倉岳山・矢平山・高柄山
- GPS
- 07:10
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,521m
- 下り
- 1,651m
コースタイム
小篠貯水池 08:15
穴路峠 09:10
倉岳山 09:30-09:40
立野峠 10:00
トヤ山 10:30
寺下峠 11:05-11:10
矢平山 11:40
新大地峠 12:00
千足峠 12:25-12:30
高柄山 12:40-12:55
新矢ノ根峠 13:20-13:25
上野原駅 14:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
JR中央線 鳥沢駅 (帰り) JR中央線 上野原駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体が一般登山道で、分かりにくい所はありませんし、要所には道標も立っています。全般的には穏やかな箇所が多かったのですが、中には要注意箇所もいろいろと出てきました。 ・鳥沢駅から穴路峠への道は、高畑山への分岐点以降は荒れた沢沿いを行くようになり、不明瞭な箇所や歩きにくい箇所もあって、ある程度の経験がないと難しいと感じる人がいるかもしれないような状況の道でした。 ・倉岳山から立野峠への下り始めは、木の根などが頼りの急降下ですが、あまり長くは続きませんし、特別難しくはありません ・寺下峠から矢平山への登りは、丸ツヅク山を巻いた直後から壁のような急登となります。とにかく傾斜がきつくて、登り切るまで気を緩められません。下るのはかなり危険だと感じました。 ・最後の御前山の前後はいずれも急斜面で、手掛かりがほとんどない上に、厚く積もった落ち葉が滑り台のように滑るので、結局御前山は巻いて通過しました。状況は時期によって異なると思いますが、時期を問わず雨後なども歩行困難なのではと思われます。 ※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。 |
感想
鳥沢駅からしばらくの間は車道歩きです。小篠貯水池を少し過ぎたあたりで山道に変わりますが、その時点ではまだ幅広の荒れた道でした。沢筋まで出たところで、ようやく細い登山道に変わると、そこからは緩やかで歩きやすい道が始まりました。
しかし高畑山への分岐点を過ぎて、沢が上流に差し掛かると、道も沢沿いを通るように変わって、石伝いに何度か沢を渡るようにもなります。沢が荒れていることもあって、テープを頼りに道の続きを探すところや、通過に神経を使う箇所も見られるようになりました。
それでも右岸側でトラバースが始まって、大きく沢から離れていくと、あとは穏やかな道でした。やがて右手側に見えてくる稜線と合わさる地点が穴路峠です。
穴路峠から道は尾根伝いになり、やや急になる登りをこなした先が倉岳山の頂上です。
良く開けた南側には、富士山のほか、道志や丹沢の山並みが見渡せます。また北側も木々が葉を落としていて展望が良く、大菩薩や奥多摩、その奥には奥武蔵あたりの山々が眺められました。
倉岳山から東へ下る道は、最初がちょっとした急降下で要注意でした。急降下が収まった先の鞍部が立野峠で、そこから登り返すとすぐに細野山です。細野山への登りは、道端にこの時期らしいシモバシラがたくさん見られて、歩いていて楽しい道でした。
細野山の頂上には標識はなく、展望も南側に道志や丹沢が見られる程度。気を付けていないと分からないうちに通り過ぎてしまいそうです。
さらにいくつかのコブを越えながら、トヤ山(立ち木に「鳥屋山」の標識あり)、舟山(標識なし)といった名前のあるピークを通過して、少しガクンと下った鞍部が寺下峠です。
寺下峠の先では、「山と高原地図」では登山道が丸ツヅク山を越えていくように書かれていますが、ピークの前後に黄色いリボンが出現し、それに従って進んだところ、山腹をトラバースしてきれいに巻いてしまいました。
その後すぐに矢平山への登りに差し掛かると、そこは今回のルート中で随一の急斜面となっていました。目の前にいきなり岩がちな壁が現れて、そこを直登することになります。
一応は道になっているので、終始壁に張り付いていくのではなく、途中の随所で立てるような所はあります。とはいえ手を使ってよじ登るような箇所が多く、垂直でこそないものの、足を滑らせれば下まで落ちるのは間違いないだけの傾斜があって、かなりスリリングでした。それでも登りだったからまだ良かったようなもので、下りであれば相当に緊張することになったでしょう。
この急斜面は矢平山の頂上直下まで続いて、傾斜が収まったと思ったら、そこはもう頂上の一角でした。
矢平山の頂上では、その狭さにもかかわらず20人近い団体様ご一行が休憩中で、狭苦しいやら騒々しいやら。南北の両方向に展望があって、気持ちの良さそうな頂上なのですが、この状況に迷わずスルーです。
矢平山を過ぎれば、比較的穏やかな坂道が続いていきます。新大地峠と大丸を相次いで通過していき、少々のアップダウンを経て千足峠まで下ります。
千足峠からもさらにコブを越えつつ登り返した先が高柄山です。南北に長い頂上部の南端に当たるためか、北風がほどんど届かずに、午後の日差しを浴びていると、暖かさすら感じるほどで居心地は上々。ほかに人の姿がなく、静かに過ごせたのもグッドでした。
高柄山を後にすると、稜線は急激に高度を落としていきます。2度におよぶ急降下は、ロープがかなり長い区間にわたって張られているほどのもの。最初は立ち木などを伝って、ロープに頼らないようにしていましたが、足元で落ち葉が滑って煩わしいので、途中からはロープに掴まって下っていきます。
その下りが収まった先で軽く登り返すと新矢ノ根峠で、ここには休憩舎が建てられていました。中に入って少し足を休めていきます。
新矢ノ根峠から先は、ゴルフ場建設に伴い、ゴルフ場の敷地を避けるようにして付け替えられた道になります。自然な山道とは異なり、急な登下降が繰り返されるので実に煩わしく、しかも、その急さゆえに歩きにくい道ばかりに終始します。
ここまで長い距離歩いた足にはこたえましたが、そうでなくとも、こんな道を気分良く歩ける人はいないと思います。
新矢ノ根峠を出ると、まずは長々とした急降下があって、次いでその分を一気に全部取り戻してしまうのではという勢いの容赦ない急登の末に、御前山への分岐点に着きます。
御前山も踏んでいく予定にしていたので、躊躇なく御前山への道に入りますが、行く手にはすぐに急斜面の直登が立ちはだかりました。
厚く積もった落ち葉が滑り台のようになっていて、足の踏ん張りがほとんどきかない中、最初は立ち木に掴まりながら登っていくものの、すぐに立ち木すらない箇所に行き当たります。何かに掴まっていないと、ただ立っているのも大変なほど足元が滑るので、掴まる物がないととても登れるものではありません。
道の続きを見上げても、しばらくこの状況が変わらない様子ですし、また登れたとしても、下りにも急斜面が控えていることが地形図から読み取れています。ここは深入りしないほうが良いと判断して、潔く分岐点に引き返し、御前山を経由しない道で下ることにしました。
御前山への分岐点から先は、いよいよ下るだけかと思ったら、その後も小さなアップダウンが繰り返されたり、足場の不安定な箇所があったりで、引き続き煩わしい道なのは変わりません。
ようやく車道に降り立った時は、もうヤレヤレという気分でした。車道を進むようになれば、ほどなく鶴島の集落に入り、あとは道標に従って上野原駅へ向かうだけでした。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_10_12/mt2009_10_12.html#20091219
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