記録ID: 1355662
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雪山ハイキング
東海
東海自然歩道はラッセル三昧〜鍋倉山〜
2018年01月07日(日) [日帰り]


- GPS
- 16:00
- 距離
- 26.8km
- 登り
- 1,312m
- 下り
- 1,086m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:30
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 8:10
岐阜県の東海自然歩道に関するHPには、日坂〜鍋倉山〜谷山の区間は冬季積雪のため通行不可とある。他の記録等を見ても、この地区は伊吹や能郷白山などにも近く、積雪量が多い山だということが伺われる。1月7日は移動性高気圧に覆われ好天が期待できたため、ワカンなどの冬山装備で1000メートルそこそこではあるがこの鍋倉山ルートに挑むこととした。
日坂で県道と分かれ、鍋倉山登山道を進んで行く。県道は除雪されているが、ここから先は当然除雪などされてない。やや勾配がある上、路面が凍結しているので、滑り止めのため軽アイゼンを装着。久しぶりに着用するので、着け方が思い出せず、ここで10分以上時間をロスした。しかも、ここから100メートル進まないうちに急激に積雪が増え、ツボ足では歩行がはかどらない。もっとも先人のトレースが頼りないながらも存在するので、その上をたどる。が、早めにワカンを着用することとした。その先人トレースも、さらに100メートル進まないうちにワカンに履き替えたようであり、トレースがワカンのそれへと変わっていた。
雪が深いので分かりにくいが、いつの間にか本格的な登山道に入っているようで、和佐谷の渓谷沿いの道を登る。東海自然歩道の指導標識も半分以上が雪に埋もれている。自然歩道は渓谷と分かれ稜線目指して進んで行くが、トレースがあるため、順調に距離を稼いで進んで行く。積雪は膝下程度か。上部に進むと、急斜面のトラバースなどもあり、デブリも所々に現れる。道が次第に緩やかになり、長者平分岐へと到着。緑色のテントが一張りあり、中からラジオの音が聞こえた。
そして、ここから先は急にトレースがなくなった。今までのトレースの主は先ほどのテント住人だったのか?積雪は膝程度までもぐったが、ワカンが威力を発揮し、停滞することなく前進をつづける。長者平分岐からは自然歩道はゆるやかにアップダウンを繰り返す。日坂越がどこなのか分からずに通り過ぎたが、「鍋倉山まで2.5キロ」という看板があったので、恐らくそのあたりだったのだろう。晴天のため周囲の景色が良く見渡せることができる。目の前に大きくそびえるのが鍋倉山かと思えるが、取り付きまでは緩やかで、そこから先が急登りだ。近づいてみると、道は九十九折りにジグザグと登って行く。積雪量も急激に増え、吹き溜まりは自分の背丈以上だ。風の通り道から外れると、一時的に雪がなくなったりするが、その次の瞬間には必ず大きな雪壁が立ちはだかる。ペースは落ちたが、順調に高度を稼ぎ、やがて樹林が疎らになり、頂上が近づいたような気配。最後のヘアピンを過ぎた先に、青空の下なだらかなピークのようなものが見えてきた。それが頂上であり、予定到着時間の11時を大幅にクリアし、10時10分過ぎの到着。樹林はあるが、冬枯れなので景色が見渡せる。青空と樹氷と銀嶺のすばらしい展望だった。
しばらく休憩の後、20分程度勾配の緩やかな自然歩道を進むと、鍋倉山避難小屋に到着。もちろん誰もいない。入口は半分雪に覆われていたが、扉を強引にこじ開けて中で急速。書き込みノートを読むと、前回の来客は12月初旬で、その時は積雪20センチだった模様。この小屋は太陽光発電を行っており、夜間は電気が使えるらしい。
その後、旧春日村方面へと下山するが、南斜面のため、行きよりも雪が少なく感じた。そもそも下り道なのでラッセルも行きに比べれば段違いに楽だった。谷筋まで降りてきてから先が長かったが、避難小屋から1時間半程度で谷山集落跡へ到着。この直前に、重い雪のラッセルに耐え兼ね、右足側のワカンが破壊されてしまった。無人住宅跡の軒下の雪がない場所を選んで休憩するが、今日は小春日和で暖かい。
ここから先は急速に雪が減少し、車道もどきも現れ、最後は高橋谷渓谷沿いの日陰で寒いトレールへと変わり、谷山から1時間弱でモリモリ村前の県道に合流。この後二条関白蘇生泉の先まで歩き、そこから揖斐駅までさらに歩き、その後は名阪近鉄バスでスタート地点の東津汲へ戻り、帰りは藤橋の温泉に浸かった。
東海自然歩道の難所を猛ラッセルの中越した充実感と奥美濃の雪深さを体感した1日であった。
日坂で県道と分かれ、鍋倉山登山道を進んで行く。県道は除雪されているが、ここから先は当然除雪などされてない。やや勾配がある上、路面が凍結しているので、滑り止めのため軽アイゼンを装着。久しぶりに着用するので、着け方が思い出せず、ここで10分以上時間をロスした。しかも、ここから100メートル進まないうちに急激に積雪が増え、ツボ足では歩行がはかどらない。もっとも先人のトレースが頼りないながらも存在するので、その上をたどる。が、早めにワカンを着用することとした。その先人トレースも、さらに100メートル進まないうちにワカンに履き替えたようであり、トレースがワカンのそれへと変わっていた。
雪が深いので分かりにくいが、いつの間にか本格的な登山道に入っているようで、和佐谷の渓谷沿いの道を登る。東海自然歩道の指導標識も半分以上が雪に埋もれている。自然歩道は渓谷と分かれ稜線目指して進んで行くが、トレースがあるため、順調に距離を稼いで進んで行く。積雪は膝下程度か。上部に進むと、急斜面のトラバースなどもあり、デブリも所々に現れる。道が次第に緩やかになり、長者平分岐へと到着。緑色のテントが一張りあり、中からラジオの音が聞こえた。
そして、ここから先は急にトレースがなくなった。今までのトレースの主は先ほどのテント住人だったのか?積雪は膝程度までもぐったが、ワカンが威力を発揮し、停滞することなく前進をつづける。長者平分岐からは自然歩道はゆるやかにアップダウンを繰り返す。日坂越がどこなのか分からずに通り過ぎたが、「鍋倉山まで2.5キロ」という看板があったので、恐らくそのあたりだったのだろう。晴天のため周囲の景色が良く見渡せることができる。目の前に大きくそびえるのが鍋倉山かと思えるが、取り付きまでは緩やかで、そこから先が急登りだ。近づいてみると、道は九十九折りにジグザグと登って行く。積雪量も急激に増え、吹き溜まりは自分の背丈以上だ。風の通り道から外れると、一時的に雪がなくなったりするが、その次の瞬間には必ず大きな雪壁が立ちはだかる。ペースは落ちたが、順調に高度を稼ぎ、やがて樹林が疎らになり、頂上が近づいたような気配。最後のヘアピンを過ぎた先に、青空の下なだらかなピークのようなものが見えてきた。それが頂上であり、予定到着時間の11時を大幅にクリアし、10時10分過ぎの到着。樹林はあるが、冬枯れなので景色が見渡せる。青空と樹氷と銀嶺のすばらしい展望だった。
しばらく休憩の後、20分程度勾配の緩やかな自然歩道を進むと、鍋倉山避難小屋に到着。もちろん誰もいない。入口は半分雪に覆われていたが、扉を強引にこじ開けて中で急速。書き込みノートを読むと、前回の来客は12月初旬で、その時は積雪20センチだった模様。この小屋は太陽光発電を行っており、夜間は電気が使えるらしい。
その後、旧春日村方面へと下山するが、南斜面のため、行きよりも雪が少なく感じた。そもそも下り道なのでラッセルも行きに比べれば段違いに楽だった。谷筋まで降りてきてから先が長かったが、避難小屋から1時間半程度で谷山集落跡へ到着。この直前に、重い雪のラッセルに耐え兼ね、右足側のワカンが破壊されてしまった。無人住宅跡の軒下の雪がない場所を選んで休憩するが、今日は小春日和で暖かい。
ここから先は急速に雪が減少し、車道もどきも現れ、最後は高橋谷渓谷沿いの日陰で寒いトレールへと変わり、谷山から1時間弱でモリモリ村前の県道に合流。この後二条関白蘇生泉の先まで歩き、そこから揖斐駅までさらに歩き、その後は名阪近鉄バスでスタート地点の東津汲へ戻り、帰りは藤橋の温泉に浸かった。
東海自然歩道の難所を猛ラッセルの中越した充実感と奥美濃の雪深さを体感した1日であった。
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
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