霧雨の朝を歩く高尾山 マイカー利用の周回ルート


- GPS
- 05:49
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 651m
- 下り
- 659m
コースタイム
0931一丁平展望デッキ-0956城山1014-1110富士見小屋-11:15千木良BS
天候 | 霧雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
24時間営業、83台。昼間は150円/30分、夜間は150円/60分ですが、 12時間までの上限料金を併用(土日祝日は1000円、平日は800円)。 ※満車になる時刻は、季節、曜日、天候によって異なります。 ◎神奈川中央交通バス 千木良(城山山頂から約1時間) 上記駐車場を活用すれば、マイカーでの周回ルートが可能になります。 ただし、千木良から高尾山口行のバスは1日に3本のみで要注意です。 http://dia.kanachu.jp/bus/timetable?busstop=20207&pole=3&pole_seq=1&apply=2011/04/01&day=3 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◎危険カ所 特にありません。雨の季節なので、足元が滑らないように。 ◎温泉 千木良BSから徒歩数分の距離に日帰り湯があります。 そのうちに、と思っていますが、今回も寄れませんでした。 |
写真
感想
夕方からの予定が入り、禁酒、昼すぎまでに帰宅、の縛り付きに。外は霧雨です。
うーむ。次の週末はすでに予定がいっぱいで……。午前4時前、車で出かけました。
近くて安心、3週間前との変化を比べるのも面白そうだ、と。高尾山を目指します。
高尾山口駅の前に80台も止められる駐車場があると知ったのは、最近のことです。
ここから高尾山、城山を経て千木良に下れば、バスで大垂水峠を通って戻れます。
午前4時58分、駐車場に2台の先客。1台は車中泊で、前線基地の汎用性に納得。
無人の駅前で始発電車を見送りました。高尾山麓は霧雨と言うよりも小雨でした。
こういう日は尾根道の稲荷山コースかなとも思いましたが、前回と同じ6号路へ。
足元は悪くなかったのですが、尾根の北側を伝う沢沿いの道は、やはり暗い感じ。
前回よりも彩りが少なくなっていたのは残念。あのシャガやユキノシタはどこへ?
軽い喪失感に包まれながら緩い坂を登っていくと、琵琶滝の音が聞こえてきます。
上り坂の6号路をいったん左に分けて、平坦な沢寄りの道を進むと、正面が滝です。
早朝ゆえ、柵には鍵が。琵琶滝の前に鎮座する大聖不動明王の前まで進めません。
踵を返して杉木立の坂を再び登ります。前回は見頃だったセッコクも見つからず。
それでも、前ノ沢に下りると、岩の間を抜けてくる澄んだ流れに心を洗われます。
見上げれば、杉や樅の木々を覆う霧の奥が明るく、幻想的な光景に映っています。
濃い緑色から薄い灰色のグラデーションにすべてが取り込まれたような世界です。
カタツムリはもちろん、ガマガエルまでもが起き抜けのようにスローモーション。
道草を楽しみ、2時間もかけて着いた高尾山頂は、静寂に包まれた別世界でした。
屋根のある休憩舎で食事の準備をしていると、常連らしき人々がやってきました。
「今日は遅かったねえ」「雨だからね」「こっちに座って」--俄に和やかな朝に。
毎週登っているという人も、話の輪の中にいました。犬と何年も、の人もいます。
長老格の男性が皆さんのテーブルの上を拭いて回り、テーブルクロスを敷きます。
「稲荷山コースでは、朝早いとリスを見ますね」。なるほど、と思う情報もあり。
千木良からのバスは午前11時台。あんなにゆっくり登ったのに、まだ時間がある。
40分以上も休みました。午前8時をすぎ、心なしか空が明るくなってきたようにも。
重い腰を上げました。展望は全然なし。相模湖の観覧車さえも見えませんでした。
もみじ茶屋の先でヤマホタルブクロを見つけました。クサイチゴの赤色も鮮やか。
城山へ向かう尾根道は草花の彩りが豊かでした。それでも、階段を下って脇道へ。
後ろ髪を引かれる感があるものの、前回と同じコースを比べるのが目的ですから。
さすがに尾根からそれると足元は軟弱になりますが、草花の瑞々しさは格別です。
前を歩いていた方々が私たちの気配を察して、「若い方に先を譲りましょう」と。
「若くないんですよぉ」と妻。「いえいえ、お若い」と先方。お互いに笑みです。
一丁平の展望デッキから明瞭な山々を見た経験は記憶に乏しく、そしてこの朝も。
考えてみるに、数日前から好天が期待されている日は遠出をする傾向があります。
東京近郊の貴重な自然である高尾山や城山をもっと尊重すべし、と反省しました。
城山は深い霧の中にありました。花粉症の発生源対策で伐採された斜面も乳白色。
午前10時。各方面から登ってきた人たちが交じっているのでしょう、賑やかです。
一息ついて、また歩き始める人々の風情が、落ち着いた時間の流れと交錯します。
茶屋の南側に咲くツツジは3週間前よりも花が開いた感が。もしかして、違う花?
時折すれ違う人たちは千木良からでしょうか。この時間帯のバスはないはずです。
そんな思いで下るうちに、段差を埋める切り株を発見。濡れていると滑りやすい。
ほどなく中央道からの通過音が聞こえてきます。麓まであと20〜30分の目安です。
例の竹林に出ると、何ともいえない安堵感が。バス停に着くと発車時刻の10分前。
と思ったら、30分近くも早い。メモ帳をしっかりと確認しなかったのが悪かった。
早い方に間違えたのは不幸中の幸い。これが逆に遅くなっていたら一大事でした。
バス停のベンチでデジカメの画像を見返しながら時間を過ごすのもクールダウン。
午前8時台にもバスはありますが、このルートはスローだからこそいいのでしょう。
お花が瑞々しくてとても綺麗
遠望が利かない分、近くを見るので、色々と発見がありますよね。
私もお天気の良くない高尾山ばかりなので、好天
P.S.鳥のお写真はキジバトだと思います
pippiさん、コメントありがとうございます。
あれはキジバトでよかったのですね。
ありがとうございます。
半信半疑だったのですが、1種類、覚えました。
よく分からないので触れられませんでしたが、
コッコッコッと、ゆっくり木を叩くような
くぐもった小さな音を出す鳥が気になっています。
鳥のことも少しずつ覚えて、
山歩きの楽しみ方に幅をもたせたいと思います。
折に触れてご指導いただければ幸いです。
Rheingoldさん、こんにちは。
先日は膝のけがを心配していただいて、ありがとうございます。
大分調子が良くなり、次回からリハビリ登山ではなく、
本格的に始めようかと目論んでいます。
実は、私がけがをしたのはRheingoldさん達がこのレコで
通った10時45分という写真の近辺です。
なんでもない場所で滑って転びました。
もっともあの時期(6/3)にこんなに花が咲いていた
記憶はないですね。
花の写真を撮ろうと目指していたところだったのですが、
何も見えなかったような気がします。
時期のせいでしょうか?
それなりに花を見つけるのは努力がいるのでしょうか?
toratora48さん、おはようございます。
順調に回復されているご様子、何よりです。
私たちは相変わらず、ゆったりと歩いています。
それでも、意外な場面でバランスを崩すことがあります。
かえって無防備な歩き方になるからでしょうか。
ふだんは特に撮影を意識することはなくて、
同行者の「あれ、何かしら?」「きれいねぇ」
という言葉に反応してレンズを向けるのが常です。
素晴らしい写真をアップされている方々は
被写体の植生や動態、気象にもお詳しいのでしょうね。
そう思って、コンパクトな図鑑も買うには買いました。
低山歩き中心の私たちですが、暑い日々が続いて、
涼しいところへ行きたいという思いは募るばかりです。
みなさまの安全で楽しい山行をお祈りしています。
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