日光史跡探勝ハイキング
- GPS
- --:--
- 距離
- 4.3km
- 登り
- 156m
- 下り
- 136m
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
史跡看板に沿って、2時間半程度のハイキング |
その他周辺情報 | 日光の歴史が感じられます。 |
写真
感想
明治17年に来日したシドモア日本紀行にこのように書かれています。
「森の小径が、将軍の墓の立つ崇高な丘の裾周辺へと導きます。道には、平らな大石が敷かれ、さらにぐらぐらした岩や玉石が縁石替わりに乱雑に据えられ、しかも数百年の滴、湿気、日陰による緑苔が厚く道を覆っています。この静かな参道は、過ぎし日のたくさんの小さな社寺、石塀の境内、苔むした墓や碑、ちっちゃな鳥居の後ろの祠、さらに叩き壊され鼻の欠けたブッダ、首なし仏像を案内してくれます。陰鬱で静かな日本杉に半ば隠れた山道、深い森かげに突き進む小径は、絶えず新しい驚きをもって探検家を誘います。寂れて沈黙した神社にある小石の塚山、紙の切れ端、神聖な文字を描いた細長い木片は、今でも敬虔な巡礼の信仰を証言し、誓願や祈願を神仏に登録するため、彼らはこんな僻地にまで熱心に足を延ばし徘徊するのです。ちっちゃな朱塗の祠が、遠い昔の幻影に溶け込み宝石のように輝き、そびえ立つ赤い樹皮の巨木の間に倒れた日本杉が、もつれた蔓の土手や畝を造り出しています。さらに登ると、白糸の滝が泡を噴出しながらリボン状に細く裂けて流れ、これよりも高い所に古い社寺[滝尾神社、弘法大師ゆかりの地]があって、巡礼や旅人が祈祷したり感嘆したりしますが、この無防備の聖域を乱す人はいません。ここの建造物の一つに等身大の雷神と風神の彫像が収まっています。雷神は頭の周囲に後光のような太鼓の輪を背負い、前頭部に二本の山羊の角を生やし捧猛な顔つきをした鮮紅色の神です。風神は体が草緑色で足に二つの角状の爪先があり、肩に大きな袋を担いでいます。荘重な屋根を持つ朱塗の楼門や鐘楼の存在は、この静かな森に隠れているもう一つ別な伽藍。祭壇に数多く金箔仏像を並べたところとは趣を異にした特徴があります。ある聖堂「行者堂」は、筋肉質の朱の仏像を祭っていますが、囲いもなく車夫の溜まり場となり、信者は仏像に対して活力ある脚を持つよう嘆願しながら、一足のワラジを奉納します。あらゆる場所に木製、藁製、ブリキ製のサンダル、微小な履物、巨大な履物が吊されています。
森林地帯を抜け、さらに東照宮建設以前から数百年にわたり日光の僧院長や修行僧の埋葬された古びた墓場を下っていくと、二荒山神社や家光の最初の楼門【仁王門】へ戻り着きます。」
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