◆(亜急性)低体温症とは
外気温が下がると、皮膚の血管は収縮して熱を外に逃がさないようにする。
それでも外気温が下がると、自分で熱を作って36度台の恒温を保とうとする。
人間の熱を作る場所は、筋肉、特に骨格筋にある。
外気温が下がり続けると、熱を作るため、全身の筋肉が震える。
熱を作るにはエネルギーがいる。体内に蓄えられた、最初は糖質、次に脂肪、最期にタンパク質が分解される。
登山中、低体温症になった時、エネルギーの補給がない(食物)と熱が作れず、低体温症が進む。
「脳」−35℃以下に下降するとバランスが悪くなり、会話にも支障。
33℃で意識がもうろう、30℃で意識を失う。
「心臓」−体温が低下するに従って、心拍数が減少、1回の血液量も減少する。
33℃では、心臓の収縮が悪くなる。
28℃で、心停止。
◆体温の低下と、症状
36℃ー寒気を感じる。
35℃−皮膚感覚がマヒしたよう。震えが始まる。歩行が遅れがちになる。
34〜35℃−よろめくようになる。震えが激しくなる。
口ごもるような会話になり、意味不明の言葉を発する。
軽度の錯乱状態になることもある。
※山では、ここで回復処置を始めないと、死に至ることもある。
32〜34℃−転倒するようになる。歩けない。しどろもどろの会話。意識が薄れる。
30〜32℃−起立不能。思考ができない。錯乱状態になる。震えが止まる。筋肉が硬直する。意識を失う。
28〜30℃−半昏睡状態。呼吸数が半減。筋肉の硬直が著しくなる。脈が薄れる。
26〜28℃−昏睡状態。心臓が停止することが多い。
※今回の経過
発症から死亡までの推定時間は、2〜4時間以内が5名、6〜10時間以内が3名。
また、奇声をあげた人は、全員亡くなっている。
◆低体温症の医学的考察
肝機能異常−体温が低下すると、すべての臓器は機能低下する。
血液は、平常値PH7.4に保たれているが、低体温になると、肝機能が低下し、酸に傾く。
軽度の時は、疲労感、吐気など、重度になると意識を失う。
PH7になると、錯乱、死に至る。
※運動すると、糖が分解され、乳酸が増える。低体温になると、乳酸も排出されなくなる。
白血球の増加−白血球は、体内に細菌など異物が入ってきたとき、排除する役目がある。
例えば肺炎になると、白血球は1.5〜2倍になる。
今回や他の低体温症の場合は、白血球が2倍以上に増えている。
なぜ、増えるのか?
体温が1度減ると、免疫力が30%減るといわれる。
免疫能た減ると、体は外敵の侵入しやすい状態と認識し、白血球を増やした。
外気温が下がると、皮膚の血管は収縮して熱を外に逃がさないようにする。
それでも外気温が下がると、自分で熱を作って36度台の恒温を保とうとする。
人間の熱を作る場所は、筋肉、特に骨格筋にある。
外気温が下がり続けると、熱を作るため、全身の筋肉が震える。
熱を作るにはエネルギーがいる。体内に蓄えられた、最初は糖質、次に脂肪、最期にタンパク質が分解される。
登山中、低体温症になった時、エネルギーの補給がない(食物)と熱が作れず、低体温症が進む。
「脳」−35℃以下に下降するとバランスが悪くなり、会話にも支障。
33℃で意識がもうろう、30℃で意識を失う。
「心臓」−体温が低下するに従って、心拍数が減少、1回の血液量も減少する。
33℃では、心臓の収縮が悪くなる。
28℃で、心停止。
◆体温の低下と、症状
36℃ー寒気を感じる。
35℃−皮膚感覚がマヒしたよう。震えが始まる。歩行が遅れがちになる。
34〜35℃−よろめくようになる。震えが激しくなる。
口ごもるような会話になり、意味不明の言葉を発する。
軽度の錯乱状態になることもある。
※山では、ここで回復処置を始めないと、死に至ることもある。
32〜34℃−転倒するようになる。歩けない。しどろもどろの会話。意識が薄れる。
30〜32℃−起立不能。思考ができない。錯乱状態になる。震えが止まる。筋肉が硬直する。意識を失う。
28〜30℃−半昏睡状態。呼吸数が半減。筋肉の硬直が著しくなる。脈が薄れる。
26〜28℃−昏睡状態。心臓が停止することが多い。
※今回の経過
発症から死亡までの推定時間は、2〜4時間以内が5名、6〜10時間以内が3名。
また、奇声をあげた人は、全員亡くなっている。
◆低体温症の医学的考察
肝機能異常−体温が低下すると、すべての臓器は機能低下する。
血液は、平常値PH7.4に保たれているが、低体温になると、肝機能が低下し、酸に傾く。
軽度の時は、疲労感、吐気など、重度になると意識を失う。
PH7になると、錯乱、死に至る。
※運動すると、糖が分解され、乳酸が増える。低体温になると、乳酸も排出されなくなる。
白血球の増加−白血球は、体内に細菌など異物が入ってきたとき、排除する役目がある。
例えば肺炎になると、白血球は1.5〜2倍になる。
今回や他の低体温症の場合は、白血球が2倍以上に増えている。
なぜ、増えるのか?
体温が1度減ると、免疫力が30%減るといわれる。
免疫能た減ると、体は外敵の侵入しやすい状態と認識し、白血球を増やした。
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