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記録ID: 103670
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ハイキング
志賀・草津・四阿山・浅間

子持山・旧碓氷峠見晴台

2009年10月24日(土) [日帰り]
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GPS
05:15
距離
17.4km
登り
990m
下り
418m

コースタイム

横川駅     09:20
中山道口    10:00
刎石山付近   10:40
陣馬が原    11:40
子持山     11:55-12:00
陣馬が原    12:05
旧碓氷峠見晴台 12:40-13:25
旧軽井沢    14:15
軽井沢駅    14:35
天候 終日曇り空
過去天気図(気象庁) 2009年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
(行き)
JR信越線 横川駅
(帰り)
長野新幹線 軽井沢駅
コース状況/
危険箇所等
横川駅からアプトの道遊歩道と旧中山道を繋げて陣馬が原までの間は、歩きやすい区間がほとんどで何の問題もない道です。
陣馬が原と旧碓氷峠を結ぶ道は、「山と高原地図」が赤破線で記入していますが、ここも全く問題なく歩けて、破線路となってい理由は良く分かりませんでした。
旧碓氷峠から旧軽井沢への「碓氷峠遊覧歩道」も、緩やかで歩きやすい道です。

今回は、子持山への寄り道でヤブを登ったり急斜面を下ったりしたのを除けば、歩きにくい箇所はほとんど見られませんでした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。

感想

横川駅から少しだけ歩いて「鉄道文化むら」の前まで行くと、その入口横から「アプトの道遊歩道」が始まります。「鉄道文化むら」の敷地を過ぎた先からは、かつての軌道上がそのまま遊歩道になっていました。
路床がコンクリートで舗装されて、砕石(バラスト)は見えなくなっているものの、レールはコンクリートの上に顔を出していて、ちゃんと線路上を歩いている気分になれます。頭上を見れば、架線柱には架線もかかったままで、キロポストやその他の構造物なども基本的にはそのまま残っているようです。
ちなみに歩いているのは上り線の線路上。左手にある下り線は、現在でもトロッコ列車が運転されているため、往時とほぼ変わらない姿で運用されている模様で、もちろん歩行者はその軌道内には入れません。
まだ早い時間で歩く人がほとんどいないためか、線路脇の森から多数の猿が出てきて、線路内や架線柱の上などを歩き回っていました。

しばらくして旧丸山変電所の前を通り、さらに峠の湯の建物横まで来ると、廃止直前までの線路から分かれて、そこから先はアプト式時代の線路跡に入ります。
そして長いトンネルを抜けたところで、「中山道」と書かれた標識に従って線路跡から離れ、階段を登っていくと国道に出ました。
国道を渡った先には大きな標識や東屋があって、そこが中山道の入口になってます。2008年まではここに「中山道口」というバス停があって、横川駅-軽井沢駅間を運行しているバスの一部の便が停まっていましたが、現在はここを通る便は運行されておらず、バス停も撤去されているようで見当たりませんでした。

その旧「中山道口」バス停から登山を開始すると、刎石山の付近までは比較的急な登りが続き、碓氷峠までの長い登りの中でも、最初のこの区間が最も傾斜が大きくなっていました。特に登り始めのうちは道が荒れ気味で、段差の大きな箇所も多く歩きづらかったです。
しばらく登っていくと、城跡や番所跡といった案内板が現れて、簡単な解説を楽しみながら歩いていけるようになりました。
そのうち刎石山の付近を通過するのですが、その山名はこの一帯の総称らしく、どこが刎石山だったのかはハッキリしませんでした。

その後、道の傾斜は概ね緩やかになっていきます。かつての遺構やそれを示す案内板は少なくなり、左右の展望がほとんどないこともあって、単調でやや退屈な区間となりました。
次に変化が見られるのは、ようやく山中集落跡に差し掛かる頃でした。そこはかつて学校もあったほどの集落で、今でも道幅がかなり広いままの箇所もあります。路肩には下水溝がずっと続いていたり、コンクリートの立派な擁壁があったりして、きちんと整備された道が通っていたことを彷彿とさせていました。
この集落跡を境に、道はやや傾斜を増していきます。陣馬が原に到着すると、車道跡をそのまま直進する道と、左に折れる山道(旧中山道)に分かれていて、そして右手の高まりが子持山です。

陣馬が原から子持山までは、距離はほんの僅かしかなく、標高差も50mほどなので、寄っていくことにしました。
地形図では北西側の斜面が傾斜が緩くて登りやすそうに見えたので、車道跡を直進して、右手の尾根が道と同じ高さまで降りてきた地点から、真後ろに振り返るような形で尾根に乗ってみます。
ところがそこに踏み跡はなく、ヤブっぽくて、思うようには歩けません。ウロウロしながらヤブの薄い所を結んで登っていくと、それでも距離が短いだけに、すぐにピークらしき所の直下まで出ました。

頂上部は4つほどのコブが隣接していて、3つ目のコブが最高点のように見えましたがそこには何もなく、一番奥の4つ目のコブで、山名板を発見しました。
しかしどこのコブも周囲を疎林に囲まれていて展望はなく、腰掛けるような場所もなくてあまり落ち着かないので、長居する気にもなりません。
すぐに下ってしまうことにしましたが、ヤブを引き返すのは億劫なので、陣馬が原まで直線的に下れないかと見ていくと、中央の2つのコブの間にある斜面が比較的歩きやすそうです。
立ち木を頼りに急斜面を下っていくと、なんと先行者の足跡が見つかって、それを追ってあっという間に旧中山道に降り立った場所は、さっきまでいた陣馬が原の目と鼻の先でした。

陣馬が原から今度は、旧中山道経由で旧碓氷峠を目指していきます。
ここは「山と高原地図」が赤破線で記入している区間ですが、道幅は格段に狭くなるものの明瞭ですし、道標もしっかり立っていて、破線にする必要性はあまり感じられませんでした。
ほどなく旧碓氷峠の一角に入って、茶店などが建ち並ぶ中を進んでいくと、一気に観光客の姿が増えていきました。

見晴台は、旧碓氷峠の一角から少しだけ登った所にあります。で、どんよりとした曇り空で、東側などは近くの山ですらほとんど見えません。それでも見晴台の一番奥まで行ってみると、西にある浅間山だけはぼんやりと見ることができました。
期待していた紅葉のほうは、赤色系のモミジだけは色が鮮やかでしたが、多くを占める黄色系の樹木は見頃を過ぎたものが多いのか、ややくすんだ色合いになっていました。ピークは何日も前に過ぎていたようです。
景色が今ひとつで、さらに風にさらされて身体も冷えてきたので、一旦峠まで戻って、一番由緒ありそうな店構えに見えた「しげの屋」で食事をしつつ少し休んでいくことにしました。

食後は見晴台への登り口まで戻り、そこから「碓氷峠遊覧歩道」に入って、軽井沢を目指して下っていきます。
期待していた通りの、緩やかで歩きやすい道でしたが、期待以上だったのは、下っていくうちに、黄葉がどんどん美しさを増していくことです。
上の見晴台で見頃を過ぎていたのが嘘のように、この遊覧歩道上では実に色彩が鮮やかで、この見事な黄葉を見られただけでも、今日ここに来た甲斐があったと思いました。
そしてさらに下って別荘地の中に入ると、今度は紅葉が素晴らしく、それまでとはまた違った色合いが楽しめて大満足です。紅葉の美しさは車道に降りてからもしばらく続きました。

やがて道が旧軽井沢に入っていくと、紅葉に代わって現れるのが大勢の観光客。こうなると、あとはその観光客の間を縫って、淡々と軽井沢駅を目指すのみでした。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2009_10_12/mt2009_10_12.html#20091024

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