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Yamareco

記録ID: 1029588
全員に公開
アルパインクライミング
十勝連峰

カミホロ北西稜(途中下山)

2016年12月18日(日) [日帰り]
 - 拍手
poyanpy その他5人
GPS
05:01
距離
6.2km
登り
467m
下り
456m

コースタイム

日帰り
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
6:34
ゴール地点
日帰り
山行
5:37
休憩
0:45
合計
6:22
6:34
337
宿泊地
12:11
12:56
0
6:30(稜雲閣集合)7:12→7:55(旧噴火口ウンコ岩)8:23→8:40(八つ手取りつき尾根)→9:13(北西稜取りつき)→9:45(標高1680m付近)9:52(下山開始)→10:44(旧噴火口ウンコ岩)11:11→11:53(稜雲閣)
天候 風雪強し
過去天気図(気象庁) 2016年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車

感想

 今山行のオレは、イケてなかった。地に足が付いていないというか落ち着きがないというか浮ついた行動で冷静さを欠いていた。計画段階から何かに付けてメンバーを叱咤していたことが恥ずかしい。
 山行前夜 カミフ町内に車中泊した。標高の低いところで寝た方が暖かいし、コンビニで暖かい食事を手軽に取ることができるという判断だった。駐車場所は不審者に思われないよう目立たない所を選定しなければならない。町内を低速で徘徊し、ツルハ駐車場の雪捨て場背後に駐車。翌朝速やかに出発できるようにテルモスのお湯を沸かしたが、500cc沸かせばよいところを1Lも沸かしてしまい燃料を無駄に使う。テルモスにお湯を入れる際にお湯をこぼして左手を軽く火傷。翌朝の行動水用に沸かしたお湯なのに、寝酒に飲んだ焼酎でほとんどを消費。余分に沸かしてしまったお湯は、不注意により車内にひっくり返して、寝床を濡らす始末。結果として睡眠時間を1時間ロスした。イケてないオレ。
 山行当日出発時 7時を少しまわった時間にビーコンチェックを終えて出発。30秒後にメットとアイゼンを忘れたことに気付き車に戻る。メットとアイゼンを装備し、再出発。5分後にサングラスと眼鏡を忘れたことに気付き、車に戻る。メンバーを旧噴火口までの途中で10分以上は待たせてしまった。冬山の行動で自分が嫌う行動をしてしまった。またまたイケてないオレ。
 行動中 朝のお勤めができないまま旧噴火口まで来てしまった。北西稜に取り付く前に勤めを果たさなければ、たいへんなことになりそうな予感。北西稜に取りつく前の沢の中で勤めを果たすこととし、岩陰に隠れた。
 風下に向かってケツを出したのがいけなかった。キジを打つや否や、風に煽られたウンチが逆噴射し左脚のブーツとアイゼンを汚してしまった。速やかに清掃しなければならない。まずは菊門を清掃してパンツを上げる。雪に吹かれて濡れたのか、逆噴射した尿で濡れたのかは定かでないが、パンツが冷たい。何れにしても着干しするしかない。次にブーツとアイゼンの清掃に移るが、氷点下10度の外気にさらされたウンチはガチガチに凍りついていた。ブーツは黄色いコフラックなので、見た目にはわかりにくいが、下山して溶けたらたいへんなことになる。トイペで拭き取ろうとしたが、氷ついたウンチは憎たらしいくらいに固まってこびりついていた。ウンチと格闘すること数分、手袋を脱いだ両手が麻痺してきた。やばい。このまま作業していたら凍傷になってしまう。ブーツとアイゼンの清掃は行動中の雪面に任せることとして、私を待つメンバーのもとに向かう。またしてもメンバーを寒気の中10分以上も待たせてしまった。逆の立場ならゲキっていたと思う。皆さんごめんなさい。
 美瑛、上富良野、富良野のアメダスポイントで気温と積雪量を1週間前からチェックした。弱層が発生する可能性があるか考えるため。当日の天気予報は、前夜の上富良野の1時間予報を判断材料にした。10時まで晴れのち曇り13時から湿雪と予報されていた。13時まではまずまずの天気なので、北西稜に行けるかなと考えた。実際出発時の天気は悪くなく、旧噴火口からは化け物岩、八つ手岩、正面壁、北西稜が見渡せた。ジンが入手していたカミホロの風速が強烈との予報が気になるところだったが、頑張って13時までにD尾根近くまで行けるよう行動すれば何とかなるだろうと考え、北西稜に行くこととした。(計画では旧噴火口で現地の状況を見て、北西稜か化け物岩を登ることを決めることとしていた。)
 北西稜に向かった二人パーティと化け物岩に向かった二人パーティが先行。我らは途切れがちの北西稜に向かったパーティのトレースを辿る。
 八つ手岩の取り付き尾根の向こう側が深い沢となっていて、雪庇が発達していたり、深いシュルンドが隠れている箇所があったりで、北西稜の取り付きに向かうための降り口の選定に苦慮した。
 この頃から風が強くなり、地吹雪で視界が悪くなり出した。北西稜を登るころは真っ白で北西稜のどこをどこに向かって登っているのが分からなくなった。稜線が細くなり始めてからは雪面がどこで切れているのかも不明瞭になってきて、過去のトラウマだろう、フツフツと恐怖感がわいてきた。
 もう少し行ってみましょうとのmarboパーティのヤスに先頭を譲り、第1岩頭手前まで登ったが、この天気状況でカミホロを踏んで無事に下山する自信(確信)を持つことができず、下山することを決した。こんな天気になるのであれば、完登できなかったにせよ化け物岩を登るべきだった。旧噴火口到着時の見かけの天気にだまされて、天候判断を誤った。またしても、イケてないオレ。
 北西稜と化け物岩を先行した各パーティはそれぞれ完登して無事に下山したのだろうか。カミホロのバリエーションを登るということ、登攀を行う者たちはこのような天気でも突っ込む精神的な強さや体力や登山スキルが必要なのだろうか。帰りの車中、今山行のイケていない自分を振り返りながら、春の利尻や日高の!!!沢が遠のいていくことを感じ、悲しい気持ちに包まれるのだった。とはいうものの、机上では1月又は3月にカミホロを再訪し、更に定天にも行き、自分が本当にイケてないのか確認してみようと考えるのだった。

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