行きはよいよい、帰りは・・ 戸倉山


- GPS
- --:--
- 距離
- 7.1km
- 登り
- 555m
- 下り
- 553m
コースタイム
天候 | はれ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道に表立った危険箇所はありません。 |
写真
感想
あわや遭難しかけました。角間の分去れの石碑の案内を誤解し、登山道からはずれ、塩の道に迷い込みました。完全に逆方向に進んでいました。なんとなく不気味な雰囲気でこころなしか嫌な予感はしていたのですが、ピンクテープが豊富にあるので間違ってはいない、おそらく戻れるだろうと歩を進めました。
しかし、行きに要した時間をとうに過ぎても一向に白池が見えてきません。完全におかしいと確信し、こういう場合は戻るのが鉄則であることを思い出して引き返したものの、途中から来た道の記憶もなくなり、焦り始めます。スタートが昼過ぎであったこともあり、日没も着実に近づいており、半ばパニック状態です。
必死にもがき、ピンクテープだけを頼りにさまよっていると、林道に出ました。林道に出たからといって、その時点で安心することは全くありませんでしたが、打開できるかもしれないという希望が少しだけ湧いてきました。迷った時は登るのがセオリーですが、林道であれば、下ればどこかしらに出るだろうと思い、足早に進みます。
すると、前方に自転車をともにした地元の年配男性が視界に飛び込んできました。こんな山奥の荒廃気味の林道で他人に出会うとは、奇跡に近いものがありました。思わず声をあげてしまいます。きっとあのタイミングでしか出会うことはなかっただろうと思います。地元の方ということもあり、周辺の地理はほぼ把握されており、駐車場に戻りたい旨を伝えると、親切に案内していただきました。おまけに天然のしめじまでおすそわけしていただき、感謝以上の言葉はありません。おかげで日没前に帰還することができましたが、この方がいなければどうなっていたかはわかりません。
帰宅後、一体自分はどこをさまよっていたのだろうかと地図を凝視しました。おそらくさまよっていたのは、ほんの狭い範囲であったと見当がつきましたが、迷っている最中はまったくそんな風には思えず、1時間余りの時間ですが、広大な山野に完全に取り残されたような絶望的な気持ちでした。
前日に登った雨飾山で出会った地元の女性の方に、周辺の山をいくつか勧めていただき、最も近かったこの戸倉山を選択しました。急遽登ることを決断したこともあり、少々情報収集が不足していました。決して侮っていたわけではありませんが、登山道と塩の道が入り組んだ山域だったことも、遭難しかけたひとつの原因ではなかったかと思われます。低山だから安心などとはつゆさえも思ってはいけないと改めて思い知らされました。いや、有名な高山にくらべて入山者の少ない低山だからこそ危険性が潜んでいるということでしょうか。
熟練者の方からすれば、とんだ素人と笑われそうですが、個人的には良い経験をさせていただいたと感じています。最後に、戸倉山はすばらしい山だということを忘れずにつけ足させていただきます。
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