男鬼周辺

コースタイム
- 山行
- 3:23
- 休憩
- 1:26
- 合計
- 4:49
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
例年より早く初冠雪の記事が目に付くようだ。標高500mくらいならまだ紅葉も見られるだろう、雪の前にもう一度男鬼辺りを徘徊しよう。朝は少し遅出、しかし西坂の林道入口に着くと「通行止」のバリケード。彦根側の出口からならば、と回り込んだところで「比婆神社」の看板につられて仏生寺からの林道に入ってしまった。通れるには通れるがかなり細くて冷や冷や、やっとのことで笹尾からの道に合流するとブルドーザーで路面の土砂を片付けた跡が新しい。こりゃ帰りはどうかな?男鬼峠へ走らせているとジョギングする男性も一人いる。まあ、だいじょうぶか。
男鬼峠に着き、さて、石柱探し!と気合を入れて視線を上げたら切り通しの上に立っていた。男鬼山頂のと同じものだ。西尾本では廃屋の前に傾いて立っている写真だったが、これは林の中に真っすぐ立っている。これも動いたのか??ふしぎな石柱だ。もう一本の痕跡はないかと南の切り通しの上を探すと置かれたような不自然な石組み、ここにもう以本が立っていたのかもしれない。
懸案ひとつ片付いてしまった。まだ時間も早いし、そうだ、旗が立っていた「北原竜宮・大杉竜王」なるところに行ってみよう、それから男鬼山にもう一度行く時間もあるだろ。林道を分岐まで来ると、無線を積んだ軽トラが一台停まっている。うーん、これは・・・と思いながら歩いていると「バーン!」と響いた。それから男性が一人、早足に上がってくる。「どこまで行くんや?」「北原竜宮までです」「猟のじゃまですか?」「うちらはもう次に移るからええよ」「気ぃつけていかにゃ、な」そうだ、猟期だ。登山道外すと危険もあるな、などと携帯ラジオのボリュームを上げてみるがどこか落ち着かない。目指す大杉神社はすぐにあった。琵琶湖の守り神の大杉だという、枝振りが神々しい。それにしても熱心に活動してみえる奉賛会のようだ。林道の分岐ごとにある道標はこの神社の関係の方の手作りとお見受けした。お参りして先に進んでみる。ひと登りすると磐座がある。更に先へも進めそうだ。少し開けた平坦地は雑木林で紅葉も散り残っている。ゆるく登ると霊仙が杉の上に顔を出した。もう少し開けていれば、と悔やまれる。そうだ、ここは宗谷川を挟んで霊仙の真西にあたるのだ。ビューポイントを探して先に進むと紅葉に囲まれたヌタ場があり、樹間越しに霊仙は見えるが今一つ。もう少し進むか、どうするか。猟期のバリはここまでとしよう。今度はミクネから柾板峠行って落合に下りればいいか。神社で昼を済ませ、戻りながら、さてどうするか、と思案する。駐車地まではすぐ、林道をぐるっと回ってみよう、神社の分岐を駐車地とは逆方向に歩き出すと、地道の林道はすぐに「通行止」となり深くえぐれてくる。歩きなら十分通れるが地形図にあるような実線のみち(のはずなのだが)とは程遠い状態だ。落合からの道に合流して男鬼を目指す。以前来たのは2005年の桜の季節、のびやかな明るい記憶。今回は秋だからか寂寥感が漂う。家屋はしっかりして、窓ガラスのカーテンが開けてある、日枝神社の鳥居に立て掛けたハシゴはシデを付ける途中か、全てに時間が止まっている。
ゆっくりしていたいが日暮れが早い、先を急ぐ。林道は大きく山を巻いており、昔の生活道路がその間をショートカットして分かれていくが入っていくだけの踏ん切りがつかない。道端には、三体の地蔵さんが祀られていた。西尾氏は「杣道があると、その度毎にどこに通じていくかを確かめた」と書いておられたけれど、今のわしはまだその境地には到底届いていないから、忠実に林道を歩いて大回りするしかない。比婆之山から高取の稜線を見渡せるところはかなり高く巻いているようだ。やがて墓石が一つ、また一つと現れてくると下に家屋が見えてきた。武奈のようだ。今日は寄る時間がないな、また今度。駐車地に着くと、その横には武奈からであろう溝道が上ってきて尾根に続いていた。
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