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Yamareco

記録ID: 155812
全員に公開
雪山ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜

小熊山

2011年12月10日(土) [日帰り]
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コースタイム

自宅5:20-6:20青木湖-木崎湖lキャンプ場7:40-8:40小熊山登山口8:45-9:30小熊山山頂-10:50木崎湖展望台11:40-12:55猿ヶ城狼煙台-14:00海の口-14:40木崎湖キャンプ場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2011年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
木崎湖は雪なし。小熊山山頂付近で10センチの積雪。危険な場所なし。

感想

アルバム
https://picasaweb.google.com/coneiba/20111210


やっと雪らしい雪が降って遠くの北アルプスはすっかり白くなり、仕事に一日余裕ができたので、山に出掛けることにした。
先週悪天候で行けなかった八ヶ岳の赤岳にリベンジするという選択肢もあったが、雪の岩山に取り付くほどのテンションはなく、鈍った身体をとりあえず冬山モードにするべく、前から気になっていた小熊山に向かうことにした。
北アルプスの雪が深くなる前にその近くの山を歩いておきたいし。
小熊山は、地図で見ると鹿島槍ヶ岳と木崎湖の間のとても魅力的なロケーションにある。

最初は、大糸線の電車で信濃木崎駅まで行き、そこから小熊山に登って黒沢高原に抜け、簗場駅に下って、あわよくば駅前の小さな食堂でちんまりと一杯やって帰ってこれればと思ったのだが、ローカル線に都合のいい時間の電車はなく、残念ながら車でアクセスすることになった。

朝5時過ぎに家を出る。
放射冷却で-5℃に冷え込んでいたが、冬山支度をすれば寒さは何でもない。
それよりも朝真っ暗な中を行動を起こすのが苦手。
日の出前に青木湖に到着。寒気で霧立つ湖面とその向こうに朝日で赤く染まる白馬連峰を期待したが、日本海側の山々はガスで隠れて見えない。
しばらく待ったがガスが晴れる気配はなく、あきらめて小熊山に向かう。

木崎湖キャンプ場に車を停め、アスファルトの林道を小一時間ダラダラと登り、小熊山の登山口に到着。
「熊注意」の大きな看板があった。
この山はその名前の通り熊がいるらしく、いたるところに熊出没注意の看板があった。
でも、12月半ばだし冬眠しているはず。
もちろん熊鈴はつけているけど。

登山口からはいきなり急登で、道は里山らしい柔らかな土(ときどき凍っている)の上に落ち葉と雪が積もって、踏み込むたびにズルズルと滑って、歩きにくい。
昨晩降った新雪の上には、ウサギなどの動物の足跡しかなく、先行する登山者はいない。
ふとまわりの広葉樹の木々を見上げると、葉が落ちた枝の上の方に熊棚がある。
やっぱり熊がいるんだ。
それも、熊棚はそこかしこの枝の上にあり、けっこういるようす。

歩きにくい急登で思いの他苦労してたどり着いた山頂は、樹林に囲まれて眺望はほとんどなし。
水を一口飲んで先に進む。
雪が積もった樹林の中は静かで、遠くにも人の気配はまったくない。
新雪の上のいろいろな小動物の足跡を辿るように歩いていると、道を横切る大きな足跡があった。
何の足跡だろう?
まさか熊か?
...
新雪を踏んだ新しい足跡だ。
思わず回りを見わたした。
大きな動く黒い影がないかどうか木々の間に目を凝らし、耳を澄ます。
これがほんとに熊だったらマズイなあ。
まだ冬眠していない熊がウロウロしてうることはあり得る。
この山には今日、自分しか入っていないようだし、向こうも人間を警戒していないはず。
突然バッタリ鉢合わせなどしてお互いを驚かせるのはよくない。
筋力と瞬発力では勝てそうもないし。
ザックから無線機を取り出しラジオを大きな音量でかけて歩くことにした。
番組で陽気に喋っていたのは「いきものがかり」。
静かな山行が好きなのだが、今日はラジオと熊鈴の音で賑やかで、まあこれも悪くない。

ところどころ樹林が切れ、鹿島槍ヶ岳が見えそうな場所があったが、ガスは晴れない。
今回は単独なので、寒さに足踏みをしながら30分くらい待ってみたが、だめ。
結局、狙っていた真っ白な雪をまとった鹿島槍ヶ岳の雄姿は見れなかった。

その後は、木崎湖展望台で木崎湖を見下ろしながら、マルタイラーメンを作って食べ、暖かいカフェラテを飲んでゆっくり休んだ(もちろんラジオは鳴らしっぱなしで)。
遠くには日本海側の雨飾山から戸隠、浅間、八ヶ岳の方までぐるっとすっきりと見えた。
その後は猿ヶ城で青木湖と中綱湖を見下ろし、狼煙台から海の口へ下る。
トラロープのある急斜面は、凍った土の上に枯葉と雪で、ズルズルと滑り難儀した。

幸い熊には出会うことはなかった。

写真は結局300枚ほど撮ったけど、今の中途半端な季節の里山は、被写体がなかなかない。
もう少し北アルプス周辺を歩いみよう。

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