記録ID: 1085114
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積雪期ピークハント/縦走
甲信越
笠が岳南西尾根
2017年02月15日(水) 〜
2017年02月23日(木)

- GPS
- 200:00
- 距離
- 21.9km
- 登り
- 2,089m
- 下り
- 2,083m
コースタイム
2月15日 入山日 晴れ
4/28 新宿8:15→平湯温泉12:45→笠谷バス停13:30-14:00→林道内幕営16:55→設営完了18:00
バスタ新宿から高速バスに乗って平湯温泉へとアプローチする。平湯温泉からは路線バスに乗り継ぎ、笠谷バス停へ。バス停で装備を整えた後、入山する。非常に暖かい。昨日から気温が高かった影響か、林道ないに落ち込んでいる沢にはデブリ跡がいくつかあった。素早く抜けることを心掛け、通過する。ラッセルはスネ下くらいだが、入山初日なのと単調な道が延々と続くせいか、正直しんどい。中々テンションが上がらないまま時間切れとなり、林道内へと幕営。
2月16日 晴れ
出発5:35→尾根取り付き8:00→1257mP付近8:55→幕営地(1670m付近急登前)14:20→偵察開始(長谷川、川村)14:30→1930m付近15:30→偵察終了 帰営16:00
明日天気が崩れるのでなるべく上までテントを上げたいと思い、早いうちに出発。延々と雪のついた林道を歩いた後、やっと目的の尾根が現れた。取り付きが急だったため、緩やかが手掛かりがある場所を探して取り付く。下部は藪交じりという感じでラッセルは思ったほどではなかったが、標高を上げていくと多少きつくなってくる。尾根が非常に複雑だったため、赤布をつけて下降に備えた。急登前で幕営とし、明日のためにトレースをつけた後、幕営。
2月17日 曇りのち吹雪
出発6:00→幕営地(1965mP付近)着7:55→設営完了9:10
トレースがあるので、やや暗いうちに出発。頂上に突き上げる尾根に乗ったあたりから天気が崩れ始め、1965mPと思しき地点で幕営の判断。樹林内であるが風は強く、防風ブロックを積み上げて幕営。その後は停滞となった。暇だったのでポップコーンを作って食べた。
2月18日 曇りのち雪
出発6:30→WR1回8:00-8:30→2203mP13:00→2198mAC着15:00→偵察開始(長谷川、井熊)15:10→2300m付近15:30→偵察終了 帰営15:50
明後日の天気が崩れる予想から、今日のうちにアタックキャンプまで上げてしまいたい。出発してからしばらくは雪庇が出た細めの尾根が続き、気が抜けない。小ギャップの懸垂を1度行う。2203mPまでの登りあたりからラッセルが本格化し、雪庇が怖く不規則に雪がついた樹林内を抜けていったため思った以上に時間がかかってしまう。事前に決めておいたアタックキャンプ候補地のうち最も手前の2198mの樹林ギリギリに幕営。下級生が設営の準備をする間、上級生で先の偵察を行う。偵察が終わる頃から天気がまた崩れ始め、しんしんと雪が降る寒い夜となった。
2月19日 アタック日 雪のち晴れ
出発8:20→竹造先コル11:20→JP手前にて引き返し12:30→帰営14:50
夜のうちに降った雪でトレースが埋まる。テントの中にいても山の上部を吹き抜ける風の音が聞こえ、強風が推測された。起床自体は5時にするも、出発の判断ができないもどかしい時間が過ぎていく。天気予報を聞こうとラジオをつけると、陽気なイタリア語講座が流れてきて少し和む。結局2時間近く停滞し、天気が回復したきた8時過ぎにアタックを開始した。竹造までは風が強かったが、なぜかラッセルがそこそこあり、空身ラッセルで抜けていく。直下でクラストしたためアイゼンに履き替えるも、竹造を超えると再び雪が積もり始め辟易とする。2400m付近から再びカチカチの雪面となり、アイゼンの爪を効かせながら高度を稼ぐ。風が強い。左前方には笠ヶ岳がずっと霧をまといながら立っていて、なぜかとても恐ろしく見えた。
2800mのJP手前でトラバースが始まる。1年生のことを考えると確保するのが妥当に思えたが、時計を見るとすでに12時30分を回っていた。ここと頂上直下でロープを出すとなると、完全に時間切れになると思われ、この地点で引き返しを決定する。「こんなに晴れているのに!」意気消沈のままテントに引き返す。実際の上部の地形を見たらもっと早く出発することもできただろう。経験不足であった。明日からの停滞後再びアタックをすることとし、幕営。
2月20日 停滞日 吹雪
停滞 除雪2回
天気が悪く、単純に寒い。風がある程度弱い地点を選んで張ったので、吹き溜まる速度がそこそこ早い。誰かがトイレに出るたびに除雪し、それでも間に合わない時は昼過ぎと深夜に除雪のために外に出た。この日の夕方に23日から再び天気が崩れはじめることを知る。
2月21日 停滞日
起床5:00→出発13:00→2203mP前設営14:30
今日の午後から天気が回復していくだろうという予想を立てる。行動条件内でアタックできる日は明日のワンチャンスであることが明白だったが、ここで判断に悩む。結局アタック成功の可能性や、1年生のコンディションやメンタル、隊全体の雰囲気など悩みに悩んだ結果、敗退を決定する。天候の回復が予想より遅れていたが、明日中にある程度高度を下げないと閉じ込められてしまうので、少々天気が悪い中出発する。ピーク前の平坦地で幕営。
2月22日 晴れ
出発7:00→2203mP8:00→1965mP12:20→尾根取り付き15:20→林道内設営16:30
20~21日の降雪が半端なく、行きと帰りでは景色がまったく違う。ラッセルも段違いに増えていたが、下りであったためそこそこ順調に高度を下げる。やはり1965mPからの降り口などは難しく、木につけておいた赤布も雪で隠されてよく見ないとわからない。慎重に読図しつつ尾根の取り付きまで。林道を約1時間ほど歩いたところで時間切れとなり、幕営。
2月23日 雪
出発6:00→笠谷バス停7:30
朝から天気が思わしくないが、ゴールはすぐ近くであった。林道の雪は行きよりも減っていてサクサクと歩き、車道が見えた。正直ほっとする。バス停からはタクシーで平湯温泉へ。
4/28 新宿8:15→平湯温泉12:45→笠谷バス停13:30-14:00→林道内幕営16:55→設営完了18:00
バスタ新宿から高速バスに乗って平湯温泉へとアプローチする。平湯温泉からは路線バスに乗り継ぎ、笠谷バス停へ。バス停で装備を整えた後、入山する。非常に暖かい。昨日から気温が高かった影響か、林道ないに落ち込んでいる沢にはデブリ跡がいくつかあった。素早く抜けることを心掛け、通過する。ラッセルはスネ下くらいだが、入山初日なのと単調な道が延々と続くせいか、正直しんどい。中々テンションが上がらないまま時間切れとなり、林道内へと幕営。
2月16日 晴れ
出発5:35→尾根取り付き8:00→1257mP付近8:55→幕営地(1670m付近急登前)14:20→偵察開始(長谷川、川村)14:30→1930m付近15:30→偵察終了 帰営16:00
明日天気が崩れるのでなるべく上までテントを上げたいと思い、早いうちに出発。延々と雪のついた林道を歩いた後、やっと目的の尾根が現れた。取り付きが急だったため、緩やかが手掛かりがある場所を探して取り付く。下部は藪交じりという感じでラッセルは思ったほどではなかったが、標高を上げていくと多少きつくなってくる。尾根が非常に複雑だったため、赤布をつけて下降に備えた。急登前で幕営とし、明日のためにトレースをつけた後、幕営。
2月17日 曇りのち吹雪
出発6:00→幕営地(1965mP付近)着7:55→設営完了9:10
トレースがあるので、やや暗いうちに出発。頂上に突き上げる尾根に乗ったあたりから天気が崩れ始め、1965mPと思しき地点で幕営の判断。樹林内であるが風は強く、防風ブロックを積み上げて幕営。その後は停滞となった。暇だったのでポップコーンを作って食べた。
2月18日 曇りのち雪
出発6:30→WR1回8:00-8:30→2203mP13:00→2198mAC着15:00→偵察開始(長谷川、井熊)15:10→2300m付近15:30→偵察終了 帰営15:50
明後日の天気が崩れる予想から、今日のうちにアタックキャンプまで上げてしまいたい。出発してからしばらくは雪庇が出た細めの尾根が続き、気が抜けない。小ギャップの懸垂を1度行う。2203mPまでの登りあたりからラッセルが本格化し、雪庇が怖く不規則に雪がついた樹林内を抜けていったため思った以上に時間がかかってしまう。事前に決めておいたアタックキャンプ候補地のうち最も手前の2198mの樹林ギリギリに幕営。下級生が設営の準備をする間、上級生で先の偵察を行う。偵察が終わる頃から天気がまた崩れ始め、しんしんと雪が降る寒い夜となった。
2月19日 アタック日 雪のち晴れ
出発8:20→竹造先コル11:20→JP手前にて引き返し12:30→帰営14:50
夜のうちに降った雪でトレースが埋まる。テントの中にいても山の上部を吹き抜ける風の音が聞こえ、強風が推測された。起床自体は5時にするも、出発の判断ができないもどかしい時間が過ぎていく。天気予報を聞こうとラジオをつけると、陽気なイタリア語講座が流れてきて少し和む。結局2時間近く停滞し、天気が回復したきた8時過ぎにアタックを開始した。竹造までは風が強かったが、なぜかラッセルがそこそこあり、空身ラッセルで抜けていく。直下でクラストしたためアイゼンに履き替えるも、竹造を超えると再び雪が積もり始め辟易とする。2400m付近から再びカチカチの雪面となり、アイゼンの爪を効かせながら高度を稼ぐ。風が強い。左前方には笠ヶ岳がずっと霧をまといながら立っていて、なぜかとても恐ろしく見えた。
2800mのJP手前でトラバースが始まる。1年生のことを考えると確保するのが妥当に思えたが、時計を見るとすでに12時30分を回っていた。ここと頂上直下でロープを出すとなると、完全に時間切れになると思われ、この地点で引き返しを決定する。「こんなに晴れているのに!」意気消沈のままテントに引き返す。実際の上部の地形を見たらもっと早く出発することもできただろう。経験不足であった。明日からの停滞後再びアタックをすることとし、幕営。
2月20日 停滞日 吹雪
停滞 除雪2回
天気が悪く、単純に寒い。風がある程度弱い地点を選んで張ったので、吹き溜まる速度がそこそこ早い。誰かがトイレに出るたびに除雪し、それでも間に合わない時は昼過ぎと深夜に除雪のために外に出た。この日の夕方に23日から再び天気が崩れはじめることを知る。
2月21日 停滞日
起床5:00→出発13:00→2203mP前設営14:30
今日の午後から天気が回復していくだろうという予想を立てる。行動条件内でアタックできる日は明日のワンチャンスであることが明白だったが、ここで判断に悩む。結局アタック成功の可能性や、1年生のコンディションやメンタル、隊全体の雰囲気など悩みに悩んだ結果、敗退を決定する。天候の回復が予想より遅れていたが、明日中にある程度高度を下げないと閉じ込められてしまうので、少々天気が悪い中出発する。ピーク前の平坦地で幕営。
2月22日 晴れ
出発7:00→2203mP8:00→1965mP12:20→尾根取り付き15:20→林道内設営16:30
20~21日の降雪が半端なく、行きと帰りでは景色がまったく違う。ラッセルも段違いに増えていたが、下りであったためそこそこ順調に高度を下げる。やはり1965mPからの降り口などは難しく、木につけておいた赤布も雪で隠されてよく見ないとわからない。慎重に読図しつつ尾根の取り付きまで。林道を約1時間ほど歩いたところで時間切れとなり、幕営。
2月23日 雪
出発6:00→笠谷バス停7:30
朝から天気が思わしくないが、ゴールはすぐ近くであった。林道の雪は行きよりも減っていてサクサクと歩き、車道が見えた。正直ほっとする。バス停からはタクシーで平湯温泉へ。
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