アコンカグア C3(キャンプベルリン 5950m)撤退
- GPS
- 296:00
- 距離
- 241km
- 登り
- 12,234m
- 下り
- 12,234m
天候 | 晴れ〜嵐 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
羽田→LA(アメリカ)→サンチャゴ(チリ)→メンドーサ(アルゼンチン) (復路) メンドーサ(アルゼンチン)→サンチャゴ(チリ)→テキサス(US)→成田 燃料費込30万円 メンドーサ市内よりバス→ペニテンテス(BUTTINI社 約700円) ペニテンテス→オルコネス(登山口(まではインカ社のバン、約10分) 注: 私はムーラをヤマレコで人気のインカ社(INKA)を使いました。テント場、トイレ、お湯、荷物預かりに加え、色々相談したり、頼めるのでとても助かりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北西面(ノーマル)ルート |
その他周辺情報 | ロス・ペニテンテス (行き)インターナショナルホステル(Refugio Cruz de Canaの裏あたり) 約3500円。Google地図に載っていない怪しい感じだが大丈夫だった。トイレとシャワーが同じ所にある。食事は外で食べる方をお勧めする。 (帰り)Centro de Ski Los Penitentes 約7000円。シャワーのみ。インターナショナルホステルの倍ぐらい良い。値段相応。 ロス・ペニテンテスの小さな商店でライター購入。おじいさんが一人でやっていてなかなか味のあるお店だった。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
ネックウォーマー
バラクラバ
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
サブザック
アイゼン
ピッケル
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
ハイドレーション
スリッパ
ダブルブーツ
ゴーグル
ストック
カラビナ
スリング
|
---|---|
備考 | 着火ができず。なかなか水が作れず脱水症状になったようなので、フリントライターを持っていくべきでした。 |
感想
振り返ると高山病だったらしく頭が働いていなかったので、覚えていないことが多い。計算できないので摂取水分量と天候だけはメモってあるんだけどな。
=====
キャンプベルリン 5950m撤退
2023年12月 記憶している範囲でメモを残すことにした。
高地脳浮腫を起こしたためか、記憶があいまいですがこんな感じだったかと。
12-21 メンドーサ泊 メンドーサ市内で入山申請手続き及び、登山備品購入。SIM購入。
12-22 メンドーサ→ペニテンテスへバス移動。ペニテンテスのインターナショナルホステルに1泊 夕ご飯は外食、朝食のみ食パンを頂く5ペソ
12-23 登山口のオルコネス(2,900m)からコンフルエンシア(3,414m)と南壁のあるプラザ・フランシア(4,023m)まで行って高度順応 コンフルエンシア泊
12-24 SpO2 70台のため、医師の指示にてもう1泊コンフルエンシア泊
12-25 Confluencia(コンフルエンシア, 3414m)8:10 〜 20:08 Plaza de Mulas(プラザ・デ・ムーラス, 4367m)BC泊
12-26 C1荷上げ BC泊
12-27 風邪でBC泊でレスト
12-28 BC泊 医師の指示にてもう1泊
12-29 C1泊 C2へ荷上げ
12-30 C2 泊 C3へ荷上げ
12-31 C3 キャンプベルリン泊
1-1 C3 キャンプベルリン泊
1-2 C3 キャンプベルリン泊
1-3 C3→BCへ降り、そこからBC→オルコネス間はヘリコプター使用($1350 インカ利用者割引価格?) ペニテンテス泊
1-4 メンドーサ泊
1-5 帰国
ポーター費用 2017-18当時
C1→C2 $245
C2→C3 $300
C1→C3 $545
私は下山時のみC3→C1使用($545?)
主に参考にしたのはこのサイト。とにかく細かい点まで書かれてある。
「貧乏OLが南米大陸最高峰アコンカグア登山6962mに挑んでみた!登頂記録」
https://miyukix.net/2017/12/06/aconcagua_expedition/
実際現地であったソロの登山者は日本人が多かった。その中で2-3名自転車世界一周の旅をしている人たち。普段登山中心ではないが、体力と度胸のある人たち。ボリビアのワイナポトシを踏んでいる人もいた。
一度でいいから自分の力で標高の高い山に登ってみたいと思い、ガイドなしで自分で食料、テントを持ち込みソロで挑戦した。しかし、アコンカグア途中でトイレやテント場を使用しようと思ったら、どこかのガイドやポーターを使った会社を使わなければならない。そこでネットでよく日本人が使用しているインカエクスペディション(Inca Expedition https://inkaexpediciones.com/) を利用した。
ここはテントや食事のついたフルサービスもやっていたが、私はペニテンテスバス停からオルコネス登山ゲートまでの送迎往復(片道10分)と下山時のポーター(現地で追加)をお願いした。衛星電話を持っていなかったため、何かあった時は近くにいるインカ社のポーターやガイドさんへ連絡を取るといったサービスもお願いできた。
様々な人がウェブサイトにその流れを書かれているが、大体の部分はこのウェブサイトと同じ。https://y-hey.com/aconcagua-1/
異なるのは、
1. LAで飛行機に乗り遅れたため、チリのサンチアゴ空港で荷物が出てこなかったこと。結局、なぜかメンドーサ空港で無事出てきた。
2. 自分で観光局で入山申請をしたが、観光局が2週間前に引越しをしたばかりで場所がわからず何度も探しに歩き回ったこと。
3. 入山料金(950USD)を払おうとしたら、現金のみ受け取り可で、USドルを持っていなかたったため銀行でお金をおろそうとしたら外国人は1日2000ペソまでしかおろせなかった。慌てていたらInka社が立て替えてくれた。入山料支払いはUSドルの現金を準備するかUSドルのトラベラーズチェックを作っていかないと大変(トラベラーズチェックが使えるかどうかも確認要)。わずらわしいので業者に任せてしまえばよかった。
4. メンドーサ、ペニテンテス共にネット経由で自分で安宿を予約。メンドーサからロッジがあるペニテンテスまでも個人でバス移動した。メンドーサバスターミナルで同じ日に入山した米人が衛星電話を盗まれていた。目の前で突然おじいさんが屈伸運動等始めたらスリがいるかもしれないので要注意。
5. 登山中にネットが使いたかったのでメンドーサでSIMを購入(Movistar 7日間700MB、$60) 。しかし、BCで少しだけネットが繋がっただけでその後は圏外。しかもスマホが電池切れしたため、荷上げのバックの中にiPhoneと充電池を入れておいたところ盗まれてしまった。荷上げで放置する場合は要注意。
6. 高度順応不備でConfluencia(コンフルエンシア, 3414m)で1泊→2泊、
Plaza de Mulas(プラザ・デ・ムーラス, 4367m)
7. 風邪に罹ったため、BCプラザ・デ・ムーラスで2泊→4泊となったここで予備日を使い切る。移動日を併せて3週間程度ではよほど天候等の運がよくないと難しいかも。
8. 1月1日、強風のためアタックできず、他のグループはC2まで降りたが私は面倒くさがってC3で泊まってしまった。また、寒さのためか着火できず、水が作れない状態に。水分摂取が不十分だったためか高地脳浮腫を起こしたのか、極度の眠気と目の焦点があわずメモを読めなくなる。思考判断が鈍る。といった症状を起こし、帰国日がわからないようになり、下山日がよくわからなくなっていた。1月3日、強風ということもあり下山。BCにて自分の帰国便に間に合わせるためにはヘリコプターを利用するか、帰国便を遅らせるかの2択しかないことを仲良くなった日本人に教わり、家で有給を取って子供の世話をして待っている夫の出勤日を遅らせると問題が生じるとの判断でヘリコプターにて下山する。(1350USドル)この料金には帰りのヘリコプター到着所→ペニテンテスと翌日のペニテンテス→メンドーサへのバンの送迎もついていたのは助かった。
8. 最終日1月3日朝、強風のためテント倒壊。ポールが曲がっただけかと思いきや、岩だらけの酷い状態のところでテントを貼っていたためかテント下部もボロボロ。帰国後テントを捨てた。
心配して食料を多く持っていきすぎた。途中で仲良くなった人のガイドがなぜか食事を失くしてしまって(理由は忘れた)随分とあげたような気がするけど、それでも余って持って帰ってきた。特にC3であまり食べれていなかったからかもしれないが、食料計画はとても不得手なので日頃から荷物を持ちすぎないよう、食料管理をしていきたい。
最終的に計算してみると、3カ月前にグループ登山に予約すれば食費、テント使用料込みで3000ドルだったので、結果的にはそちらの方が安かったと思う。ただ、自分の高度順応がツアーの予定と合わなかった場合、どの程度融通が効いたのかがわからない。ただ、Inka Expeditionのような大型ツアー会社の場合、高度順応不十分だった場合は次のグループへ編入も可能だったのかもしれない。ツアーの食事は一度だけお金を払って食べてみたが、スープの量が多く、飲み物も食べ物も力はつく量だし、水は作ってくれるし。上げ膳、据え膳だったのでとても羨ましかった。もし次回があるとすればツアーを利用するだろうか?やっぱりソロで行くだろうか?
私は団体行動が苦手なので、またソロでチャレンジしちゃうかも。水の作り方を研究し、天気や風の調べ方も、高度順応やC3までのルートといったおおまかな事はわかったので予備日をたっぷりとってさえおけば、次回ソロでも天気と体調によっては登頂可能のような気がする。次回は体力温存の為、登りにムーラを利用すると思う。
(前出、「貧乏OLが南米大陸最高峰アコンカグア登山6962mに挑んでみた!登頂記録」を読み返してみると、やはりC3のハイキャンプでは火が起こせていない。もしかすると気温や低気圧の配置の関係である可能性がある。ただのガス缶の不具合なのかもしれない。実際、私はガス缶が不足し、ベースキャンプで無料でもらったものを使った。どちらにせよ高度6000m付近より高い位置、ハイキャンプでの水作りは難しいと想定し、なるべくハイキャンプでの滞在時間を減らして行動するというのが得策だと思う。ガイド達はC3で連泊せず、必ずC2ぐらいまで高度を下げていた。)
帰りの飛行機はメンドーサ→サンチアゴ→テキサスダラス→日本と高度をあげたり下げたりを繰り返し、上に上がると両足が像のようにむくみ、降りると少しよくなる。の繰り返しだった。上空では足がとにかく痒くなった。浮腫そのもの。脳も正常に機能するまでしばらくかかった。目が膨張していたのか、眼底出血もあったのか、視力が元に戻ってメガネで焦点があうようになるまで約1ヶ月かかった。失明の可能性だってあったわけだ。飛行機移動により体全体が気圧で膨らんだのだと実感した。高度6000m付近で不用意に3連泊するものではないなぁと。高度順応は生まれつき持った性質で訓練でなんとかなるものではないので、高所が苦手なお体をお持ちの方は高所登山を目指す場合にはご注意を。
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