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Yamareco

記録ID: 1065254
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雪山ハイキング
御在所・鎌ヶ岳

御在所岳 藤内沢〜3ルンゼ

2017年02月13日(月) [日帰り]
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天候 晴れ時々雪
過去天気図(気象庁) 2017年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
一般登山道ではないバリエーションルートなので足だけでは登れません。急傾斜、断崖、腰上まで埋まる積雪とラッセル、氷結した滝、雪崩など、危険が多くあります。しっかりとした装備と登攀技術がないと危険です。
鈴鹿スカイラインの冬季閉鎖ゲートからスタートし、しばらくは裏道登山道を登ります。2名の親子?さんと3名のパーティーが途中まで一緒でした。なお、積雪が多いため途中から土石流対策の巨大堤までショートカットのルートがありました。
鈴鹿スカイラインの冬季閉鎖ゲートからスタートし、しばらくは裏道登山道を登ります。2名の親子?さんと3名のパーティーが途中まで一緒でした。なお、積雪が多いため途中から土石流対策の巨大堤までショートカットのルートがありました。
何度か小さな橋を渡りますが積雪があるのでスリリングです。気をつけましょう。
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何度か小さな橋を渡りますが積雪があるのでスリリングです。気をつけましょう。
しばらくはクランポンなしでも行けます。キックステップなど雪道歩行の練習にいいですね。
しばらくはクランポンなしでも行けます。キックステップなど雪道歩行の練習にいいですね。
藤内小屋まできました。外のトイレは故障中でした(´З`)
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藤内小屋まできました。外のトイレは故障中でした(´З`)
疲れた体にはコーラでしょ!カロリー高くてオススメです。ここで小休止してクランポンを装着、ストックを仕舞ってアックスを出しました。
疲れた体にはコーラでしょ!カロリー高くてオススメです。ここで小休止してクランポンを装着、ストックを仕舞ってアックスを出しました。
藤内小屋を出発します。写真中央の谷が裏道が通っている北谷ですが、今回はバリエーションルートの藤内沢を目指します。中央の谷の左側に前尾根と呼ばれる尾根が見えますが、その左の谷部分です。
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藤内小屋を出発します。写真中央の谷が裏道が通っている北谷ですが、今回はバリエーションルートの藤内沢を目指します。中央の谷の左側に前尾根と呼ばれる尾根が見えますが、その左の谷部分です。
写真を拡大してみました。ここを登ります。超急傾斜です。行けるのか!?
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写真を拡大してみました。ここを登ります。超急傾斜です。行けるのか!?
藤内壁出合に到着。ここで裏道と別れいよいよ登山道表記の無いバリルートへ突入します。私のようなへなちょこクライマーで大丈夫か!?
藤内壁出合に到着。ここで裏道と別れいよいよ登山道表記の無いバリルートへ突入します。私のようなへなちょこクライマーで大丈夫か!?
右へ行くと藤内滝ですが、今回は左から高巻き(迂回)して突破しました。しかしこの迂回ルートも断崖で落ちたら終了でした。
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右へ行くと藤内滝ですが、今回は左から高巻き(迂回)して突破しました。しかしこの迂回ルートも断崖で落ちたら終了でした。
藤内滝を超えました。画面左の岩は前尾根のP6基部あたりでしょうか。このあと通過するはずのコウモリ滝が分かりませんでしたが、どうやら雪に埋もれたコウモリ滝の左端を登って通過していたようです。
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藤内滝を超えました。画面左の岩は前尾根のP6基部あたりでしょうか。このあと通過するはずのコウモリ滝が分かりませんでしたが、どうやら雪に埋もれたコウモリ滝の左端を登って通過していたようです。
何か声がすると思っていると、3名パーティーの方たちが先行しています。ちょうど谷が分岐するあたりでしたので、声を掛けると右側(直進)へ行くとのこと。私は踏み跡が残っている左側へ行ってみることに。
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何か声がすると思っていると、3名パーティーの方たちが先行しています。ちょうど谷が分岐するあたりでしたので、声を掛けると右側(直進)へ行くとのこと。私は踏み跡が残っている左側へ行ってみることに。
どうやら目指していた第3ルンゼ方面から外れてしまったようで、マイナス滝と思われるところに出ました。滝の下部でちょっとだけクライミングの真似をして遊びました。
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どうやら目指していた第3ルンゼ方面から外れてしまったようで、マイナス滝と思われるところに出ました。滝の下部でちょっとだけクライミングの真似をして遊びました。
なんとか3ルンゼ方面へ復帰すべくマイナス滝から尾根を登って行きます。おそらく奥又尾根とその支尾根なのですが、ものすごい急傾斜と谷部分は胸まで埋まる積雪でついに進めなくなりました。
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なんとか3ルンゼ方面へ復帰すべくマイナス滝から尾根を登って行きます。おそらく奥又尾根とその支尾根なのですが、ものすごい急傾斜と谷部分は胸まで埋まる積雪でついに進めなくなりました。
さすがにヤバイ雰囲気になってきたので撤退します。写真では傾斜がうまく伝わらないのですが分かりますでしょうか。落ち始めたら止まらないと思います。
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さすがにヤバイ雰囲気になってきたので撤退します。写真では傾斜がうまく伝わらないのですが分かりますでしょうか。落ち始めたら止まらないと思います。
撤退前に奥又ルンゼを撮りました。いつか登ってみたいですね。
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撤退前に奥又ルンゼを撮りました。いつか登ってみたいですね。
振り向くと前尾根が見えます。P5とP4かな。必死の思いでここまで高度を稼いだのに一旦下って前尾根の下まで戻ります。
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振り向くと前尾根が見えます。P5とP4かな。必死の思いでここまで高度を稼いだのに一旦下って前尾根の下まで戻ります。
前尾根側まで戻って先ほどのパーティーに合流させていただきました。奥又への往復で体力を使っていましたし、ランニングでやってしまった右足の足底筋膜炎が痛み始めましたが、これを見たらラッセルを手伝わない訳には行きません!
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前尾根側まで戻って先ほどのパーティーに合流させていただきました。奥又への往復で体力を使っていましたし、ランニングでやってしまった右足の足底筋膜炎が痛み始めましたが、これを見たらラッセルを手伝わない訳には行きません!
少しだけラッセルのお手伝いをさせていただきました。
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少しだけラッセルのお手伝いをさせていただきました。
最後の分岐を左に入ると鋸岩を正面に見ながら3ルンゼの氷瀑までもう少しです。
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最後の分岐を左に入ると鋸岩を正面に見ながら3ルンゼの氷瀑までもう少しです。
下界は冬晴れですが、ここは別世界ですね。ふかふかの雪が最後までクライマーを苦しめます。
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下界は冬晴れですが、ここは別世界ですね。ふかふかの雪が最後までクライマーを苦しめます。
氷瀑に到着!ここでお昼ごはんを食べてから、楽しみにしていたアイスクライミングの練習です。
氷瀑に到着!ここでお昼ごはんを食べてから、楽しみにしていたアイスクライミングの練習です。
左手には練習によさそうなミニ滝もあります。
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左手には練習によさそうなミニ滝もあります。
樹氷がきれいでした。晴れていたらもっと美しい写真になるのですが残念。
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樹氷がきれいでした。晴れていたらもっと美しい写真になるのですが残念。
氷壁を少し登って横から撮影してみました。落ちたらどこまでも行きそうです。
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氷壁を少し登って横から撮影してみました。落ちたらどこまでも行きそうです。
フリーソロで下部を数m登ってみましたが案外簡単でした。たぶん最上部まで行けたと思いますが、さすがにロープ確保がないと万が一落ちたら死が待っていますので自制。写真を撮ってくれたお兄さんありがとう。
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フリーソロで下部を数m登ってみましたが案外簡単でした。たぶん最上部まで行けたと思いますが、さすがにロープ確保がないと万が一落ちたら死が待っていますので自制。写真を撮ってくれたお兄さんありがとう。
中央部分は氷結状態が悪くグズグズでしたので登らず。
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中央部分は氷結状態が悪くグズグズでしたので登らず。
ひとしきりアイスクライミングの練習をしたあとは最後のラッセルをしてロープウェイ山上駅近くの観光道へ合流。中道で下山されるパーティーの方にお礼をいって別れました。私は裏道で下山します。
ひとしきりアイスクライミングの練習をしたあとは最後のラッセルをしてロープウェイ山上駅近くの観光道へ合流。中道で下山されるパーティーの方にお礼をいって別れました。私は裏道で下山します。
食堂前の雪山で遊ぶ中国人?台湾人?の親子がいました。意外と外国人が沢山いました。
食堂前の雪山で遊ぶ中国人?台湾人?の親子がいました。意外と外国人が沢山いました。
スキー場では学生さんがスキー体験をしていました。数年ぶりにスキーがしたくなったなあ。
スキー場では学生さんがスキー体験をしていました。数年ぶりにスキーがしたくなったなあ。
裏道で下山してきました。藤内壁出合でちょうど下りてきたベテランクライマーさん2名と少しお話しました。どうやらここを登っていたみたいです。すごい!第1ルンゼの中又でしょうか?
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裏道で下山してきました。藤内壁出合でちょうど下りてきたベテランクライマーさん2名と少しお話しました。どうやらここを登っていたみたいです。すごい!第1ルンゼの中又でしょうか?
沢は雪で埋もれて一見すると雪原のようですが下が空洞になっている部分があります。踏み抜くと大変危険なので注意が必要です。不用意にルートから外れないほうがいいでしょう。
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沢は雪で埋もれて一見すると雪原のようですが下が空洞になっている部分があります。踏み抜くと大変危険なので注意が必要です。不用意にルートから外れないほうがいいでしょう。
今までグリベルのG12を使っていましたが、よりクライミング向けのモデルとしてBDのスナッグル トゥースを導入し今回デビューさせました。14本歯のモデルで、ユニークなフロントの横歯モノポイントが秀逸です。雪壁、アイス、ドライまでマルチに使えてお気に入りとなりました!
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今までグリベルのG12を使っていましたが、よりクライミング向けのモデルとしてBDのスナッグル トゥースを導入し今回デビューさせました。14本歯のモデルで、ユニークなフロントの横歯モノポイントが秀逸です。雪壁、アイス、ドライまでマルチに使えてお気に入りとなりました!
こちらも大活躍してくれました。BDのバイパー(旧モデル)です。人気のペツル社製クォークより重たいですが、安いし、このオレンジ色が好きなんですよね。人工壁でドライツーリングの練習をしたり、岩にぶつけたりして先端が少し丸まったので研ぎなおさなくちゃ。
2017年02月13日 10:49撮影 by  DMC-GM1S, Panasonic
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2/13 10:49
こちらも大活躍してくれました。BDのバイパー(旧モデル)です。人気のペツル社製クォークより重たいですが、安いし、このオレンジ色が好きなんですよね。人工壁でドライツーリングの練習をしたり、岩にぶつけたりして先端が少し丸まったので研ぎなおさなくちゃ。
撮影機器:

装備

備考 寒がりなので、雪と低温を予想してハードシェルを筆頭に厚着していきましたが暑すぎました。フリースは登山開始10分で脱ぎました。アンダーウェアも厚手のウールとポリを重ねましたが、もっと薄手のものでよかったです。レイヤリングって難しいですね。

感想

今回初めて雪の御在所岳へ登りました。
初めてでいきなりバリエーションルートの藤内沢とは無謀だったかもしれませんが、一般登山道とは違いアルパイン的な登りが楽しめてよかったです。途中からご一緒させていただいたパーティーの方も「初めてで藤内沢ですか!?」と呆れていらっしゃいましたが(汗)
体力的には日ごろのランニングのおかげで問題ありませんでしたが、ルートの確認を怠ったのはまずかったですね。思わぬ寄り道?したことで色々な景色が見れたし、超急登コースや胸まで埋まる深雪を経験できましたが、余計な体力を使いましたし下手をすれば雪崩に巻き込まれたり、滑落したり、遭難が待っています。1/25000地図と岩場の概要マップも持っていたのですがポケットにしまったまま。何となく景色を見ながら進んでいました。特に初めての場所なので余計に慎重にならねば・・・。パーティーの方に甘えてしまった面もあります。反省!
3ルンゼでの初アイスクライミングは思っていたよりも傾斜が緩く簡単に感じました。110°くらいの人工壁で少しドライツーリングの練習をした成果でしょうか。これが岩とのミックスになったり、傾斜がもっとバーティカルになってくると難しいのでしょうね。
アルプスのような高山まで行かなくても、ラッセルからアイスクライミングまで色々なことを経験できる素晴らしいルートでした。また行きたいと思います。

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