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記録ID: 1324508
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ハイキング
東海

山梨百名山巡礼 高ドッキョウ

2017年11月23日(木) [日帰り]
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barigoya その他1人
GPS
--:--
距離
7.3km
登り
724m
下り
725m

コースタイム

日帰り
山行
4:19
休憩
0:26
合計
4:45
11:23
50
スタート地点
12:13
12:20
14
ヒュッテ
12:34
12:34
82
樽峠
13:56
14:15
113
山頂
16:08
ゴール地点
GPSのログが取れず、ヒュッテの位置は全然違うかもしれない。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2017年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
県道195号終点に3、4台停められる。
コース状況/
危険箇所等
登山口らかすぐの2つ目の木橋が雨で濡れていると、簡単に足を置くと転倒必死。
県道終点の駐車スペース。
ここから少し戻ったところに、登山口への道がある。
県道終点の駐車スペース。
ここから少し戻ったところに、登山口への道がある。
この道を行ってはいけない。正解は下の茶畑から谷沿いに行く。
2017年11月23日 11:24撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 11:24
この道を行ってはいけない。正解は下の茶畑から谷沿いに行く。
峠ヒュッテではない。↑峠←ヒュッテである。ヒュッテからは元の道に戻れない。素直にこの場所に戻ってくる。
2017年11月23日 12:10撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 12:10
峠ヒュッテではない。↑峠←ヒュッテである。ヒュッテからは元の道に戻れない。素直にこの場所に戻ってくる。
ヒュッテ
2017年11月23日 12:13撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 12:13
ヒュッテ
昔の小学校の教室を思い出した。
2017年11月23日 12:14撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 12:14
昔の小学校の教室を思い出した。
樽峠は陰気な雰囲気。
2017年11月23日 12:33撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 12:33
樽峠は陰気な雰囲気。
ここから西へ2時間30分!おおげさである。そんなにかかりません。
2017年11月23日 12:34撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 12:34
ここから西へ2時間30分!おおげさである。そんなにかかりません。
微妙な紅葉。
2017年11月23日 13:01撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 13:01
微妙な紅葉。
清水方面の展望所?
2017年11月23日 13:28撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 13:28
清水方面の展望所?
ここはいいかも。
2017年11月23日 13:39撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 13:39
ここはいいかも。
うん、どこかわからん。
2017年11月23日 13:40撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 13:40
うん、どこかわからん。
山頂である。まあ定番の写真でしょう。
2017年11月23日 13:56撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 13:56
山頂である。まあ定番の写真でしょう。
帰りの樽峠は暗さも相まって、さらに陰気な雰囲気。
2017年11月23日 15:27撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 15:27
帰りの樽峠は暗さも相まって、さらに陰気な雰囲気。
この橋がこの日最大の難所である。
2017年11月23日 16:02撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 16:02
この橋がこの日最大の難所である。
下山完了。
2017年11月23日 16:08撮影 by  DMC-FH8, Panasonic
11/23 16:08
下山完了。

感想

晩秋の紅葉と冬枯れが混じった谷間を縫って、県道を北に向かって車を走らせていた。茶畑が見えてくると、終点は近い。県道終点に着くと男2人はすぐさま車から降り、今日のプランの成功を各々独自の方法で祈る。他人がその行為を見るとただのお昼ご飯に見えたかもしれない。2人の目的は高ドッキョウの山頂にある何かを探しに行くこと。目の前にある舗装された小道を進むと茶畑に入っていく。すぐさま道は消え2人のこれからが、明るいものではないことが暗示された。ここではない。目的の達成が危ぶまれた思われた時に谷間に続く小道を見つける。小道には様々な障害物で我々の行く手の邪魔をしてくる。歩き出してすぐに、雨で濡れた小橋がそっと息をひそめて我々の到着を待っていた。それはつるつるであった。激しくつるつるであった。世界禿げ頭選手権の入賞者1位から5位までの頭を並べても、ここまでつるつるにはならないであろう。私がもし犬であれば、おそらく排泄物を出す器官が丸見えになったであろう姿でその橋を渡りきることに成功する。50代の女性の肌ほどの荒れではなく、40代のやや荒れの道を進む。障害物をかき分けながら、ほどなくヒュッテに到着する。当初の予定では、このヒュッテで一泊して次の日に山頂をアタックすることになっていた。私が先にドアを開けてヒュッテを覗いてみる。そこには小学校の放課後の教室が広がっていた。そこに11歳の自分の姿を見た。その少年は一心不乱に掃除をしているが、周りの同級生はその少年を見て笑っている。相棒に肩を触れられ、ふと我に返ると、汗をかいたままぼっと立っている自分がいた。少年時代への強い郷愁。それは1秒のことか10分のことだったのか、時間の概念が消失した3次元空間にいたようだった。ここにいてはいけない。誰かがつぶやく。あれを我々に探しに行かせたものだろうか。ヒュッテを離れ峠に向けて、気力を振り絞る。邪悪な思念によるものなのか、体の内側から無限に生み出されるヘドロのような塊を下腹部から感じ、足を重くさせる。谷を歩き尾根を越えて峠に着くと、そこに我々の目的地である場所へのカウントダウンの時間が書いてあった。9000秒のカウントダウンが始まる。落ち葉が丁寧に敷き詰められた道を一心不乱に歩いていると、いつのまにか体の重さが消えていた。いくつかのアップとダウンを繰り返し最後の斜面に取りつく。
そこは、ずるずるであった。激しくずるずるであった。禿げ頭選手権の頭ほどではないが、おかんの膝にニベアを塗ったような道が落ち葉の下に隠れていた。
最後に襲い掛かる邪悪なもの。落ち葉の下から我々の足を掴もうとする。無心に邪悪なものを振り払うが足が進まない。やがて9000秒のカウントダウンの声が止み、山頂の姿が現れた。そこにあったのは例のあれである。その前で各々独自の方法、または助け合いながら儀式を行う。帰りは長い。邪悪なるものはそこにまた現れる。
一部フィクションを含む。

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