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記録ID: 116637
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ハイキング
甲信越

羅漢寺山(弥三郎岳)

2008年11月29日(土) [日帰り]
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GPS
03:19
距離
10.4km
登り
744m
下り
502m

コースタイム

昇仙峡口バス停  10:15
獅子平分岐    11:10
白山展望台    11:15-11:25
白砂山      11:45-11:55
パノラマ台    12:10
弥三郎岳     12:20-12:30
パノラマ台    12:40
羅漢寺山登山口  13:10
昇仙峡滝上バス停 13:35
天候 穏やかに晴れましたが、雲もかなり浮かんでいて、日差しがかげる時間もかなりありました。
過去天気図(気象庁) 2008年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
(行き)
甲府駅バスターミナル 09:45-(山梨交通バス)-10:14 昇仙峡口バス停
(帰り)
昇仙峡滝上バス停 13:50-(山梨交通バス)-14:28 甲府駅バスターミナル
コース状況/
危険箇所等
昇仙峡口バス停からの歩き出しが、まず不明瞭です。登山地図通りの所に道はあるのですが、標識が一切ない上に雰囲気も怪しげで、踏み込むのには少々の勇気が必要かと。
少し奥に進めば、安心して歩ける道になるのですが、すぐに林道に上がった後で、その林道を右に400mほど進まないと登山道の続きがないことも、全く案内がないので難易度高いです。
その、登山道の続きの入口まで来られれば、あとは道標完備の道で、通行に注意を要するような箇所もありませんでした。

※デジカメを持ち歩くようになる以前のため、写真はありません。
※GPS導入前なので、ルートは推測です。

感想

羅漢寺山は昨年の盛夏に一度出掛けて敗退していたため、今回がそのリベンジとなります。
(昨年の時は、地図にない新しい林道で分断された登山道の続きがなかなか見つからず、さんざんさ迷った末にやっと道を見つけた頃には、30度を超える気温と容赦ない陽射しに、すでに体力は消耗しきっていました。)

甲府駅から乗ったバスを昇仙峡口で降りて、バスの進行方向に少し進み、土産物店の前をあらかた通り過ぎた所で、左手の沢沿いにある登山道に入ります。
昨夏と変わらず、現在もその入口付近には標識の類が全く出ていません。道の様子も、前回も感じた怪しげな雰囲気のままで、確信を持って進む人以外は、ここを入ろうという気にはならないでしょう。

道はすぐに沢から離れて、右手の斜面を登っていくので、早くも「山と高原地図」の登山道の位置からは随分と離れることになります。
そして100mほど登ったところで、真新しい林道にぶつかり、ここで一旦登山道は途切れます。登山道の続きは、この林道を右に400mも歩いた先にあって、昨年はそれを見つけるのに時間がかかったのでした。

その登山道の続きに入ろうとしますが、最初はタイヤ痕が複数方向に見られて、そのどれが登山道と一致するのかが分かりにくかったです。
でも、適当に当たりを付けて少し奥へ進むと、すぐにパノラマ台を示す標識が見つかりました。これ以降は、きちんと要所ごとに標識の立つ、迷う心配の全くない道が続いていきます。
周囲の森の様子も美しく、歩きやすくて気持ちの良い道です。そしてしばらく進むと、登山道というよりは林道のなり損ないのような、なだらかで幅広の道に変わります。
その後、吉沢への分岐点、千田への分岐点、獅子平への分岐点を、短時間のうちに相次いで通過していきます。

さらに進むと、白山展望台への道が左に分かれる分岐点に出たので、その展望台に寄り道してみます。
分岐点からすぐのその場所は、花崗岩が風化してできた白砂の地面が広がる、とても見晴らしの良い地点でした。
この日は雲が多くて、甲斐駒ヶ岳が見られた程度でしたが、本来は南アルプスの北半分をズラリと見渡すことができるようです。

元の道に戻ってからしばらくの間は、ほとんど平坦なトラバース状の道が続きます。そして今度は右手側に、白砂山への分岐が現れました。
分岐点からやや距離があった後、地面が名前通りの白砂に変われば、そのすぐ先が白砂山のピークでした。
今度は先ほどの白山展望台とは反対側の展望が主体となって、特にこれから向かう羅漢寺山はその全体を良く見渡せます。
ここまで誰にも会わずに歩いてきましたが、パノラマ台と弥三郎岳を結ぶ稜線には点々と人の姿が見受けられ、歓声なども聞こえてきて、この白砂山が静けさの中にあるのとは対照的でした。

再び元の道に戻ると、パノラマ台までの短い距離は、階段も絡めた急登で一気に高度を稼ぐような道になります。
ロープウェイで上がってきた人たちで賑わうパノラマ台は、条件が良ければ富士山を望める場所ですが、今日はその方角には雲が見えるばかりでした。

パノラマ台からは、弥三郎岳までを往復してきます。最初なだらかな道も、弥三郎岳の直下では急な岩道に変わるので、その最後の箇所は観光客にはかなりスリリングに感じられることでしょう。
山頂からの展望はほぼ全方位に開けていますが、雲の様子はずっと変わらず、南アルプスで山頂部が見えるのは引き続き甲斐駒だけ。茅ヶ岳も山頂直下までしか見られず、頂上は雲の中に入ったまま。周辺の山でスッキリと見えているのは、近くにある太刀岡山だけという状況でした。

パノラマ台まで戻った後は、八雲神社の脇を抜けて、金桜神社・夫婦木神社への林道に入ります。
この先はもう全区間が車道歩きですが、ほとんど傾斜を感じない程のなだらかな道です。車の通行が少ないのか、踏み固められていない路面には土の軟らかさが残って、車道の割にはとても歩きやすかったです。
ただし、かなり長く歩く間、特段の展望があるわけでも、周囲の森が特に美しいわけでもないので、人によってはやや退屈かもしれません。

ようやく下りの傾斜がはっきりと付きはじめ、土の道が砂利道になったと思ったら、すぐ先で舗装道路に変わり、さらに九十九折りを下っていくと県道に出ました。
あとはこの県道を緩やかに下るのみです。歩道のない車道ですが、通行量は少なくて、車とのトラブルをあまり考えなくても良さそうなのが救いでした。
ロープウェイの駅前まで来ると、あたりは再び観光客で賑わう世界。その賑わいを振り切るように、土産物店が並ぶ中を抜けて橋を渡り、あまり人気(ひとけ)のない対岸のバス停へと向かいます。

バスは11月の土日まで快速便の運行があって(つまりこの週末が今年の最終運行日)、2種類ある快速のうち、千代田湖経由の便が次に来る時間でした。
そのせっかくの季節運行の快速も、シーズンオフも近い影響か、始発からの乗車が4人、そして次のグリーンライン昇仙峡バス停からも2人が乗るだけという、ちょっと寂しい車内。
ところが運転手が観光バスのガイドさながらのアナウンスで楽しませてくれて、乗り心地は満点でした。
景色の良い地点では停車して撮影タイムを取ってくれたり、沿道にある景勝地の説明は言うに及ばず、話の中には土産物の紹介まで出てくる始末。甲府の市街地に入ってからも、「右手の小学校が中田英寿選手の母校です」なんて案内まであって、最後まで退屈しませんでした。
バスを降りる際に滅多に何かを言うことのない私が、思わず「お世話様でした」と言って降りたほどで、満ち足りた気分で帰路に就くことができました。

詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2008_10_12/mt2008_10_12.html#20081129

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