稲倉峠から刈谷原峠へ
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 417m
- 下り
- 404m
過去天気図(気象庁) | 2007年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
化石館から数百m先の郵便局の所が変形十字路で左右いずれでもなく中の道を斜めに登ると錦部小学校の東門の前を通る。そのまま直進し、最後の民家から右に鋭角に曲がる。※沢沿いに直進すると行き止まり。 稲倉峠からはひたすら登り、ピークから次のピークに移動して下ればそこが刈谷原峠。 |
感想
稲倉峠〜刈谷原峠・山菜ハイキング・
昨年の善光寺街道調査隊に参加した四賀在住者が結集して里山の会をつくり、本格的な活動を始めた。
今年初の山行は、四賀化石館を出発点に東山道を稲倉峠まで歩き、峠から山道に入って刈谷原峠へ,峠からは善光寺西街道を刈谷原宿に下って化石館にもどる周回ハイキング。現会員5名全員が参加した。
化石館を出てnobouの家の前を通り、東山道とも重なる県道を稲倉(しなぐら)峠に向かって歩く。東山道は四賀と松本を結ぶ重要な道路だが通る車はほとんどなく、道ばたの草花や景色を堪能しながらゆっくり歩くことができる。前日の嵐はすっかりおさまり、さわやかな空気と青空迎えられる。快適!
稲倉峠〜刈谷原峠間(東山道)の道すがら目にした草花は・・,
カキドオシ・・・,葉をむしるとツンといい匂いがして鼻がスッキリする。
フデリンドウ・・・,まるで花束!
1本のホタルカズラの株に青い花と赤みのある花が咲いていた。
オドリコソウ,アマドコロ(?),等々。
稲倉峠(1010m)から山道に入り、松本市と旧四賀村との境界線に沿って刈谷原峠に向かう。山道は北北西方向の(小ピーク1100m)に向けて、100m弱の息つく間もない連続急登となるが、登り切った小ピークからは四賀地区の集落が見下ろせ、また日当たりのいい南西面の草原ではワラビを採ることが出来る。
そこから西に少し下って再び1108mの三角点ピークに登り、約100mほど下ると善光寺西街道の難所の1つである刈谷原峠に着く。
かつては茶屋や井戸があった峠に今はベンチもあって、ここをこの日の山菜パーティー会場とする。
道々採集した山菜・野草は・・,
ホップ,ナンテンハギ,アズキナ,ニワトコ,藤の花穂,ナルコユリ,タラ,ワラビ,ウコギ,タンポポ・・・,etc
周到に準備した挙句,肝心のてんぷら粉を忘れてしまい、仕方なく素揚げ。仲間達は『この方が素材の味がよく分かる』となぐさめてくれる。実際それは言えた。
たらふく食べて峠を後にし刈谷原宿に下る。帰路,静岡県出身のKobaさんが、峠の道に沢山見られるアケビの花を使って、静岡地方に伝わる草花遊びを教えてくれた。
アケビの雌花を採り、雌しべだけをバラバラにして手のひらに乗せ、右手でこぶしをつくって左手の手のひらを軽くたたく。
『ジジババ寝てろ 小僧は起きて火を燃やせ〜』と繰り返し囃しながら紙相撲のようにトントンとたたき続けると・・・,
横になっていた雌しべの中から先端を下にして立ち上がるものが出てくる。いつまでたっても起きない『ジジババ』は好きなだけ『寝ていろ!』,勢いよく立ち上がった『小僧』は元気に火を燃やそう〜,と言うわけだ。初めて知った遊びだがユニークで囃し歌もおもしろい。
雌しべの先端には粘液があり、トントンとたたく振動で踊っているうちに先端が下になって手のひらにくっつき、立ち上がった状態になる。この遊びは、このようなアケビの花の性質を利用した子どもの遊びらしい。
この遊びを別の人に紹介すると、囃し言葉をまったく違う意味に解釈をした人がいて大笑いしたことがある。その解釈はご想像に任せる。
刈谷原宿から山際の道を通って県道に抜け、出発点の化石館に戻って終了。
附
アケビは雌雄同種の雌雄異花,つまり同じ株に雄花と雌花がある。雄しべがミカンの房状についているのは雄花で、バナナのような形をした雌しべが6個〜7個ついているのが雌花。よく見るとその先端がぬれて光っているのがわかるがこれは蜜ではない。
アケビの花には蜜はなく、雌しべは雄しべに擬態して花粉を目当てに飛んでくるハナバチ類を騙して受粉していると考えられている。
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