長万部岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 786m
- 下り
- 774m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:07
- 合計
- 3:12
やはり昨年の台風で被害を受けたのでしょうか。
無理やり徒歩で登山口に向おうかと思いましたが、この先はどうなっているのか全く情報もなく、もしかしたら登山道も一部崩壊している可能性も考えられたので、カニカン岳は諦めて、長万部岳に向かうことにしました。
天候 | 曇り(時々晴れ) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
国道5号線から、二股川に沿って伸びる道道へと進入します。
しばらく進んだあと、温泉通の間では結構有名な二股ラジウム温泉への分岐を、温泉方向へと向かう左手に曲がらずに直進すると、道は舗装路からダート(未舗装路)になり、ほどなくして道は二手に分かれますが、標識に従って左手方向に向かって狭い林道を進むと、登山口ポストと車が数台駐車可能な駐車場がある通行止めゲートが現れます。
駐車場に着いたのは、9時近くでした。天候もまずまずの土曜日であるにもかかわらず、駐車場には1台も車は停まっていませんでした。ちょっと拍子抜けしながらも登山支度を始めましたが、辺りには小鳥や蝉の声も聞こえず、すぐそばにある沢の水音が聞こえるばかりでとても静かでした。
あまりの静けさにちょっと寂しさを感じ、たぶん必要はないだろうなぁ〜と思いつつ、あくまで念のため持参してきていた熊除け用のスプレーも持っていくことにしました。
身支度を終え、通行止めゲートの手前にある登山届ポストを開けて、中にある入山届に名前や時刻を記入しようとしたのですが、驚いたことに箱の中には入山届の用紙は置いてありませんでした。どうやら、自分で予め記入した登山届をポストの中に置く方式のようですが、あいにく筆記用具も用紙も持ち合わせていなかったため、やむなくそのままゲートをくぐって出発することにしました。
リュックに下げたクマ除け用の鈴の音を鳴り響かせながら、静まり返った林道を歩き始めます。
林道の傾斜は緩やかで、結構な距離を歩いてもなかなか高度は上がっていきません。確か、ゲートから頂上までの標高差は742m。林道の斜度が緩やかなので楽なのは良いのですが、このペースだと頂上まで果たして何時間かかることやら…。少しばかり憂鬱な気持ちになりました。
ゲートを出発してからおよそ30分ほどして、ようやく登山口に到着しました。以前はこの辺りに「うすゆき荘」と言う名の山小屋があったようですが、見る限り、その名残は全くありません。倒れかけた標識に従って、右手方向に向かう林道を登ってゆきます。
間もなく1合目の標識が道の脇にありました。さらにそのままちょっと湿っている緩やかな斜度の林道を登って行きましたが、道の上にまだ比較的新しい熊の糞を見つけてしまいました。
しかし、引き返すわけにはいきません。そのまま丈の低い草だらけの林道を登り続けて行きます。
4合目を過ぎて歩き続け、やがて旧鉱山跡に到着しました。
結構な面積の土地に礫様の土砂が敷き詰められていて草も生えておらず、とても見晴らしが良いのですが、二つ設置してある木製のベンチはいずれもかなり傾いていて、とても座ることはできそうにありません。
そう言えば、〇合目の標識もなぜかほとんどが斜めになっていました。おそらく冬の積雪のせいで傾いてしまったのでしょう。
旧鉱山跡を過ぎると間もなく5合目の標識があり、同時に、林道が終わってようやく本格的な登山道になります。太い根曲がり竹や藪に覆われて視界の閉ざされた登山道を黙々と登って行きます。
辛抱しながら登り続けていくと、8合目を過ぎた辺りから、ようやく視界が開けてきます。と同時に比較的緩やかだった登山道の傾斜も、急登の連続となり、ロープ場も現れますが確実に高度も稼げるようになって行きます。
視界の開けた稜線上から下を見下ろすとかなりの高度感を感じさせられました。
やがて、急登を登りきると、一瞬、山頂?と思われる眺めの良いピークに到着しましたが、本当の山頂はもう少し先でした。
にせピーク(?)からは、ほんの2分ほどで長万部岳山頂に到着です。
山頂に立ってぐるりと周囲を見渡すと、一応、太平洋から支笏湖まで見えましたが、残念なことに、山頂周辺は意外と丈の高い木々や笹藪や草むらで覆われていて、それほど眺めは良くありませんでした。
山頂にあまり長居することなく下山を始めます。
登りの際には静まり返っていた森の中も、時折、雲の中から陽が射し始めるようになると、いつしか蝉時雨が始まっていて、少し賑やかになっていました。
登山道が終わったその後も再び長い林道を下り続け、ようやく出発点のゲートに到着しました。
ゲート前の駐車場には、朝来た時同様に自分の車だけしか駐車しておらず、時刻から考えて、この日の登山者はどうやら自分だけのようです。
気温も涼しく、天気もまずまずの登山日和の土曜日だったのに何故だろう?…と思いながらも、下界を目指し、幅が狭くて少々荒れ気味の林道を一人、車で下り始めました。
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