの名称も表示されています。
 図14は「ツール」「断面図」の「ファイルを選択」でKMLファイルを再度読み込ませたルートの標高グラフです。
 他にも使える機能があります。詳細は地理院地図のヘルプのページにある操作マニュアルを参照して下さい。
図13.スケール代わりに円を描いた地図
KMLファイル作成のときにマーカーを「大」にしてます。
図14.断面図で描いた標高グラフ
改定履歴
V1.0
 2021/05/24 リリース

V1.1
 2021/05/25
 逆ルートの区間距離表示で、最後の区間の距離がその前の区間と同じ値が表示されるバグを修整
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登録日: 2015/5/18
投稿数: 3
2021/5/25 15:56
 これはありがたいアプリです!!
私は未知のコースについて、その所要時間をもっぱらカシミール3Dで推測していました。平地を歩くスピードを3Km/hに設定すると、私達中高年登山者ではかなり実際に即した時間を出してくれる(ただし下りはちょっと辛目)のですが、いちいちウィンドウズを立ち上げるのが面倒でした(特に以前の「7」時代)。
guchi999さんのアプリなら、Linux上のMozilla Firefoxでもきちんと動作してくれます。以前の「ログ解析、及び間引き」投稿のアプリで、自分で歩いて取得したGPXファイルから、私自身の斜度に応じた歩行速度を算出して、それを今回のアプリに代入して所要時間を推測すればいいということですよね?
既取得のGPXファイルのみでなく、例えばカシミール3Dで要所をクリックし続けて作成したルート図のGPSデータを使っても時間予想が可能だと応用範囲が広がります。これは可能でしょうか?
いずれにしても相当便利に使えそうなので活用したいと思ってます。素敵なアプリをありがとうございます。そしてますますの充実を期待しています。
登録日: 2013/11/24
投稿数: 2673
2021/5/25 17:36
 Re: これはありがたいアプリです!!
zephyrus2425さん、

カシミール3Dの所要時間は、設定ファイルを変更すれば平地だけでなく傾斜も考慮した値に出来るはずなのですが、どのファイルだったか忘れてしまいました。

速度の決め方は、ご理解の通りです。
「ログ解析、及び間引き」で斜度の値を、今回の見積りプログラムに合わせて、ご自分のログを幾つか入れて平均値をとり、その値の0.9~0.8くらいにすると良いと思います。
それでも実際に歩くと差が出るかも知れません。
その場合は、何度か様子をみて斜度や速度を調整すれば、それなりに使えると思います。

入力するGPXファイルは何で作ったものでも使えます。
私もプログラムのデバッグデータはカシミール3Dで作ったものでやってます。

それと、もうダウンロードされているのでしょうか?
実はバグが一つ見つかり、いま修正した所です。
もし、既にダウンロード済みでしたら、お手数をおかけして申し訳ありませんが、
再度ダウンロードしてください。😔
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