黒森
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.8km
- 登り
- 463m
- 下り
- 457m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
前々から気になっていた山、黒森。この山が大学生活における弘前での最後の山になった。黒森は岩木山の山麓にある山で標高は880mほどの小さな山である。しかし、特筆すべきはその傾斜である。地形図で見る650mから880mまでの等高線は密であり、手がかりとなる明瞭な尾根もない。ちなみに道もない。この要塞の如き黒森を登頂しようというのは4年間のささやかな野望の一つだった。卒業山行とするにはあまりにもスケールの小さい山行と思われるかもしれないが、内容自体はとても良い山行だった。岩木山の見納めとしては最高の一言に尽きる。
朝7時に弘前バスターミナルに集合スカイライン前に8時着のバスに乗る。林道を少し歩き民家の横で準備をする。地図上ではもっと先まで林道が続いているのだが、除雪はされていなかった。8時半に出発。しかし、出発してすぐに後輩T君の持ってきたワカンが壊れてしまった。これは部の装備なのだが、以前から麻ひもの消耗が目立っていたものだった。部から借りる装備の選定は彼に任せていたのだが、自分も立ち会えばよかったと反省。心の中ではこの時点で引き返すことを考え始めるが、雪は比較的しまっており、ワカンを履いた自分の踏み跡なら埋まらずに歩けるという事なので山行は続行。9時半ごろ頭の上を轟音と共に飛び去るF-16(三沢基地所属だろうか)を見る。岩木山には4年間登ったが戦闘機が通り過ぎるのを見たのはこれが初めてだったので意外だった。
10時半ごろ黒森への急登に差しかかる。傾斜は山頂に近づくほどきつくなっていき、ツボ足で登るT君はかなり苦戦していた(勿論私も息が上がっていた)。2時間の苦闘を経て山頂近くの平らかな所へ出る。登頂は少しお預けにして30分ほど休憩してからザックをデポして山頂へ。山頂には5分ほどで着き、そこから見る岩木山に圧倒された。おそらく山頂と鳥海山を含めた岩木山の山容を間近で見られるのはここだけだろう。丁度天気も良く、岩木山登頂を目指しているのであろう登山者の小さい点までも見えていた。黒森山頂からは岩木山だけでなく白神方面、十三湖方面も見え、夜ここで幕営をしたならば星空もよく見えそうな具合だった。
15分ほど山頂の景色を堪能した後、13時半に下山を開始する。気温が高く雪が融け始めていたために尻滑りは上手くいかず、深い雪に足を取られながら下って行った。二時間後の15時半に下山完了し、嶽温泉まで歩き温泉に浸かる。
今度岩木山に来る機会があるならば黒森を越えて岩木山頂を目指す計画を試してみたい、ということを弘前駅に向かうバスの中で思いながら、私はいつまでも未練たらしく岩木山を見つめるのであった。
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