UTMF2018ウルトラトレイルマウントフジ 完走記

2018年04月27日(金) 〜 2018年04月29日(日)

天候

27日は雲り、28日29日は晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

27日:自宅から電車で新宿、新宿から高速バスでJR御殿場、時之栖の送迎バスで宿泊地へ。
29日:河口湖駅から高速バスで新宿、成田EXPで成田へ。

コース状況／危険箇所等

東海道自然歩道を含むハイキングコース、一般登山道、林道、街中の舗装道路のミックス。A7/A8間に片側のスッパリ切れた追い越し禁止区間あり。そこにはボランティアがいて注意喚起してくれる。

その他周辺情報

★温泉★
ゴールの公園の反対側に日帰り温泉あり。

★コース上の自販機及びコンビニ★
A1の後、天子山隗に入る前に自販機あり。A4の後、氷穴に自販機あり。氷穴が開く時間には食べものもある。A5手前の道の駅に自販機及び食べもの。A5の後富士吉田市内にコンビニとレストラン。A6の後、山に入る前に自販機。A7の手前、山中湖の平野にコンビニ。A9の後、寿駅前にコンビニ2件。

写真

4/27 9:32

[9:32] 前日泊の時之栖から。雪は上の方だけなので登れそうですね←富士山

4/27 13:35

[13:35] スタート地点富士山こどもの国から。この辺かなり標高高いのが判ります。

4/27 13:36

[13:.36] スタートゲート。まだ並びできてません。

4/27 14:25

[14:25] そろそろ並び始めます

4/27 17:11

[17:11] 枯れた川を渡るところで渋滞！大体川渡るところはこんな感じです。

4/27 20:35

[20:35] いきなり長者ケ岳へワープ(笑)

4/27 21:19

[21:19] 鉄塔の下でみなさん休憩中

4/28 3:23

[3:23] 本栖湖のエイド、ご飯ものありません！

4/28 5:15

[5:15] パノラマ台から朝日

4/28 5:15

[5:15] パノラマ台から朝焼けの富士山

4/28 5:15

[5:15] パノラマ台にて休憩中のランナー達

4/28 8:48

[8:48] 紅葉台付近の木の間から富士山

4/28 16:22

[16:22] 石割山山頂

4/28 18:14

[18:14] 明神山から沈む夕日

4/28 18:14

[18:14] 明神山で先の無事を祈ります

4/28 21:34

[21:34] 二十曲峠のエイドのパン

4/28 21:34

[21:34] フルーツにジェル、レーズン、チップス、チョコ

4/28 23:28

[23:28] 闇に浮かぶ富士山

4/29 1:47

[1:47] 最終エイドA9、右奥は吉田のうどん

4/29 2:45

[2:45] 霜山への途中の登り。月が綺麗でした。

4/29 4:43

[4:43] きた〜河口湖まで下りてきました！あとわずか

[4:55] ゴールの瞬間、やったぜ〜

[4:55] ゴォ〜〜ル

ホットドッグ食べたりコーヒー飲んだりして少し落ちついた、

4/29 10:33

温泉入ったあと河口湖駅で信玄餅アイス。今日はいくらでも食べられる。

撮影機器：

iPhone 7 Apple

装備

個人装備

ザックUltimate Direction 雨具上下Mont Bell Storm Cruiser ライト2 BD&Petzl; 予備電池2 Petzl 乾電池 耳を覆う帽子 地図 携帯電話 防寒着上 タイツ フラスク2 ハイドレ1 ナンバーカード 点滅ライト 携帯トイレ 手袋 チップ 食料 救急キット 保険証 水1L サバイバルシート テープ3×80cm ホイッスル 携帯コップ150ml+ GPS 時計 ジェル 飴 タオル ティッシュ 現金

感想

kennogu

★本日のレース★
2017は1回お休みだったUTMF、2年越しのカムバックです。前回2016年は悪天候のため途中でゴール地点が変更、短縮され消化不良の大会でした。開催時期を春に戻して、かつコースも周回から時計回り、石割山から山中湖のループが加わり、過去の経験が当て嵌まらない大会になりました。

★行動の記録★
海外からの参加です。木曜の早朝に成田着、一度自宅に寄り足りないものをパックして新宿から高速バスとホテルの送迎車で宿泊地の時之栖へ向かいます。前日は美味しい食事を堪能し、温泉にゆっくり浸かり身体を休めました。

金曜日はスタートが午後3時なので朝はゆっくり起きて朝食はしっかり食べて、コース上の天気予報を確認の上、最終的にザックに入れるギアと食料を決めていきました。天気は概ね晴れ、気温は24度から9度の予想です。ウェアは半袖にアームスリーブ、雨具は軽量なものを選択、長丁場なのとストック禁止なので余計なモノは持たずに軽量化を図りました。

ギアチェックは前日時之栖のブースで済ませ、当日はゼッケンとドロップバックの受け取りのみです。ドロップバックには着替え、予備のシューズ、後半のジェルとライト及び予備電池をいれ、自分のゼッケンの場所にデポ、スタート準備完了です！

[スタート→A1富士宮]
今回の設定タイムは制限時間46時間に対して41時間(午前8時)でゴールとしました。この時間ならゴール後温泉に入り余裕で夕方便で成田から出国できます。スタートは後方に位置取りしました。A1までは下り基調なのでウォームアップのつもりです。A1には17:36着、約1.5時間貯金できました。ここでは名物富士宮やきそばをいただき出発。

[A1→A2麓]
最長28kmしかも山岳の区間です。ここでもペースゆっくり目を心がけました。天子ヶ岳の登りの林道がぬかるんで大変でしたが、それ以外は特にトラブルもなく長者ヶ岳を通過。第1回のSTYで通ったことあるのでキツさは理解してます。ところがさすがに熊森山前後の急な坂は登りも下りも苦戦しました。林道に出てから得意のロードなので飛ばします。A2には日付が変わる前に到着。アンパン食べて空腹しのぎます。ここまで50km、3分の1は終わったと自分に言い聞かせます。まだまだ先は長いので抑え気味にいきます。

[A2→A3本栖湖]
距離的には15kmですが竜ヶ岳を超える前半もう1つの山場。夜になって気温が下がりますが、暑がりの私にとってはシェル1枚羽織って丁度。A3では関門カットされたSTYのランナーがレスキューシートに包まり寒さに震えてました。次の区間に備えて口に入るものは何でも放り込みます。

[A3→A4精進湖]
この区間は昨年よりコースが若干楽になってます。中の倉峠辺りから自然とペースが上がってきました。パノラマ台では丁度朝日が昇ってきて疲れた身体を癒してくれます。山頂で休憩もそこそこに烏帽子岳への登りをこなし、A4へ向かいます。平地と下りは基本ラン。A4は3時間45分貯金をつくり500位台でエイドに飛び込みます。ここは待望のドロップバックがあります。汗に濡れたシャツを着替え、暑さに備えてタイツを脱いでショーツのみにします。

[A4→A5勝山]
A4を出て東海自然歩道に入り、78km地点から3舗装道路、氷穴から再び自然歩道に入り、足和田山に向けて緩やかに登ります。途中外国人女性が道の脇の木にもたれリバースしていたので声をかけて介抱しました。気温が高くなったので厳しいのでしょう、先にいたボランティアに状況を説明して先を急ぎます。暫くすると後ろから追いついてきたので並走して少しおしゃべりしました。遠路遥々エクアドルからの参加と。A5には予定より3時間15分早く到着。

[A5→A6忍野]
この区間も比較的フラットで距離を稼げます。さらにコンビニで補給できるのも嬉しい。日が高くなるにつれ気温がどんどん上昇しつ体力を削られます。コンビニでジュースを購入しました。後続の選手もドンドン入ってきます。忍野の手前で一山超えるがこれがとんでもない急登。だがそれをこなせばエイドは近い。3時間の貯金でA6に到着、装備品チェックを受けてから食べまくります。

[A6→A7きらら]
石割山を越える区間。ここもそれなりに厳しいが試走済みなのでそれほど辛さを感じません。石割山からは綺麗に富士山が見える。下りは神社まで急坂だがそこから下は林道で走れます。平野のセブンでジャンボフランクとアイス購入。きららではマッサージを受けました。コチコチの身体をうまくほぐしてもらい豚汁を食べて出発。順位は300位後半まで上げました。

[A7→A8二十曲峠]
ここから再び厳しい山の区間。まずは明神山から壮大な夕日を楽しみ、そこから切通峠までは下り基調で飛ばします。高指山への登り返しから、再び厳しくなります。すでに134km。山伏峠へ一旦下り本日2度目の石割山へ向かいます。途中幅の狭い追い越し禁止区間が数カ所ありボランティアが注意喚起をしてくれました。

[A8→A9富士吉田]
A9到着は夜中の1:30過ぎ。風除けのテントが有り難い。エイドは普通のエイドでパンとフルーツを食べ出発。後半の最難関の杓子山に向かいます。最初はそうでもないが徐々に傾斜が強まります。香港人のペアが集団を引っ張り、私を含め日本人が5,6名集団で続きました。最後はフィックスロープが出てくる岩場。香港人の2人目は3点支持が出来ていないので、しばしばスリップする。危ないので少し間隔をおいて後に続きます。山頂を過ぎるとコースは西側の稜線を辿り、しかも急坂でロープが張られています。2km強で林道にでると、ここで睡魔に襲われてかなりスローダウンしました。しかし林道の終点で復活して残り4kmのロードはジョグで走り抜け、A9には1時半に到着、順位も300番前半まで上げました。ここではうどんをお代わりして最後の山越えに備えました。

[A9→ゴール河口湖]
残り13kmで完走は確信したので怪我をしないようにペースダウン。寿駅前のセブンでトイレに入り眠気ざましのガムを買います。この区間は2年前に試走したので不安はありません。しかし昼と夜では全く印象が違います。月が綺麗に我々を照らしてくれる。163km地点で右に折れて急坂を下り河口湖に出て、そこからゴールまで3km。河口湖の対岸からは夜明け前の富士山が静かにゴールを見守ってくれていました。なんとか38時間は切れそう。最後はペースを上げてゴールに飛び込み、長い3日間が終わりました。UTMF初完走、ホッとした気持ちと充実感に浸りながら温泉に向かいました。

★完走のコツ★
自分なりポイントをまとめてみました。参考になれば幸いです。

1. 荷物の軽量化
余計なモノは極力持たずに、必携品の雨具や保温衣料も予想される天気と気温に合わせて最も軽量なモノを選択しました。

2. ペース配分
スタートはゆっくり入り可能であれば徐々にペースを上げて余裕でゴールする作戦がうまくハマりました。A1到着の700番台後半からゴールの300番台前半まで一貫して順位を上げていきました。

3. エネルギー補給
エイドでしっかり食べてエネルギーを切らさないように、また長い区間ではジェルで補給してシャリばてしないように気を配りました。エイドで肉がないのでコンビニでジャンボフランク食べたり、エイドの焼きそば、うどんはお代わり。とにかく食べられるときにパクパク！

4. トレーニング
ストック禁止のレースなので最後まで体幹を維持できる筋力の強化が必要だと思い、毎日腹筋、背筋、スクワットで必要な筋力をつけました。これでラストもへたらずに走れました。

5. メンタル
何と言っても完走に対する自身の強いコミットメントが必要です。途中想定外の痛みや遅れ、体調の悪化などが起きたときにどう対処するか。こればかりはある程度の経験と運も必要になるでしょう。しかし何と言ってもゴールまで這ってでも辿り着く強固な意志は絶対に必要だと思います。

★最後に★
準備、そして当日にサポートしてくれたオーガナイザー及びボランティアの皆様、とりわけA7のキララでカラダを整えてくれた聖治療院の皆様、ニューハレの芥田さん、ありがとうございました。

トレイルランニングレース#32

コメント

mnakano

弾丸ツアー
kennoguさん、こんにちは。
完走おめでとうございます！
香港から弾丸ツアーとは恐れ入ります。
年取るにつれ、やることが過激になっていきますね。
4/29に大菩薩から富士山が見えましたが、まさかUTMFやっていたとは。。。
天気よくてよかったですね！

kennogu

Re: 弾丸ツアー
mnakanoさん、ご無沙汰しております。またコメントありがとうございます。なかなか休みがまとめて取れないので1泊4日の旅になってしまいました。次は南アの最深部を狙います。