恵庭岳 オコタンペ湖展望台から (登れたのは良いが自分に疑問がわいた。)


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 781m
- 下り
- 774m
コースタイム
- 山行
- 7:22
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 8:50
天候 | 晴、曇り、山頂部は少し風があった。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
6・7か所あった急登部分はいずれも危険。特に標高1,000mを越えると雪・氷ががつっと締まってアイゼンなかなか噛んでくれない、非力な自分ではピッケルも深く刺さらなかった。 |
写真
感想
山頂部に特徴ある岩塔がある(カッコいい!)恵庭岳はに夏に3度登っていて、冬も登れたらいいのにと思っていた。
2年ほど前からネットで見ていると、冬期間の恵庭岳を北東尾根から登っている記録は幾つかある。地図を見ると急登個所が多くて長い、それと鬱蒼とした森林の中を歩いて行くのは苦手、かつ木の近くは踏み抜き多発なので自分は無理だなと思っていた。
ところが、先日漁岳を登っていると恵庭の北側に(オコタンペ湖の東端から恵庭岳の山頂を結んだ線の少し東側に)かなりの雪原・疎林地帯があるのが見えて、帰宅後歩きやすそうなあの部分を辿っていって、少しは慣れて来たアイゼン・ピッケルで急登を頑張れば自分でも山頂(直下でもいい)へ行けるかもと思った。急登部分を地図で詳しく見ると恵庭岳の夏道の一番傾斜のキツイ部分とほぼ同じ位。冬季に北東尾根を登った方々は歩行距離が短いので登り4時間程度、自分の脚力ならプラス1時間として5時間。それなら歩ける自信があるので、行ってみて無理なら途中撤退しようと決め登ってみることにした。
登り始めると長い距離の急登部分のキツイこと!特に標高950mから上は表面の薄い雪の下は氷に近い固さでアイゼン・ピッケルとも1度でがつっとは利いてくれない、しかも傾斜部分にほとんど樹木が無いので長い急な滑り台状態、正直怖い。下を見ると恐怖心が増すだけなので目の前の壁だけ見て、ひたすらに確実なステップを作り登って行く。なぜか途中撤退すべきという考えが浮かばず、両手ピッケルなら楽なのにとか、こういう状況ではヘルメットを被るべきだなあ、など登り切るのが当たり前の心理状態になったのが不思議。
ようやく、山頂岩塔のすぐ手前の1234mの岩塔に着き左に巻けば夏道に着くのはわかっていたが、いざその夏道に着いてみると夏は灌木の葉っぱで下が見えないが今は人一人歩くのがやっとの部分に斜めに雪が積り、スパっと10m位切れ落ちた下がまる見えでここもかなり怖い。かがみこんでピッケルを刺し、片手はか細い灌木をつかみアイゼンを蹴りこんでのノロノロ・こわごわ歩きで、結局1234mの岩塔から山頂まで距離は多分200m位を30分以上かかってようやく突破。(帰路はそこを通らずに急斜面を下って1234mの岩塔を回避している踏み跡を見つけそこから下山。)
その下の危険地帯もゆっくり確実に下りて無事オコタンペ湖観光道路に到着。まだ下山終了ではないが、あとはダラダラ歩き小1時間なのでそこでゆっくりと今までで一番美味しかった下山タバコを一服した。
帰宅して風呂に漬かりながら思ったのは、登り切れたことの達成感ではなしに、夏山でも体力に自信がないので無理そうなら・気分が乗らないなら途中で止めると決めている自分が、今日、何度も出くわした未経験の危険個所で先に進む事を全く無理だとは思はなかった事の不思議さ。
どうしてそうだったのかを考えてみても何も思い当たらない。今までの生活でも回数は少ないが、自分で自分という人間がわからななくなった事があった。今回もそうした答えの無い自分自身への疑問なのだろきっとと思う。
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