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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳全山縦走
2018年02月05日(月) 〜
2018年02月08日(木)
maduru
その他1人
コースタイム
概要と感想混ざります。
2/5㈪ 小淵沢駅〜(タクシー)〜観音平口ゲート〜観音平〜展望台〜押手川〜編笠山〜青年小屋(冬季小屋)
当初計画では新宿発特急あずさ1号に乗車はずであったが、相方のジョウさん(本文ではジョウさんと呼びます)が集合時刻まで来ず、俺が掛けた3回目の電話で起き集合、特急あずさ3号に乗車し、9時50分に小淵沢駅に着きタクシーに乗り登山口へ。計画より1時間遅れでまだましだ。冬季なのでゲートから観音平まで歩く。路面はアスファルト、氷、雪と変化する。この時点で「これはアルバイトだな」と思ってしまう。雪が多く膝上ラッセルになったのは編笠山頂上30分手前くらい。月曜日とあってすれ違う登山者も1名のみ。この日、気温まで覚えていないが暑くてオーバーズボンを履かずに1日歩いた。計画では1日目はキレット小屋までであったが、タイムオーバーかつ青年小屋冬季小屋の畳敷を見るとここに決めた。
2人の共同装備分担は(ジョウさん=米以外の朝夕食料+ガス缶3+ガスヘッド)(マヅル=テント一式+料理用鍋+アルファ米8個+ガスヘッド)
2/6㈫ 青年小屋04:40〜権現岳〜赤岳13:50〜 赤岳展望荘〜横岳〜硫黄岳山荘17:20
2日目朝から2人ともやっと全身冬山装備。トレースもばっちりある。昨日の遅れを取り戻したいところだが、ペースは速くはならなかった。権現岳の下りの10m程の梯子は雪で埋もれてるとヤバいと先輩から聞いていたが、ちゃんとあり良かった。赤岳に着く前で時間的にペース遅い事に気付くが成るようにしか成らない。赤岳展望荘でコーヒー大休止。ここで再出発時に問題発生!ジョウさんのアイゼンが故障した!前と後を繋ぎサイズ調整できる部品がきっちり噛合わない(写真を撮り逃した)。小屋番さんから工具を借りて試みてもダメだ。仕方なしに試しにテーピングで応急処置をし、靴に装着し試しに歩きジャンプし捩じり等、外れない事を確認した。もしテーピングが外れるようなら地蔵尾根から下山するほかないと考えていた。片足でもアイゼン無しでは危険過ぎる。結局再出発が14:30頃だったか、アイゼンも様子見しながら、2人の歩く間隔をすぐ話せる距離を保ち、ゆっくりと歩き硫黄岳山荘にヘッデン使用時刻ギリギリに到着。横岳と硫黄岳の間が本山行で最も風が強く、常に30m/s、瞬間最高では50m/sくらい(18歳まで台風の島で生まれ育った俺の感覚)あった。そんな硫黄岳山荘の風下側にテントを張ったが、テント内に人1人いてても飛ばされるんじゃないかと思う突風に何度も悩まされた。テントの周囲に雪ブロック塀を作り風除けをする考えはあったが、そんな余裕は時間的も風状況的にもなく一目散にテントで暖をとりたかった。が!ガスの火は着火しにくいわ、火を風から守る仕事を交互にしなくてはならないわ、全通気口を閉めきってもテント内は寒いわ、ジョウさんは3シーズンシュラフでシュラフカバーも持っていないわ(俺はこのとき気付きびっくり)で大変だった。そんな中暇なのでしりとりもやったな〜w。寝るときは俺のシュラフカバーを貸し、俺は冬用シュラフ+60ℓスタッフバックに脚を突っ込み寝た。3シーズンシュラフで試したかったという、ジョウさんはほとんど寝れなかったらしい。マジで自殺行為だと思った。
2/7(水) 硫黄岳山荘〜硫黄岳〜夏沢峠〜根石岳山荘〜東天狗〜中山峠〜中山〜 高見石小屋〜麦草ヒュッテ〜茶臼山〜縞枯山〜縞枯山荘
昨晩が休めない状況だった為、早く行動する気もなく、今朝も風は止んでいない。行動開始は遅く9時前だったと思う。今考えれば風が止んでいないなら遅くても早くても一緒なので早く出るべきだった。。硫黄岳から中山峠までは良いペースで進み、黒百合ヒュッテで小休止。麦草ヒュッテで小休止ついでに水200円2L調達。あとは予定の幕場まで行くだけ。この日は俺の財布紛失未遂事件があっただけで行動中は快適だった。だが、幕場でゆっくりし俺はウイスキーを短時間1人で飲み過ぎたからか、シュラフに入り直後に唸り、外で嗚咽し大をし、幕内でもジョウさんに看護してもらい、貴重な水を500ml使ってしまった。ジョウさんすいませんでした。
2/8㈭ 縞枯山荘06:00〜雨池山〜三ツ岳〜北横岳ヒュッテ〜北横岳〜 亀甲池〜双子池ヒュッテ13:20〜双子山〜大河原峠16:30〜蓼科山荘〜 蓼科山19:00〜蓼科山登山口女神茶屋21:00〜(タクシー)〜佐久平駅
昨晩の酔った腹が残ったおかげで朝から快調だ。雨池山、三ツ岳は遠くから見るとなだらかに見えるが、結構な勾配で脚上げを強いられた。北横岳ヒュッテの小屋番さんは良い人で登山道状況を教えてくれた。北横岳山頂から亀甲池への下降路を間違えてしまい、目当ての方角に向いラッセルで下った。(北横岳下降から先すべてワカンを使った。4日間でワカンはここだけ。)このときのこのエリア経験者のジョウさんはとても頼もしかった。俺は付いて行くだけ。時間は掛かったが何とか亀甲池で登山道と合流できた。ここもこれで楽しかった。ジョウさんも珍しくわくわくな感じだった。双子池ヒュッテから俺のペースが底まで落ちてしまった。自分で原因は理解していた。北横岳からすでにあとは下山するだけだと思ってしまっていて、しかし先は長く、双子山の登りで「あ〜こんなん肉体労働アルバイトやん」と思ったらポジティブ志向にはなれなかった。反省。俺の遅れもあり、大河原峠で時間的にもエスケープするか蓼科山にヘッテン強行するかで、ちょっと喧嘩口調に2人なった。結局、蓼科山19時登頂。(蓼科山荘から頂上はアイゼンが良い)。山頂でお互いに記念写真を撮り合った。登り下りでは背後には長和町と佐久市の夜景、頭上には満点の星空があった。4日間で最終日が最高の天候だった。登ってよかった。2人だから完結できた山行であった。装備協力してくれた山岳会の先輩にも感謝。ありがとうございました。おつかれさまでした。
2/5㈪ 小淵沢駅〜(タクシー)〜観音平口ゲート〜観音平〜展望台〜押手川〜編笠山〜青年小屋(冬季小屋)
当初計画では新宿発特急あずさ1号に乗車はずであったが、相方のジョウさん(本文ではジョウさんと呼びます)が集合時刻まで来ず、俺が掛けた3回目の電話で起き集合、特急あずさ3号に乗車し、9時50分に小淵沢駅に着きタクシーに乗り登山口へ。計画より1時間遅れでまだましだ。冬季なのでゲートから観音平まで歩く。路面はアスファルト、氷、雪と変化する。この時点で「これはアルバイトだな」と思ってしまう。雪が多く膝上ラッセルになったのは編笠山頂上30分手前くらい。月曜日とあってすれ違う登山者も1名のみ。この日、気温まで覚えていないが暑くてオーバーズボンを履かずに1日歩いた。計画では1日目はキレット小屋までであったが、タイムオーバーかつ青年小屋冬季小屋の畳敷を見るとここに決めた。
2人の共同装備分担は(ジョウさん=米以外の朝夕食料+ガス缶3+ガスヘッド)(マヅル=テント一式+料理用鍋+アルファ米8個+ガスヘッド)
2/6㈫ 青年小屋04:40〜権現岳〜赤岳13:50〜 赤岳展望荘〜横岳〜硫黄岳山荘17:20
2日目朝から2人ともやっと全身冬山装備。トレースもばっちりある。昨日の遅れを取り戻したいところだが、ペースは速くはならなかった。権現岳の下りの10m程の梯子は雪で埋もれてるとヤバいと先輩から聞いていたが、ちゃんとあり良かった。赤岳に着く前で時間的にペース遅い事に気付くが成るようにしか成らない。赤岳展望荘でコーヒー大休止。ここで再出発時に問題発生!ジョウさんのアイゼンが故障した!前と後を繋ぎサイズ調整できる部品がきっちり噛合わない(写真を撮り逃した)。小屋番さんから工具を借りて試みてもダメだ。仕方なしに試しにテーピングで応急処置をし、靴に装着し試しに歩きジャンプし捩じり等、外れない事を確認した。もしテーピングが外れるようなら地蔵尾根から下山するほかないと考えていた。片足でもアイゼン無しでは危険過ぎる。結局再出発が14:30頃だったか、アイゼンも様子見しながら、2人の歩く間隔をすぐ話せる距離を保ち、ゆっくりと歩き硫黄岳山荘にヘッデン使用時刻ギリギリに到着。横岳と硫黄岳の間が本山行で最も風が強く、常に30m/s、瞬間最高では50m/sくらい(18歳まで台風の島で生まれ育った俺の感覚)あった。そんな硫黄岳山荘の風下側にテントを張ったが、テント内に人1人いてても飛ばされるんじゃないかと思う突風に何度も悩まされた。テントの周囲に雪ブロック塀を作り風除けをする考えはあったが、そんな余裕は時間的も風状況的にもなく一目散にテントで暖をとりたかった。が!ガスの火は着火しにくいわ、火を風から守る仕事を交互にしなくてはならないわ、全通気口を閉めきってもテント内は寒いわ、ジョウさんは3シーズンシュラフでシュラフカバーも持っていないわ(俺はこのとき気付きびっくり)で大変だった。そんな中暇なのでしりとりもやったな〜w。寝るときは俺のシュラフカバーを貸し、俺は冬用シュラフ+60ℓスタッフバックに脚を突っ込み寝た。3シーズンシュラフで試したかったという、ジョウさんはほとんど寝れなかったらしい。マジで自殺行為だと思った。
2/7(水) 硫黄岳山荘〜硫黄岳〜夏沢峠〜根石岳山荘〜東天狗〜中山峠〜中山〜 高見石小屋〜麦草ヒュッテ〜茶臼山〜縞枯山〜縞枯山荘
昨晩が休めない状況だった為、早く行動する気もなく、今朝も風は止んでいない。行動開始は遅く9時前だったと思う。今考えれば風が止んでいないなら遅くても早くても一緒なので早く出るべきだった。。硫黄岳から中山峠までは良いペースで進み、黒百合ヒュッテで小休止。麦草ヒュッテで小休止ついでに水200円2L調達。あとは予定の幕場まで行くだけ。この日は俺の財布紛失未遂事件があっただけで行動中は快適だった。だが、幕場でゆっくりし俺はウイスキーを短時間1人で飲み過ぎたからか、シュラフに入り直後に唸り、外で嗚咽し大をし、幕内でもジョウさんに看護してもらい、貴重な水を500ml使ってしまった。ジョウさんすいませんでした。
2/8㈭ 縞枯山荘06:00〜雨池山〜三ツ岳〜北横岳ヒュッテ〜北横岳〜 亀甲池〜双子池ヒュッテ13:20〜双子山〜大河原峠16:30〜蓼科山荘〜 蓼科山19:00〜蓼科山登山口女神茶屋21:00〜(タクシー)〜佐久平駅
昨晩の酔った腹が残ったおかげで朝から快調だ。雨池山、三ツ岳は遠くから見るとなだらかに見えるが、結構な勾配で脚上げを強いられた。北横岳ヒュッテの小屋番さんは良い人で登山道状況を教えてくれた。北横岳山頂から亀甲池への下降路を間違えてしまい、目当ての方角に向いラッセルで下った。(北横岳下降から先すべてワカンを使った。4日間でワカンはここだけ。)このときのこのエリア経験者のジョウさんはとても頼もしかった。俺は付いて行くだけ。時間は掛かったが何とか亀甲池で登山道と合流できた。ここもこれで楽しかった。ジョウさんも珍しくわくわくな感じだった。双子池ヒュッテから俺のペースが底まで落ちてしまった。自分で原因は理解していた。北横岳からすでにあとは下山するだけだと思ってしまっていて、しかし先は長く、双子山の登りで「あ〜こんなん肉体労働アルバイトやん」と思ったらポジティブ志向にはなれなかった。反省。俺の遅れもあり、大河原峠で時間的にもエスケープするか蓼科山にヘッテン強行するかで、ちょっと喧嘩口調に2人なった。結局、蓼科山19時登頂。(蓼科山荘から頂上はアイゼンが良い)。山頂でお互いに記念写真を撮り合った。登り下りでは背後には長和町と佐久市の夜景、頭上には満点の星空があった。4日間で最終日が最高の天候だった。登ってよかった。2人だから完結できた山行であった。装備協力してくれた山岳会の先輩にも感謝。ありがとうございました。おつかれさまでした。
天候 | 2/5晴れ後曇り 2/6晴曇り 2/7曇り 2/8快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
わかりずらいコース=双子池ヒュッテ〜双子山(トレース及び赤テープが少ない)、大河原峠〜蓼科山荘(トレースない場合は赤テープ間隔が広いので) |
写真
撮影機器:
装備
備考 | 厳冬期なのでそれ用の装備を。行動食は多めに。 |
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感想
八ヶ岳の縦走は一生に一度やれば十分だ。黒部横断とか北アルプス冬季縦断などに次の縦走系目標になるかな〜。俺の今の登山の志向がClimbing(岩、アイス、沢、稜など、アルパインを目指す)なので、自分からは縦走系は当分考えないだろう。
今回も何度もネガティブワードで頭に出てきた、クライマーが揶揄する時に使う「アルバイト」。まさにそれだった。
今回の山行の意味は、ジョウさんと2人で最後まで歩き切るという事だと思っていたし、4日間でいろいろあったが、そうできて良かった。ありがとうございました。
下山後は両足足首から先が腫れ上がり、顔も若干の霜焼に。ゆっくり休養します。
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