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Yamareco

記録ID: 114280
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無雪期ピークハント/縦走
六甲・摩耶・有馬

2010KOBE六甲全山縦走大会

2010年11月14日(日) [日帰り]
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天候 曇り/晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年11月の天気図
2010年11月14日 18:03撮影 by  Canon PowerShot SX200 IS, Canon
11/14 18:03

感想

 今年も六甲全山縦走大会の日がやってきた。例年通り前日は、垂水にある神戸ゲストハウス(たるみYH)に宿泊。当日早朝(未明と言っても過言ではない)から準備を済ませ、囲炉裏の仲間と共にタクシーでスタート地点の須磨浦公園へ。

 須磨浦公園着が4時前、すでに長蛇の列が出来ている。毎年のことだが、スタートまでの待ち時間は、何とも言えない緊張感に包まれる。準備運動をしたり、一服したりしながらスタート時間を待つ。囲炉裏のメンバーが揃ったところで、恒例のバンダナショット撮影。

 午前5時、列が動き出した。5時5分参加証にスタンプを押してもらいスタート。今年の六甲全山縦走大会が始まった。歩き始めから、いきなりの登りはしんどい。旗振山までは、身体を慣らすようにゆっくりと登る。

 高倉山から高倉台への下りスロープは渋滞気味。以前は、直進しおらが茶屋の先の階段を下るのが正規の縦走路であったが、いつの間にかスロープ側が正規の縦走路になっているようだ。あの幅が細く長い下り階段は渋滞を巻き起こしてしまうので変更になったのか?

 高倉台団地を抜けると、下から見上げるだけでうんざりする栂尾の400段が待ち構えている。しかし、ここも渋滞ポイント、前の人についてゆっくり登るので。練習時の様にゼェーゼェーハァーハァーあえぎながら登らなくてよいので助かる。

 須磨アルプスから妙法寺を越え高取山への登りに差し掛かる。この登りもキツイのだが、ここも前方に連なる人達に阻まれ、スローペースでの登りとなる。おかげで楽に登ることができた。

 鵯越を過ぎ、いよいよ菊水山への急登。この登りは、神戸市発行の『六甲全山縦走マップ』に記されている『六甲全山縦走路の概要とその要点』に「烏原から第1の難所、急坂の菊水山へ登ります。」と記されている。この急坂を登り切り菊水山のチェックポイントに到着。チェックを受け小休止。

 菊水山を出発。下りに差し掛かると右膝に違和感が。痛みというより違和感程度だったので、すぐに収まるだろうと思いながらも膝に負担を掛けないように心がける。しかし、その思いとは裏腹に違和感から痛みへと変わっていく。これはマズイ、まだ菊水山を過ぎたばかり先は長い。鍋蓋山への登りに入ると痛みがやわらぐ、しかし下りに入れば当然痛みが出るのはわかっている。登りも膝に気を使いながら歩を進める。

 膝をかばっている関係もあるのだろうが、太ももの下部に足攣りの兆候が出だす。鍋蓋山山頂でエアーサロンパスとマッサージでケアをする。ここから大龍寺へは、軽いアップダウンを繰り返しながら徐々に下っていくのだが、下りでは膝、登りは攣りの兆候という状態が続く。

 囲炉裏のサポート隊に迎えられ大龍寺赤門に到着。大龍寺のサポート隊は、普段から山にご一緒させていただいている仲の良いメンバー。みんなありがとね。パワーを貰って、さあ出発だ。

 市が原を過ぎ、摩耶山への登りに入る。足の攣りは治まってきている。が、ここで無理をしてはいけない。ゆっくりと登るがやはり進むにつれ攣りの症状が出てくる。稲妻坂に入るとついに攣りだした。マッサージをしながら何とか学校林道出合に到着。ここでやや長めに休憩をとりながらマッサージ。

 天狗道の登りに差し掛かると足は攣りまくり状態。ましてや登りでも膝に痛みが出だす。数歩歩いては立ち止まり、足をさすったり叩いたりの繰り返しである。ゴロゴロ坂から最後の段差の少ない石階段に来たときには、もう少しの辛抱、摩耶山はスグソコと自分に言い聞かせていた。

 掬星台に到着。ここでも囲炉裏のサポート隊が迎えてくれる。チェックポイントでチェックを受けてから、サポート隊のもとへ。美味しい巻きずしやおにぎりなどをいただく。

 最後の登りの難関である三国池までの登りを何とかふんばり車道に出る。ここからは、足の攣りが少しはマシになると思ってたが大間違い。ほぼ平坦に近い道を歩いていても攣るまではいかないが、攣りそうになる。しかたがないので、ゆっくりと歩く。

 山上の舗装道を歩きながら『リタイア』という4文字が何度も頭に浮かんだ。リタイアするのであれば、東六甲分岐までに決断しなければならない。今回の大会だけであれば、リタイアを考えることもなかったのだろうが、23日の大会(六甲全山縦走大会は、毎年11月の第2日曜日と23日に開催)のボランティアで菊水山から掬星台まで徒歩班として歩かなければならない。今日は何とかなっても、足に故障が残り23日に歩けないと迷惑がかかってしまう。そんなことを考えながら歩いていた。

 一軒茶屋手前で、宝塚へ向かう大龍寺サポート隊の車が通りすぎていく。「大将さん、頑張って!」と声援をいただき、元気に手を振って答えたつもりだが、後で「あんなに、しんどそうな大将さんはじめて見た」と言われてしまった。

 一軒茶屋が見えてきた。少し休憩して軽く何か食べようと思っていたら。前方に停まっている車に囲炉裏のバンダナが・・・。誰だろう?近づいてみると風来坊Tちゃんがサプライズサポートに駈けつけてくれていた。パイナップルをいただく。辛い中での応援は見にしみてありがたい。仲間の応援に感謝である。

 一軒茶屋を過ぎると最後の東六項分岐チェックポイントである。この時点では、最後まで頑張ろうと決めていた。一軒茶屋手前で車から声援を受けた時に、宝塚で一緒に大会に参加している仲間や、サポートしてくれた仲間と再会し、完走の喜びをわかち合うんだって気持ちが強まった。何時になってもいい。膝に負担を掛けないようにゆっくり行こうと心に決め、東六甲の長い長い下りの山道へと入った。

 ダブルストックを利用しながら、ゆっくりゆっくりと進む。大平山を過ぎ、大谷乗越を越えたあたりで、あたりもだんだん暗くなってきた。岩原山の登り口あたりでヘッドランプをつける。砂山権現から塩尾寺までの荒れた激下りは、さすがに膝にこたえる。塩尾寺から先の舗装道も辛い。幸いにもロボット状態や後ろ向きに歩かなければならない状態にはならずにすんだ。

 膝痛と足攣りの関係で目標タイムとは程遠い時間になったが、18:00ジャストゴール。何とか完走することができた。

 同じ時間帯にゴールした仲間に写真を撮ってもらってから、完走祝賀会の会場へ。会場では、先にゴールした仲間やサポート隊のみんなが迎えてくれた。豚汁やおでん等々美味しくいただいた。本来であれば、最後にゴールする仲間を出迎えるのだが、足が冷えてきて膝の痛みが激しくなってきたので、申し訳ないが先に失礼させていただいた。

 今回は本当に辛い大会だったが、大龍寺・掬星台・一軒茶屋前で囲炉裏の仲間の暖かいサポートを頂き、また、途中までご一緒していただいた囲炉裏のBさん・Hさん。東六甲では、hさんにご一緒していただき心強かったです。末筆にはなりましたが、囲炉裏の仲間に支えられて、今年も完走することができました。ありがとうございます。

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