岩殿山


- GPS
- 30:18
- 距離
- 28.2km
- 登り
- 1,549m
- 下り
- 1,543m
コースタイム
5/4 START5:30-対岸9:30-国道19号11:15-明科駅13:40
天候 | 5/3晴れ夕方一時小雨 5/4快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
京が倉と平行する峰には路がついていないので縦走できません。きっと 詳しくは↓ http://www8.shinmai.co.jp/yama/guide/00077.html |
写真
感想
「あるAの行動」
晴天日帰り速攻仕様
食料 3食分(菓子パン2、カップラーメン1)スティックコーヒー3
永谷園みそ汁2、パイン飴2/3袋、水2L、熱湯500cc、ポカリ500cc
缶チューハイ1
装備 ビバーク用厚手ポンチョ1、ロープ10m、1/25,000地図、コンパス、筆記用具
ガスストーブ、コッヘル、本(単独行)、手帳、時刻表、軍手、現金1.5万円
無装備 着替え、雨具、寝袋、テント(ツエルト)、マット、ヘッドライト
※アルプス山系では必ず携行するものだが今回は日帰り予定で持参せず。
ちなみに夏場寝袋は持っていってもなるべく使わない。
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先日の山行(京が倉)で今回の岩殿山のことを知った。里山なのにゴツゴツしている。
所々みえる切り立った絶壁がかっこ良かった。
明科駅からなので遠かったが順調に山頂を極め村境を順調に下っていった。と思う。
岩を回り込んだりそのまま岩を乗り越えクリヤしていったが最後の岩で回り込むこと
ができず落ち葉で埋まる幅の狭い沢を下っていった。大きく回り込めばいいと思った。
かなりの傾斜だった。
両壁は「ぼろい」大岩で初めは大きな階段を下る感じだった。
3m位の段差ならロープで降りられた。
だが最後どうしても届かなく1本で降りなければならない場面が来た。
ロープはそこに残置した。
川の音も聞こえもう終盤だし何とかなるだろうと思った。
地図上は山頂から500m下れば北方面に川が流れている。それを渡れば登山は終了のはずだった。
しかし
更に下っていくとその沢は50mほどの滝になっており万事休す。
先ほど残置した所まで戻るが登り返すことができない。あきらめて何とか岩尾根に通じる場所
を見つけにかかった。大岩の上の松は生だからいいだろうと掴むとそのまま抜けたりして
肝を冷やした。つかみ所の無い岩の上にうっすら積もった土みたいな落ち葉みたいなものに
ステップを刻んでゆっくり進んだ。うっかり足を滑らせたりバランスを崩したらそこで終わり。
何とか尾根に出た。そして山頂に向けて何本も違う尾根を登り返すもどれも山頂に通じない。
尾根が切れる。どうしてもこえられない。もう頂上には戻れないのか回り込むタイミングの
問題なのかさっぱりわからなくなった。
16:30
これ以上行動しては明日の行動にさわると思い比較的傾斜の緩い稜線上で晩飯。
とはいえ明日もどうなるかわからないのでみそ汁だけで済ます。
陽が落ちるまで何度も地図をながめ明日の作戦を練る。
雨がパラパラ落ちてくる。松の木の下でビバークポンチョにくるまりとりあえずしのぐ。
傾斜が緩い尾根ではあったがザックの中身が転がったらさよならなので、ザックは空にせず
靴ははいたまま横になった。足を突っ込むことができなかったのが寒くて辛かった。
寝てるのか起きてるのかわからないまま朝になった。何度も崖から足を滑らせる夢を見た。
深夜はシカとムササビの鳴き声がうるさかった。
谷間川の上に朝霧が分厚くはっていた。
コーヒー1杯とみそ汁だけ飲んで始動した。燃料のガスが残り少ないようだ。
5:30
昨晩たてた作戦を実行に移す。が、やっぱり山頂はあきらめた。昨日のポイントを丁寧に
探ってみたが結果は超絶壁でムリ。危険すぎる。
方針変更
等高線の幅が比較的広い尾根を何とか見つけ安全に対岸にたどり着くことにした。
簡単そうだが薄暗い雑木林の中でしかも枝尾根ばかりでは自分のいる場所がどこなのか
正確にはわかっていない。
どの尾根も先端まで下ると最後は絶壁で終わる。昨日のことがあるのでうかつに沢に降り
ないように注意した。林の隙間からは対岸の道がもううっすら見えているのになんとも歯
がゆい。何度か登り返しをし最後獣道だと思うがはっきりした道に誘われてやっと狙った
尾根を見つけた。
9:30
これで長かった今回の山行は終わった。
駅までは遠いが電車の時間を気にする必要はないのだ。こんなに晴れやかな気分で登山を
終えることはかつて無い経験。道端のたらの芽にもつい声をかけてしまう。
結果手を付けなかったカップラーメンと缶チューハイはこの山行を思い出すようにとって
おこうと思っている。
コメント
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takosaru さん 初めまして
私も4年前始めてこの山に登ったとき、ひどい目にあいました。
岩殿寺から地元の人たちが岩殿山と呼ぶ奥の院まで登り
、遊び心で奥の院の北にあるピークまで、落ち葉を掻き分け足を伸ばしたまではよかったのですが、帰り道が落ち葉でわからなくなり、谷を下ってしまいました。
登りに1時間ちょっとでしたので、どこを降りてもどこかに出ると、甘く見たのが失敗でした。
1時間以上下っても谷が狭くなるだけで出口が見えない、さらに木の根を伝い、小さい滝を飛び降りたりしながら下へ行くと10メートルを超える一枚岩の滝で下れない、もと来た道を帰るのも不可能。
仕方なくほとんど垂直にみえる尾根を目指して、命がけで上り上げ花崗岩のナイフリッジの稜線を登ったり、トラバースして必死の思いで脱出した時は暗くなっていました。
どうも差切峡方面へ降りてしまったようです。
里山と思って甘く見たのが間違いの元でした。これ以後はどんなことがあっても、知らない谷を下ることはやめました。
こういうコメント待ってました。
ここ界隈の山は里山だと思って入り込むとヤバいみたいです。
今回の反省もふまえて20mのロープを買いました(笑)
ヤマレコはあまり失敗談が載っていないので恥をしのんであえて
書き込んでみました。
お互い気をつけましょうね。
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